転生令嬢はFPSの世界で熱いパッションを叫ぶ ~イケメンは神、イケメン無罪と言ったばっかりに~
桂木翠
転生令嬢はFPSの世界で熱いパッションを叫ぶ ~イケメンは神、イケメン無罪と言ったばっかりに~
カチリ、と手にした
次いで、キリキリキリとも。
鳴って当然。音がするのも当然。
だって私は今、銃器をセットしているからだ―――。
*****
どうみても廃墟廃屋の一室に身を隠しながら、邪魔くさいドレスの長すぎる裾を引き裂いて、私は背後を振り向いた。
「殿下、打たれた腕の止血は終わりました? 包帯でギュッと巻きつけるんですからね? もう、この状況下で衛生面とか気にしちゃ駄目! 廃墟廃屋に落ちていた包帯って大丈夫なの? とか考えちゃ負けですから!」
言いながら銃器を前方に向けて警戒し、私が背後に隠すのは、漆黒の髪と美しい金色の眼を持つ美青年だ。
彼は、エカテリーンブリュク帝国第一皇子イグナートヴナ殿下。
私の心の中では、通称イグちゃん。年齢は十八歳。独身。帝国皇太子。彼と結婚したい女性は帝国、周辺国に山程いるだろうと思われるなかなかの好物件。ただし腹違いの弟王子には、人気度と政治的な力関係で、現在、かなり押されている。
名前からイグアナしか連想されないけれど、物凄いイケメンだ。
そんなイグナートヴナ殿下ことイグちゃんは、止血して余った包帯を、やはり落ちていた救急バッグの中に戻していた。
ジーとファスナーを閉めて仕舞い終えると、イグちゃんは身を起こして私の真横の位置に出る。
「ヴァルヴァラ嬢は此処が何処だか分かっているようですね」
「前世の双子の愚弟
「エフピーエス? 前世?」
「前世の双子の愚弟瑛太はですね、登録者数が学校の友人だけという全く人気の無い動画配信者でして、エイムだ、安地だ、レイドだ、はい、チータァ! はいっ、通報ぅ! ヘッショ、オッケィ! 雑魚乙ぅ! おまっ、そこでガン待ちしてんじゃねぇよ! と大声を出して真夜中に騒いでは、
「……意味が」
「分からないですよね! ええ、今、今世で初めてカミングアウトしてますよ、私!
前世の私は女子高生で、愚弟瑛太と違って、リアルはとっても、とおぉぉぉっても充実してたんです!
「…………」
「どうもそれで死んじゃったみたいで、目覚めて気づいたら、アヴェルチェヴァ侯爵家の令嬢で、生まれながらに貴方の婚約者に決まってたという超絶不幸!
この際だからハッキリ、キッパリ言っちゃいますけど、もうホント、いい迷惑!
皇子の婚約者だからと貞淑を強要されて、自由に彼氏も選べない! 周囲には女の人ばっかりで、使用人のイケメンを眺める事すら許されず、興味を持とうものなら、
私の癒しは!? イケメン補充は!? 見ても駄目なの!? 眺めても駄目なの!? キスどころか、手すら握ってないじゃん!
と憤りの日々を悶々と送った挙句にですね、妃教育とかやりたくもないのにやらされて、ウンザリしていたところに、ストゥーリナとかいう下位貴族の養女がやってきて、この世界は小説の世界だとか、私に虐められたとか、暴君予定のイグちゃんルートを絶対に防いでみせる、悪女な貴女と一緒に牢獄行きよ、私の第二王子殿下を誘惑するのは止めて、悪女の分際で手を出さないでくれる? とか言ってきて、貴女大丈夫? アタマ沸いてるんじゃないのって感じで!
人の話は聞かないし、質問しても答えないし、全然、言っている意味が分からないし!
もうさ、悠人クンとの相性マジ最高だったのに、そもそも転生って何だよ、って!」
「……イグちゃん?」
「あ! すみません! 私の心の中での殿下の呼び名でして! イグナートヴナとか、言い難いじゃないですか! 舌を噛んじゃいそうだし、毎回は勘弁って感じ?
こんなFPSの世界で生き残る自信は一ミリも無いから、この際、これまで溜めに溜めていた本心を洗い浚い、まるっと全部言っちゃいますけどね!」
今はまだ遠いが、微かに足音が聞こえた。
それに私もイグちゃんも反応して、同時に手にした銃器を構える。
今世の世界は剣と魔法の世界だったから、FPSの世界に飛ばされて直ぐに、廃墟廃屋で拾った銃器の扱い方をイグちゃんに伝授した。
正直、それが合っている自信は全く無い。
前世でリアルを満喫していた女子高生だった私が、正確に扱えるとは到底思えなかった。
そういう意味でも、生き残れる気がしない。
本気で色々と終わっている。
故に、これまでの鬱憤を全てイグちゃんにぶちまけようと思うのだ。
今世の不満を溜めたまま死ぬのは、御免被るし。
こうなったらもうイグちゃんへの敬語も廃止してしまおう。
転生に気づいてからずっと、私の性に合わないと思っていた。
「そもそもイグちゃん、なんでFPSの世界に飛ばされるような失態犯してんの? 自分の息子を推してる現皇妃が色々と動いていたの分かってたじゃん!
「………………」
「それにさぁ、魔塔が弟王子に肩入れしているっぽい時点で潰しなよ! 証拠とか、裏付けとかを探っていたんでしょ?
もたもたしている間に、こんな糞みたいな世界に飛ばされてんじゃん! 怠さMAXだよ!
イグちゃん、皇太子とはいえ前皇妃の子で、今の皇妃に邪魔者扱いされてるんだからさ、ガツガツ先手を打たないでどうするの!?
あ! もしかして魔塔主が問題? 女性だから遠慮とかしちゃった? ノープロブレム! 其処に男女差はナシ! 行け! 堕とせ! イグちゃんの美貌なら余裕でイケる!」
足音が近づいてきた。
身を隠している部屋の直ぐ側にある階段を上がっているようだ。
カチリと再び銃器を鳴らして、私は構える。
イグちゃんも同じように構えた。
「ひとつ聞きたいのですが」
「え? こんな時に?」
「ええ。どうしても気になるので」
「なに?」
「何故、ドレスを裂いたのです? 脚をそこまで晒すのは感心しませんね」
「はぁ? ドレスを裂いて短くしないで、どうやって戦うっていうの!? 逃げられもしないじゃん!
此処、FPSの世界だよ? 正直、生き残れるとも思ってないけど、藻掻くくらいの事はしたいじゃん! 一方的に
一矢を報いる! 転んでもただでは起きない! これ、前世からの私の揺るぎない信条だよ!」
「成程」
銃声が鳴った。
敵の銃からではない。
私達が身を隠していた室内に銃口を向けられた瞬間に、イグちゃんが撃ったのだ。
その速さ、零コンマ何秒の世界。
―――え? 私、何も動けてないけど?
イグちゃんが立ち上がった。
同時に、手にしている銃器の
手慣れているはずもないのに、そうと見える光景に、私は彼の学習能力の高さに戦慄した。
「行きましょう。今ので次々と来るだろうし」
「え、でも」
「このまま此処に隠れ続けていても仕方がない。なんの解決もしなければ、状況は悪化していくだけです。外に出ますよ。きっと其処に―――」
イグちゃんがまた銃をぶっ放した。
標的は断末魔を上げる事すら出来ずに、脳天を撃ち抜かれて無惨に散っていく。
どうやら彼は、前世の双子の愚弟瑛太が唾棄する程に大嫌いな人種、美貌才能実力と全てを兼ね備えている完璧男子であるようだった。
*****
そこからはもうイグちゃんの独壇場だったと言っていい。
私の銃は一度も火を吹く事なく、ただ彼の後をセッセと金魚の糞のようについて行くだけだった。
それでも敵に向けられる銃口は怖く、気持ちがいっぱいいっぱいだった事もあって、私の口は、この状況下ではどうでもいい事を垂れ流し続けていた。
「あああああ、もう何で私って此処に居るんだろう!
あの時、そもそも
イグちゃん、イケメンはいいよぉ? 天然でも、作られたイケメンでも、どっちも目の保養なの!
イケメンは神! イケメン無罪!
まあ、イグちゃんも超イケメンだけど、私的にイグちゃんはナイなぁ。
だってイグちゃん、ロイヤルじゃん? 物凄く面倒臭い立場じゃん? 責任とか、義務とか、権力闘争とかさ。そういうの本気で勘弁なんだよねぇ。私がなりたいのは、ロイヤルじゃなく、自由なセレブ! いいよね、フリーダムな金持ち!
イグちゃん、もし奇跡的に戻れたら、速攻で婚約破棄しようね? お願いね! イグちゃんの事、嫌いじゃないけど、とにかく面倒臭い立場なのが嫌すぎてさぁ。まあ、イグちゃんの事、別に好きでも無いしね。
イグちゃんだって、私の事、全く興味無いでしょ? そういうの、分かっちゃうんだよねぇ。空気が読める女だからさ、私!」
「………………」
「奇跡的に戻れたらさ、イグちゃんと婚約破棄して、私、帝国を出るわ。芸術の国パミエーニュに行こうと思うの。あの国の王立劇場の劇団員がイケメン揃いなんだって!
なかでも大人気なのは、シャルルくんとルミエールくん! どちらも金髪碧眼で王子様みたいなイケメン男子なんだって! お金に物を言わせて、彼氏いっぱい作っちゃおうっと!
シャルルくぅん、ルミエールくぅん、待っててねー! いっぱい愛してるよ!」
銃撃戦を繰り広げているイグちゃんの後ろで、まだ見ぬ
見上げるFPSの世界の空は、私の想いと同じく赤い糸で―――。
「……赤い糸? 線? ねえねえ、イグちゃん、あれって、もしかして魔法陣?」
「正解です。魔法陣以外の何物でも無い。此処がどういった世界であれ、魔法で飛ばされたのなら、必ず標が残りますからね。あれを破壊すれば、無事、元の世界に戻れますよ」
「……え?」
「さて、どうやら、あの岩の影で武器を構えながら、ウロチョロと謎の行動をしているのが最後の敵のようです」
その言葉と同時に、イグちゃんは何発も容赦なく銃をぶっ放した。
対象は勿論ハチの巣だ。
そして敵が斃れるのを視認して直ぐに、イグちゃんは空に浮かぶ赤い魔法陣の中心に向かって銃を撃つ。
バリンとした音が響き渡った。
標となる魔法陣が破壊されたのだ。
「これで帰れますよ」
「……あれ? そ、そうなの?」
私のその言葉を最後に、FPSの世界が真っ白に輝いた。
*****
気がつくと、黒と青と金の色彩で上品に纏められている部屋のソファーの上で、私は横になっていた。
とりあえず目をコシコシと擦り、ううぅん、と唸りながら身を起こしてみると、パサリと見覚えのある男物の上着が床に落ちる。
ドレスを裂いていた為に露わになった脚には、擦り傷が何ヵ所かあったが、どれも大したものではなかった。
「戻ってこれたんだ。えっと、此処は」
「私の部屋ですよ」
「……え?」
近くで声がして、ビクリと体を震わせながら首を動かすと、反対側のソファーに座って、此方をジッと見つめるイグちゃんが居た。
彼は私と目が合うと肩を竦め、「お茶を淹れましょう」と用意してあったポットを手に取る。
上品さしか感じない所作で茶色い液体をイグちゃんがカップに注ぎだし、そんな彼に視線を向けながら、私は心臓をバクバクとさせた。
ときめいた訳ではない。
どうしよう、ヤバイ、まずい、と焦りだしたのだ。
「……えっと、あの、イグちゃ、じゃなかった! いえ、じゃないです! イグナートヴナ殿下!」
「舌を噛む名前のようですので、イグちゃんで結構ですよ。敬語も今更ですね」
「え、でも殿下は、」
「イグちゃん」
「イ、イグちゃんは、あの、敬語だし……」
「これは癖ですので。別に貴女に敬意を払っての口調ではありません。気にしないように」
目の前の応接テーブルにお茶が注がれたカップが置かれた。
砂糖は? と聞かれて、私は首を横に振る。
イグちゃんも入れなかった。
彼は軽く目を伏せ、自身で淹れたお茶に口をつける。
「……えっと」
「先程の勢いはどうしましたか」
「………………」
「貴女の失敗は、無事に帰還する事が出来るのかと、私に一度も聞かなかった事ですね」
「……し、失敗?」
「ええ。失敗でしょう? 婚約者である私に、あそこまで見事に本性を曝け出したのですから」
イグちゃんが手にしていたカップを応接テーブルの上に置いた。
長い脚を組み、姿勢を楽にした彼は、しかし私からは視線を逸らさない。
ジッと此方を見つめる金色の瞳は、熱こそ無かったが、猛禽類のような鋭さを持っていた。
野鼠のように捕らえられそうで、私の背筋にフルリと震えが走る。
それに気づいてか、イグちゃんの口の端が上がった。
「現状、皇太子とは名ばかりとなってしまっている私にとって、貴女の父君である侯爵の支持まで失うのは痛い。全幅な信頼とまではいかなくとも、味方陣営ではあって欲しいと思っていましたが、時折、彼は不可解な動きをしていました」
「え?
「そうでしょうね。今回の事で、侯爵の不可解な行動の理由が分かりました。容姿が優れた男、イケメンが好みと堂々と叫ぶ貴女が原因でしかない」
「…………」
「侯爵は此れまで大変苦労したでしょうね。この私が今になるまで、その情報を仕入れる事が出来なかったのですから。よく隠し通したと思いますよ。―――まあ、些末な理由で安心しました。そのようなものは幾らでも防ぎようがあります」
「防ぐ?」
コンコンと控えめなノック音が聞こえた。
イグちゃんは特に反応をせずに私に視線を向けたままだったが、扉を開けて入室してきたのは、イグちゃんの手であり足であるような男だ。
音も無く彼はイグちゃんに近づき、耳打ちをした。
「―――ヴァルヴァラ嬢、時間切れのようです」
「あ、そうだよね。イグちゃん、忙しい人だし。じゃ、私もそろそろ帰る。今回はイグちゃんのせいで巻き込まれたとはいえ、FPSの世界から助けてくれてありがとう」
「帰しませんよ?」
「え?」
「イケメンが好きだと空に向かって叫ぶ貴女を知ってしまっては、侯爵邸に帰すなど、とてもとても」
「……は?」
「婚約破棄もしません」
「え、ちょ、ちょっと待って?」
「婚約者の貴女にああ言われてしまったからには、現皇妃と魔塔主への対策に、そろそろ本腰を入れていかなくてはなりませんね。ついでに、ストゥーリナという者にも調査を入れておきましょう。それと、パミエーニュの王立劇場を潰してもいいですね。シャルルとルミエールという劇団員に手の者を放ってもいい」
「え? え? えっと、イグちゃん、何を言っちゃってるの?」
「ヴァルヴァラ嬢の言う通り、私は確かに、貴女という存在に興味がありませんでした」
イグちゃんがソファーから立ち上がった。
彼の手であり足であるような男が一歩下がり、イグちゃんの進路の妨げになるのを避ける。
イグちゃんが目指す先は私であるようで、応接テーブルをまわって此方に辿り着くと、私の頬をスルリと撫でた。
「侯爵の支持を失うのは痛いですが、だからといって、決して無くせないものでもありませんでした。興味を持てない婚約者である貴女という存在は、どうでもよいと思っていましたし、少し前の私なら、婚約の解消に了承もしたでしょう。しかし、今回の事で少し考えが変わりました」
イグちゃんの言葉に唖然とせざるを得ない私に、彼は静かに嗤った。
「ミハイル」
「―――は」
「ヴァルヴァラ嬢の周囲から、美醜問わず、全ての男を遠ざけなさい」
「ちょっと待って!」
「彼女の護衛の選定を任せます。女騎士に限定するように」
「了解しました」
「待って! 待って待って待って! 何、言ってるの!? イグちゃん、マジで何を言ってんのよ!?」
「滞在する部屋も隣室で良いでしょう。婚約者ですし。侯爵にもそのように通達しておいて下さい」
「イグちゃん!」
「何ですか?」
「嫌だよ!
「許さない? 貴女が言ったのではないですか。イケメンは神、イケメン無罪、と。では、貴女の評価で超イケメンな私は、何をしても許されるという事です。―――なにせ、神であり、無罪なのですから」
「ひいぃぃっ!」
イグちゃんが私からスッと離れた。
横暴すぎる指示を出して、彼は自室から去ろうとしている。
イグちゃんの手であり足であるような男―――ミハイルと共に彼は扉の方へと向かい、ドアノブに手を掛けた。
「ヴァルヴァラ嬢、隣室の準備が終わるまで、私の部屋で自由に寛いでいて下さい。後で侍女を寄越します」
「侍女とかどうでもいいよ! イグちゃん! 話が終わってない! 私から男を遠ざけるとか、ホント止めて! お願い! イケメンを眺める事が心の癒しなの! 世の中の全てのイケメン達を心の底から愛してるんだよ!
私、前世ではリアルが物凄く充実してた人間なんだよ!? こんな仕打ちに耐えられる訳がないじゃん!」
「ですが、刺されたのでしょう?」
「そうだけどっ」
「イケメン無罪、良い響きですね。非常に使える免罪符を手に入れた気分です―――」
可笑しそうな声音を室内に残し、イグちゃんがミハイルを引き連れて部屋から消えた。
ポツンと一人、彼の部屋に残された私は、勿論絶叫しかない。
「いやあぁぁぁっ!」
私はソファーから勢いよく転がり下りた。
そして全力で走り、つい今し方にイグちゃんらが出ていった扉のドアノブを握る。
思いっきり、力の限り、ドアノブを押して引いた。
何度も試みた。が、扉はビクとも動かない。
「鍵を閉めたの!? 私、閉じ込められてるの!? え、監禁!? イグちゃん、病んでる系なの!?
あっ、ストゥーリナって子が、イグちゃんが暴君予定って言ってたのって、こういう事!?
やだやだやだやだっ! 出してぇ! 誰か此処から出してぇ! 私、自由恋愛至上主義なんだよ!
イグちゃんは確かに超イケメンだけど、イグちゃん一人だけじゃ、絶対、飽きるって! 人生、長いんだよ!?
暴君反対! 横暴行為、断固拒否! イグちゃーん、出してぇ! 婚約破棄してよぉ!」
イケメンは神、イケメン無罪と言ったばっかりに、私は
転生令嬢はFPSの世界で熱いパッションを叫ぶ ~イケメンは神、イケメン無罪と言ったばっかりに~ 桂木翠 @sui_katuragi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます