第六章 繰り返す歴史 3
人が動いている気配がして目が覚めた。
向かいに座っていた米兵が四つある窓を巡りながら、外の様子を見ては顔をしかめて首を振っている。腕時計で時刻を確認した。午前二時を少し過ぎていた。
美紗紀と大賀がコクピットの先を指差して深刻そうな顔で話している。何を指差しているのかは此処からは見えない。体を捻って窓の外を覗き込んだ。
燃えている街が見えた。かなり高度が下がっている。幾筋もの稲妻が走る低く厚い雲が、立ち上る炎に赤々と染められていた。沖縄だ。ニュースで見ていたよりも遥かに暴動の規模は大きいようだ。
米兵がやって来て、同じ窓から暫く一緒にその光景を眺めていたけれど、イヤーマフに付いているマイクに何かを話すと、こちらに悲しそうな目を向けて席に戻った。その途端、オスプレイがさらに降下していった。
街の細かな様子が視界に飛び込んでくる。
殆どの建物が焼け落ちていた。路上には黒焦げになった車の残骸が散乱している。まるで戦場だ。威嚇射撃している自衛隊員。見境なく火炎瓶を投げ付けながら逃げ惑う暴徒。催涙弾が炸裂して白煙が立ち上がった。自衛隊の装甲車が群衆の中に突っ込んでいく。米軍がそれを遠巻きに囲んでいた。
日米の対立の中で翻弄させる沖縄。……歴史が繰り返されている。
暴徒たちがオスプレイに気付いて指差してきた。群衆の一部が割れて、大勢がこの機体を追い駆け始める。何台かの車もいるようだ。瓦礫を撥ね飛ばしながら速度を上げている。米軍のハンヴィーが道路に隊列を組んで機関銃を水平に構えているのが見えた。その頭上を通り過ぎると、一転して郊外の平和な住宅地の風景が広がった。嘉手納基地に入ったのだ。
身を乗り出してコクピットの先に目をやると、絶え間ない稲光の下に滑走路が延びていた。他の機体は見当たらない。台風の接近で何処かに避難しているのだろう。
オスプレイは巨大な格納庫の前にゆっくりと着地した。後部ハッチが開いて米兵が飛び出し、格納庫の方を向いて敬礼する。此処からは見えないが誰か迎えに来ているらしい。
米兵が増渕たちを手招きする。降りてもいいということだ。
美紗紀と大賀に目配せをして外に出た。米兵が両掌を上下させて屈めと指示する。中腰になって振り返った。美紗紀と大賀も理解したようで中腰になって降りてきた。
迎えていたのはクレメンズや木之下たちだった。格納庫の閉じられた巨大な扉を背にして並んでいる。そこに博もいた。中腰のまま駆け寄る。
クレメンズが「すみませんでした」と、肩をぽんと叩いてきた。
「ご連絡しておくべきでしたね」
何と答えて良いのか分からなかったので、「こちらこそどうも」と適当に応えたのだけど、クレメンズは満足そうに頷いた。
金髪の青い瞳の女性が近付いてきて、美紗紀を舐めるように見ながら周囲をぐるりと回った。その印象的な青い瞳には見覚えがある。美紗紀の発表会にいた女性だ。
「これがロボットなのですか。信じられない。やはり日本の技術は侮れないですね」
美紗紀はきょとんとして、金髪の女性を見上げている。
「いや、彼女は……」
説明しようとするのを断ち切るように雷鳴が轟いた。
「アメリカ空軍、地球物理学研究所のエリザ・ロバーツ少尉です。ドクター増渕ですね。お会い出来て光栄です」
エリザと名乗った金髪の女性が握手を求めてきた。
「ドクターではありませんよ。ただの修理屋です」と応えた。
「新型の石英ガラスメモリを開発されたのでしょ? それに、このロボット。素晴らしい」
「いや、ですから彼女は……」
その言葉を再び雷鳴が断ち切る。
その隙に大賀が胸を張ってエリザの前に割り込んだ。
「ロボットを作ったのは、おいらっすけどね」と白衣の襟を正す。
「あなたは?」
「大賀っす。おいらの手に掛かれば、もう誰が何処から見ても美紗紀ちゃんっすよ」
「いや違うんです。彼女は……」
説明しようとするのをまたしても遮られた。博だった。博は満面の笑みを浮かべて美紗紀の横に並んだ。
「そうなんですよ。本当に娘そっくりで、親の私でも見分けが付かないくらいです」
美紗紀が博の袖を引っ張った。
博が美紗紀の顔を見る。
美紗紀は小さく首を振った。
ひと際大きな雷鳴が轟いた。
博は美紗紀がミサキⅡではないと気付いて、「ええっ」と大声を上げた。
「どうしました?」
エリザとクレメンズが声を揃えて不思議そうな顔をした。それに答える間もなくサイレンが鳴り響く。
「何事だ!」クレメンズが気色ばんで辺りを見回した。
格納庫の脇に停まっていたハンヴィーがクレメンズの前まで走って来る。運転していた兵士が、「イントゥルーダーズ!」と狼狽した様子で叫んだ。クレメンズは厳めしい顔になって、エリザに「此処は頼んだぞ」と命じ、ハンヴィーに乗り込んで走っていった。
「暴徒が基地に侵入したようです。取り敢えず格納庫の中へ」
エリザが木之下の車椅子を押して格納庫へ向かう。
「美紗紀なのか」博が小声で訊いた。
「お父さん。無事で良かった」
美紗紀が優しく博の手を取った。博がその手を握り返す。
「増渕さん、これはどういうことですか。ミサキⅡはどうしたのです?」
「すいません。盗まれてしまって、いま何処にあるのか分からないんです」
博は嘆息を漏らして震える声で言った。
「やはり美紗紀が行ってしまうのですか。もう変えられないのですね」
「私は平気だよ。邪馬台国でも生きていけるよ。それに楽しそうだし」
博が美紗紀を抱き寄せて悲しげな眼を向けてきた。
「あなたは気の持ちようで過去は変えられると言ったじゃないですか。私もそう信じたい。何か手はないのですか」
「何か……、何かある筈です」
「美紗紀を助けられるのなら、私は歴史なんて変わっても構わない」
雷鳴の合間にタイヤの鳴く音が響いた。
振り向くと十数台の車が滑走路を走っていた。鉄板を鎧のように貼り付けて改造した三台のピックアップトラックを米軍のハンヴィーが追い駆けている。あれが侵入者たちなのだろう。荷台に乗っている連中がハンヴィーに火炎瓶を投げ付けている。
その火炎瓶に当たったハンヴィーの一台が、炎に包まれて急ハンドルを切った。後続車が追突して乗り上げ、派手に横転する。数台のハンヴィーが発砲を始めた。重機関銃を連射する鈍い音が轟いた。
ピックアップトラックの一台が突き上げられたように吹き飛び、荷台に乗っていた侵入者たちが宙に舞って滑走路に叩き付けられる。美紗紀が悲鳴を上げてしゃがみ込んだ。再びタイヤの鳴く音がして、その暴力的な車列がこちらに向きを変える。
「早く中へ! 急いで!」
格納庫の扉の隅に設けられた作業員用ドアから、エリザが顔を出して叫んでいる。
博が美紗紀の手を引いて立たせた。大賀が巨体を揺らして格納庫へ向かう。
危険を察知したのか、爆音を上げてオスプレイが飛び立っていった。
車列はもう三百メートルほどに迫っていた。間に合わない、と思った瞬間、再び重機関銃の音が鳴り響いた。
全員が動きを止めて振り向く。先頭を走っていたピックアップトラックが、弾丸に当たりコントールを失って横転、積んでいた火炎瓶が破裂して炎の塊となった。火の粉を撒き散らしながら、博と美紗紀に向かって転がって来る。
二人とも恐怖で硬直したように身動きが取れなくなっていた。
大賀が博の手を掴んで引き寄せる。
増渕は美紗紀を抱えて後ろに跳ね退いて、そのまま地面に伏せた。
増渕と大賀の間を、燃えたピックアップトラックが二転三転して通り過ぎる。
「美紗紀! 美紗紀!」火の粉を浴びながら博が叫んだ。
美紗紀が地面から顔を上げて「大丈夫」と叫び返す。
その二人の間を引き裂くように、残っていたピックアップトラックが停まった。
覆面を被った三人が跳び降りてきて、増渕と美紗紀を力任せに立たせ羽交い絞めにする。増渕の喉元にナイフを突き付け、飛び去っていくオスプレイを一瞥すると、覆面のひとりが野太い声で叫んだ。
「獲物、行ってしまった。俺たちが逃げ切るまで、付き合ってもらう」
外国人なのか、たどたどしい日本語だった。
追い付いてきたハンヴィーがタイヤを軋ませて、横滑りしながらピックアップトラックの隣に停まった。銃座の兵士が機関銃をこちらに向けている。
覆面の侵入者たちは増渕と美紗紀を盾にして、格納庫へ駆け出した。「お前たちも来い」と、博と大賀を怒鳴り付ける。
ドアから覗いていたエリザを押し退けるようにして、美紗紀と一緒に格納庫に投げ込まれた。まるで洞穴のような冷気が漂っている。飛行機は格納されていない。その代わりに巨大な円柱を中心にして、粒子線やガンマ線の検出器、モニター、オシロスコープなどが配置されている。
中央の円柱は素粒子を検出するワイヤーチャンバーだろう。最新鋭の研究施設だ。米軍は此処でタイムスリップの観測をするつもりなのだ。肌を刺す冷気は、検出器の感度を上げるために機器や配線を冷却しているからだ。
木之下が車椅子を漕いで近付いてきた。美紗紀に手を貸して立ち上がらせる。美紗紀が礼を言うと木之下は微笑んで頷いたけれど、すぐに表情を変えてドアに鋭い視線を向けた。覆面の男たちが博と大賀を引き込んでドアを閉めている。
大量の観測機器を見て、覆面のひとりが驚いたような言葉を発した。それが中国語なのか朝鮮語なのか、増渕には判別が付かなかった。
機器のひとつがビープ音を上げる。幾つかのモニターがグラフを描き始めていた。ナイフを持った覆面の男がその計器に触ろうとするとエリザが大声で制した。
「ドントタッチ!」
その声に男が振り返り、エリザに向かってナイフを突き出す。エリザは臆することなくモニターのひとつをチェックした。
「雷からのガンマ線を検出しているのです」
ナイフを構えている覆面男の前を悠然と通って、エリザは機器に繋がっているノートパソコンの画面を覗き込んだ。
「光核反応ですよ。生成された陽電子の対消滅も記録されています」
エリザが確認するように放った一言に、興奮して思わず立ち上がってしまった。
「原爆だ! 原爆まで時間が巻き戻ったんだ!」
「雷ですよ、ドクター増渕」
エリザが怪訝な顔で振り向く。説明しようとしたけれど、覆面のひとりが駆け寄ってきて押さえ付けられた。こちらの腕の倍ほども太さがある筋肉質の腕だった。
言いたかったのは重力質量のことだ。
雷から出たガンマ線で、大気中の窒素分子に光核反応が起こり、中性子が飛び出した。七つの陽子と、七つの中性子で安定していた窒素分子は、中性子が一つ飛び出したことで不安定な窒素同位体となった。それがベータプラス崩壊を起こして陽子のひとつが中性子とニュートリノ、陽電子の三つに転換される。ニュートリノと陽電子は弾き出されて、不安定だった窒素同位体は六つの陽子と七つの中性子、価電子数が四つの炭素同位体となり安定する。弾き出された陽電子は行き場を失い、周りにある電子と衝突、対消滅してエネルギーに変わるのだ。つまり一つの窒素分子につき電子が一つ失われて、エネルギーになったのである。
窒素分子一モルの質量は二十八グラムだ。それが一モル十二グラムの炭素分子に変わったとして、十六グラムの質量が失われたことになる。一モルとは六千二十垓個――六兆二百億個の一千憶倍という途方もない数なのだけれど、体積にすると二十二リットル程度のものだ。ただ、そのエネルギーは想像を絶する。
アインシュタインは特殊相対性理論から質量とエネルギーは等価だと導き出した。あの有名な数式『E=MC2』だ。この式によるとエネルギーは光速の二乗と質量の積に等しいという凄まじいものだった。
広島に落とされた原爆リトルボーイではわずか〇・六八グラム、長崎に落とされたファットマンでは〇・九五グラムの質量がエネルギーに変わっただけで甚大な被害を出し、日本は無条件降伏を受け入れたのである。
この連続する雷でどれほどの質量が失われたのか。地面に押さえ付けられながら、なんとか声を絞り出す。
「木之下さん、あなたの仕掛けた罠で時間が巻き戻っているのです」
覆面男の指がぎりぎりと首元に食い込んでいく。息が出来なくなった。
木之下は黙って増渕を見据えたまま、車椅子を少し後退させた。
「いい加減にしなさい」エリザが筋肉質の覆面男を引き剥がしてくれた。
「どうするつもりですか。こんな所に立て籠っても、すぐに制圧されますよ」
ナイフを突き出している男がエリザに怒鳴る。
「お前、交渉しろ! ヘリ、用意させろ!」
「アメリカ空軍が受け入れるとでも思うのですか」
男は人質の五人をぐるりと見渡すと、美紗紀に近付いてナイフを突き付けた。
「この娘がどうなっても……」
男の言葉に間髪を容れずに、「やめて下さい!」と博が叫んだ。けれど……。
「構わないですよ。好きにすればいいでしょう」エリザが冷たく言い放つ。
「駄目です! 私がそんなことはさせない!」
博が果敢にも男に向かっていく。それをエリザが、「修理代は私たちが補償します」と制した。まだ美紗紀をロボットだと思っているのだ。それに美紗紀がスマートフォンと一緒に時間を逆行することも知らない。
美紗紀にナイフを突き付けている男に、エリザは毅然として歩み寄っていく。
「すでに此処は包囲されている筈です。あなたたちは必ず拘束されます。アメリカ軍はどんな手を使ってもあなたたちの口を割らせますよ。どうやって基地反対運動に紛れ込んだのか、アメリカと日本の関係悪化にどうつけ込もうとしたのか」
エリザは男の目前で立ち止まり、低く抑えた声で付け加えた。
「あなたたちの祖国は、あなたたちの家族をただでは置かないでしょうね」
遠巻きに見ていた覆面のひとりが、興奮した様子で日本語ではない言葉を発した。女の声だった。覆面の女はナイフを持った男に駆け寄って、ズボンのポケットからアルミのピルケースを取り出した。男は女を叱りつけるように何かを言って、そのピルケースをナイフの柄で叩き落とした。
増渕の目の前にピルケースが落ちる。
中に入っていたカプセル剤が散らばった。カプセルには液体が入っているようだ。木之下がくぐもった呼吸音を発した。カプセル剤を睨み付けて肩で息をしている。明らかに様子が変だ。
覆面の女が散らばったカプセル剤を拾い集め、その一つを寸刻見詰めると意を決したように口に入れようとした。その瞬間、木之下が声にならない呻き声を上げて車椅子から立ち上がり、覆面女の腕を掴むとそのまま覆い被さるようにして倒れ込んだ。
ナイフを持った覆面男が驚いたように眼を剥いて、切っ先を木之下に向ける。筋肉質の覆面男が木之下を引き剥がそうと飛び掛かった。木之下は引き剥がされながらも掴んでいる腕を揺さぶって、覆面の女が手にしていたカプセル剤を落とさせた。
「やめなさい! 御老体になんてことをするのですか!」
エリザが地面に伏せている木之下と覆面の男たちとの間に入って、転がっているカプセル剤を摘まみ上げた。
「自殺用の青酸カリですね。司令部の命令ですか。でもこんなことで死んでは駄目です。それに此処ではきょう大事な実験があるのです。面倒なことをしないで欲しい」
エリザは木之下を抱え起こし、ナイフを構えている覆面の男に視線を移した。
「此処から気付かれずに脱出できるルートを知っています。そのナイフを捨てて頂けるのなら案内します」
ナイフを持った男は二人の同志を交互に見た。筋肉質の男が短く首肯して、女は項垂れたように頭を下げた。男が寸刻ナイフを見詰め、エリザの足元へ放り投げる。博が美紗紀に駆け寄って抱き締めた。
増渕は大賀と二人で木之下を車椅子に座らせた。
「お怪我はありませんか」
木之下は大きく頷いて人工声帯を喉に当てる。
「アノドウクツニ、モドッタヨウデシタ」
「どういうことですか」と訊いた。
けれど木之下は悲しげな笑みを浮かべ、かぶりを振って黙ってしまった。
「ちょっと手伝って下さいませんか」エリザの呼ぶ声がした。
巨大な円柱の前で、覆面の三人に囲まれたエリザが手を振っている。大賀と一緒に近付いて行くと、エリザが自分の足元を指差した。畳ほどの大きさの格子状になった溝蓋が並んでいる。頑丈そうな金属製の溝蓋だった。
「重くて持ち上げられないのです」
格子に指を掛けて引っ張ってみたけれどびくともしない。
博を呼んで手伝ってもらい、四人でようやく溝蓋をずらすことが出来た。中には直径一・五メートルほどのパイプが敷かれていて、人ひとりが歩ける隙間がある。
エリザが「重力波検出装置です」と自慢げに言った。
「このパイプを伝っていけば、海岸の近くまで行けます」覆面の連中にそう言って、真っ先に溝へ飛び込んだ。覆面たちもそれに続く。
「閉めて下さい」エリザがこちらを見上げた。
「増渕さん、突入部隊には侵入者たちは私を連れて裏口から出たと言ってください」
「ひとりで彼らと行くのですか」
「あなたたちを巻き込むわけにはいきませんから」
脱出を急かすように格納庫の外から拡声器の声が響いた。
「中にいる侵入者に告ぐ。今すぐ人質を解放して出て来なさい。三分だけ待つ」
「僕も行きます」と、溝に飛び込んだ。
なぜそうしたのか自分でも分からなかった。衝動的に体が動いたのだ。美紗紀とスマートフォンを少しでも遠ざけておきたかったのだと思う。それとも、そうしなければ歴史が変わってしまうと思ったのか、これが因果律――歴史の修正力というものなのだろうか。溝の中は思考を鈍らせるほどの、凍て付いた空気で満たされていた。
「増渕さんまで行くことないっす」大賀と博が心配そうな顔で覗き込んだ。
「増渕さんが責任を感じることはありませんよ」
「そんなことではありません。否、そうなのかな。分かりません。でも行かなければならない気がするのです」
「観測実験はどうするっすか」
「いいから早く閉めて。必ず戻って来られるから」
「どうして言い切れるっすか」
増渕は胸ポケットに手を触れた。
「スマホが此処にあるからだよ。これが僕のお守り代わりだ」
「そういうことか。分かりました」
大賀と博が溝蓋を押す。ガコンと音がして格子状の天井が出来た。
「行きましょう」と振り返る。
エリザと侵入者たちはすでに歩き始めていた。
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