おまけ

　第66回学校読書調査（2021年実施）だと不読率は

・小学校4～6年生が5.5％

・中学1～3年生が10.1％

・高校1～3年生が49.8％

　になる。だから児童文学は勝利したという事なんだけど見てください。高校生の半分は漫画・コミックス・教科書・参考書・塾や予備校などの学習本以外の本を読んでないんです。約半分が。つまりラノベも含めて約半分はもう高校生から市場に入ってこないんだ。ちなみに大学は調査にばらつきがあるが53％（第53回学生生活実態調査の概要報告：2017）なので高校生と変わらないと思ってほしい。本来不読率は大学生の方が逆に低くなってこの層こそがラノベの真のお得意様だったわけ。だけど2003年頃から怪しくなっていく。そして一旦は不読率って東日本大震災の時に35％まで少しだけ落ちるのだけどスマホの影響で一気に2013年から急増し今や大学生の約半分が不読者。何しに大学に行ってるんですかね。

　普通は４大生ともなると読書率は高くなる。場合によっては背伸びして哲学書を大学で読んじゃうくらいには。それがバブル期～90年代は20％、00年代30％、東日本大震災後に40％となりとうとう10年代後半に50％に達し高校生と変わらなくなった。

　じゃあ大人は？　20-60代の約半数は月に1冊も紙の書籍を読まない。つまり大人をターゲットにすることはやっぱりマーケティング的に間違ってたって事だよ。もちろん漫画は除く、で。

　それとやっぱりビジネス書のうさん臭さがもうね。