第五章 巻き込まれた少女 2

 増渕は自分の部屋に戻り、作業台に向かってずっと美紗紀のことを考えていた。大賀にしたように画像を見せながら説明すれば信じてもらえるだろうか。否、自分がタイムスリップするなんて知ったら、スマートフォンを買わなくなる可能性もある。そうなれば歴史が変わってしまうのではないか。やはり何か別の口実が必要なのだ。


 気が付けば、真っ暗の部屋の中にテレビの明かりだけが灯っている。そこから聞こえてきた〈沖縄〉という言葉で、迷走していた考えに結論が出た。


 もう刀根に頼もう。絶対に刀根が動いたほうがうまくやれる。早く帰って来るようにお願いしようと決めた。けれど、テレビから流れてきたニュースに、安易な現実逃避から引き戻された。


 画面には見覚えのある嘉手納基地のゲートが映し出されている。先月に行った時とは打って変わった物々しさだ。銃座を取り付けたハンヴィーがゲート前にずらりと並んで、その銃座から戦闘用の鉄のヘルメットと防弾装備に身を固めた兵士たちが、盾を構えて対峙している沖縄県警の機動隊に機関銃を向けている。レポーターが緊迫した声でその状況を伝えていた。


「武装車両は、すでにゲートの外の一般道まで出てきています。集まった住民からは抗議の声が上がっていて、現場は騒然となっています」


 テレビに釘付けになった。アメリカ政府が沖縄の全ての基地に非常事態宣言を出したそうだ。嘉手納基地に潜入したテロリストの捜査が遅々として進まず、業を煮やしたらしい。日本側が提示した御座なりの警備強化計画も突き返したという。テロ組織にアメリカが弱腰の態度を見せるわけにはいかないのだろう。


 チャンネルを変えても各局がこのニュースを取り上げていた。非常事態宣言を発出するアメリカの国務長官の会見や、官邸で記者を避けるように足早で去っていく総理大臣の映像が繰り返し流されている。ザッピングを止めると女性アナウンサーの早口が耳に付いた。

 

「在日米軍による沖縄空域への侵入規制に伴って、那覇空港発着の民間機が影響を受けることになります。日本航空、全日空、日本トランスオーシャン航空など航空各社は、明日から大幅な減便を発表しています……」


 刀根が帰って来られないかも知れない? 様子を探るつもりで、〈大丈夫ですか〉とメールを入れた。三分もせずに刀根から電話が掛かってきた。その口調から察するに相当苛ついているようだ。


「どういうことなのよ! 交通規制がすごくて基地に近付けないし、木之下さんもクレメンズも電話が繋がらない」

「通信規制でもされているんでしょうかね。ああ、飛行機も止まるらしいですよ。進退窮まるというやつですね」

「……あんた喜んでない?」怒気を孕んだ声だった。

「喜んでないです」


 また嘘をついた。刀根の困っている姿が目に浮かんで少し楽しくなっていたのだ。でも戻って来られないのは本当に困る。美紗紀の件があるのだ。事情を説明して、平身低頭でアイデアを乞うた。刀根は最後まで聞いてくれたけど、結局「自分で考えれば」と電話を切ってしまった。怒らせたのは失敗だった。この日は何度掛け直しても刀根が電話に出ることはなかった。


 翌日、打つ手を思い付かないまま、押上のジュース屋の前に立った。

 

 楽しそうに話しながら列に並んでいた女子高生らしき二人組が、不審の目を向けてくる。余程の仏頂面だったのか、それともこの場に不釣り合いだったのか。


 刀根には電話を掛け続けている。でも出てくれない。あまりの無策に気後れして、帰ろうとした時、店から「お待たせしました。開店します」と、美紗紀が現れた。

 気付かれまいと顔を逸らす。でも列にいる男は唯一人。かなり目立っていたのだろう。すぐに見付かってしまった。


「あっ、また来てくれたんですね。ありがとうございます。どうぞ」


 もうなるようにしかならない、と腹を括って店に入る。奥の席に着くと博がカウンター越しにぺこりと頭を下げたので、慌てて会釈した。


「きょうは、彼女さんは来られないんですね」


 美紗紀がメニューを差し出してきた。


「彼女じゃない。仕事仲間だよ」

「ふーん。お客さんの仕事って何だろ。想像できないなあ」 


 美紗紀が好奇心でいっぱいのような眼でこちらの顔を覗き込んでくる。もしかしたら話を切り出す良いチャンスかも知れない。そう思った矢先、出鼻を挫くようにカウンターの向こうから、「美紗紀!」と娘を禁める声がした。美紗紀が悪戯っぽく舌を出して接客の顔に戻る。


「きょうのおすすめは完熟梅です」

「では、それで」


 折角のチャンスを逃して、随分とがっかりした声を出してしまった。


「かしこまりました」


 美紗紀は博に注文を伝えて、外で待っていた新たな客を招き入れる。どうしたものかと美紗紀を目で追っていると、店に入ってきた男たちに血の気が引いた。黒スーツ姿の男――八咫烏が二人。久我と、嘉手納基地に侵入した手足の長い忍者男だ。


 久我がこちらに気付いて、「よお」と手を上げた。美紗紀が案内した席を断って、どかりと目の前に座る。忍者男も隣の席の椅子を持ってきて同じテーブルに着いた。


「お知り合いですか」美紗紀が不思議そうに訊く。

「商売敵ってところだ」がらがら声で久我が答えた。

「ますます何の仕事か分からないなあ」美紗紀が三人を見比べて首を傾げる。

「こいつと同じものを」がらがら声が言った。

「完熟梅のジュースです。よろしいですか」


 美紗紀が注文を確認すると、忍者男が「何処の梅だ」と甲高い声で訊いた。


「和歌山県の田辺です」


 即座に答えた美紗紀に、忍者男は「口熊野の梅か。分かっているな」と上機嫌だ。何を喜んでいるのか分からなかった。それよりもこの男、こんな所でジュースを飲んでいる場合ではない筈だ。米軍や日本政府が探して回っているのに。やはり刀根が言うように絶対に捕まえられない組織なのか。美紗紀がテーブルを離れるのを待って小声で訊いた。


「隠れていなくて大丈夫なんですか。あなたは追われている身なのでしょ」

「心配には及ばん」忍者男は即座に話を断ち切った。


 久我が身を乗り出して手招きをする。増渕が顔を近付けると、がらがらの小声で言った。


「木之下に宛てたお前のメールに、あの男の名前とこの店の住所があったのはなぜだ」

 

 カウンターの奥でジュースを作っている博に聞こえていないか、久我がちらりと確認して、より一層小さな声で訊いてくる。


「木之下や米軍が企んでいることに、どう関係している?」


 そうか、久我たちは知らないのだ。あのメールは忍者男が嘉手納基地に侵入して、観測実験の計画書を盗んだ直後に送ったものだ。八咫烏が入手した関係書類の中に、スマートフォンの契約者のことは書かれていなかったのだろう。慎重に言葉を選んで答えた。


「関係していないとは言いませんが、どちらかと言うと巻き込まれているんですよ」

「巻き込まれている? オペレーション・ヒミコにジュース屋など必要ないだろ」

「オペレーション・ヒミコ。……それが計画の名前ですか」

「第二次世界大戦まで時間を逆行して、日本とアメリカの戦闘を早く終わらせる作戦なんだろ。木之下や米軍にとって都合のいい歴史に変えちまおうってことだ。お前、本当に何も知らないんだな」

「そんな馬鹿な!」思わず大声を出してしまった。


 カウンターから博と美紗紀が驚いた顔でこちらを見ている。増渕はさらに八咫烏たちに顔を近付けた。大人の男三人が小さなテーブルで顔を突き合わせている奇妙な光景になっている。隣のテーブルの女子高生らしき二人組が、おぞましいものでも見るような視線を向けていた。


「歴史を都合のいいように作り変えるなんてこと出来るわけがないですよ。まだ時間のことは何も分かっていないんです。例え分かったとしても、今の技術で時間を思い通りに操れるとは思えない」


 放った言葉が自分に突き刺さる。僕たちは本当に美紗紀を助けられるのだろうか。

 視線を落とした増渕を久我が睨み付ける。


「計画書にはそう書いてあったぞ。米軍は出来もしない実験をするのか」

「それは……」


 何かが変だ。もしかすると米軍は観測実験の結果から何かしようとするのかも知れない。でもそれは時間に関わる未知の物質や法則が見付かってからの話だ。現状ではそんな妄想を計画書にすることなんてないだろう。今回の実験は人類初のタイムスリップの観測であることは間違いない筈なのだ。


「お前が開発した永久記憶メモリを過去に送るのだろ。何を記録するのか分からないが、それでデータを集めるのだろ!」


 忍者男が大声を出してテーブルを叩いた。すぐ横に来ていた美紗紀が、「きゃあ」と悲鳴を上げて、トレイに載せていた完熟梅ジュースをこぼしそうになる。


「驚かしてごめん」


 トレイからジュースを受け取った。八咫烏たちもそれに倣う。


「こちらこそ、ごめんなさい」


 美紗紀は恐縮したように、すぐに別の客の対応に向かった。


 忍者男が小声に戻って、「お前は何をやらされているんだ」と凄んでくる。

「僕の仕事は終わりました。あなたが盗んだスマホの解析です。日付を割り出したんです」

「では、どうして此処にいる?」久我が畳み掛けた。

「それは、彼女を守ろうと……」


 口が滑って、接客中の美紗紀を見てしまった。久我はそれを見逃さなかった。こちらの視線を追うように美紗紀に目を向ける。


「彼女? どういうことだ。巻き込まれるのは男の方ではないのか」


 増渕は口を噤んだ。


「まあいい。計画の協力者ではなさそうだ。それに今の沖縄は実験どころではないだろう」

「それは、あなたたちが爆弾なんか仕掛けるからでしょ」

「俺はやっていない。やるなら実験の時だ」忍者男が声を噛み潰すように言った。


 やっていない? 米軍が嘘を吐いているのか? 出来もしない歴史の改変計画と、やってもいない爆弾テロの発表。……訳が分からない。けれど訳の分からないものにも必ず法則はあるものだ。


 米軍の依頼はスマートフォンから、持ち主と時間逆行現象の日時を割り出すことだった。それはタイムスリップを観測するためだ。木之下は記録されている画像を欲しがっていた。否、それは刀根だ。木之下は送った画像を見てもいなかったのだ。


 考え込んでいると、久我が「どうした」とさらに顔を近付けてくる。

 少し鼻先が触れた。


「計画書は木之下さんから盗んだのですか」


 思いもしなかった問い掛けだったのだろう、忍者男が少し戸惑ったように答えた。


「そうだ。木之下の部屋にあった」

「クレメンズの部屋にも同じものがありましたか」

「よく一緒に居る軍人か。木之下もその軍人も同じだろ」

「確認していないのですね」

「何か問題でもあるのか」久我が不安そうに忍者男をちらりと見る。


 もしも木之下が米軍とは違う目的を持っているとして、起こった現象から遡って考えると、仮説はひとつしか思い浮かばなかった。


「木之下さんの狙いは、あなたたちではないでしょうか」


 久我と忍者男が唖然となって顔を見合わせた。


「いま嘉手納基地の警備強化を巡って日米関係が緊張していますよね。全てはこの事態を起こすために仕組まれたものだと考えると、色々と辻褄が合いませんか」

「分からん」がらがら声が唸る。


「木之下さんは米軍にタイムスリップの観測を持ち掛けて、米軍はそれを成功させるために密かに厳戒態勢を取っていた。そこに僕や刀根さんを使ってあなたたちを基地内に呼び込んだんです。卑弥呼に関わることならあなたたちが動くと知っていて。わざわざオープンカーを用意していたのも、あなたたちに侵入させるためだったと思います」


「潜り込むいいチャンスだったからな」甲高い声が相槌を打った。


「思惑通りにあなたが侵入して、木之下さんは新左翼組織から手に入れた爆発物を仕掛けたのでしょう。日本政府があなたたちを庇うことも知っているんです」


 八咫烏の二人は何やら考えているようだ。


「あなたたちは実験の時にはまた過激な行動に出るのでしょう? 妨害工作なんて止めませんか。タイムスリップが起こることはもう決まっているんです。今度は警備の強化だけでは済まなくなる。日米関係がこれ以上悪化したら何が起こるのか、それこそが木之下さんの目的だとしたら……」


 話し終わらないうちに、久我が完熟梅ジュースを一気に飲み干して立ち上がった。


「お前の言う通りなら、なおさら木之下を止めなきゃならんな」


 美紗紀を呼んで、「騒がせたな。釣りはいらない」と一万円札を手に握らせる。


「困ります」

 

 美紗紀が引き留めたけれど、八咫烏の二人は目もくれずに店を出て行った。釣銭を持って美紗紀が跡を追い掛けた。博がカウンターの奥で心配そうに見送っている。

 

「色々とすみません」


 取り敢えず謝ると、博は微笑んでジュース作りに戻った。


 八咫烏の闖入で美紗紀と話すタイミングをすっかり失ってしまった。相当に怪しまれたに違いない。絶望的な気分になって大きな溜息をつく。美紗紀は五分ほどで戻ってきたけれど、成す術がなく俯くしかなかった。


「お客さん、あの人たちのお友達ですよね」


 顔を上げると、目の前に汗だくの美紗紀が立っていた。


「何処にも居ないんです。お釣りを渡してもらえませんか」

「まあ忍者みたいな奴らだからね。でも友達じゃないんだ。申し訳ないけど次にいつ会えるのかも分からない」

「どうしよう」


 美紗紀が困ったように博を見る。


「今度来られたら、お返ししよう」

 

 父親の言葉で、美紗紀はほっとしたような顔になって、こちらに振り返った。


「私、忍者も科学者も初めてです。お客さんは科学者なんでしょ。お話聞いちゃいました」


 これはチャンスだ。どうやって切り出すか。考えていると少し間が空いてしまった。その隙にまた博が割り込む。


「美紗紀! お客さまが困っていらっしゃるじゃないか」

「いいんです」


 今度は増渕が博を制した。


「科学に興味があるんだね」

「えーっと、いま学校で原子とか習ってますけど。でも……」


 何か言おうとした美紗紀を窓際の客が呼んだ。勘定のようだ。


 科学に興味があるのなら何とか話が出来るかも知れない。また此方に来てくれないかと期待して美紗紀をこっそりと窺う。


 美紗紀は勘定を済ませた客を送り出してテーブルを拭き、外の行列から新たに客を招き入れて注文を取っている。ちょうど客が入れ替わるタイミングだったようで、あくせくと対応に追われていた。


 待っているうちに完熟梅ジュースを飲み切ってしまった。きょうは諦めるか、と席を立とうとしたら、博がカウンターの奥から出てきて、テーブルにピンク色のジュースを置いた。


「トマトとヨーグルトのジュースです。娘の話を聞いてくれたお礼です」


 恐縮していると、博は「ごゆっくり」とカウンターの奥に戻った。


 入れ替わりに美紗紀が戻って来てくれた。再び訪れたチャンスに気合が入った。


「さっき原子を習ってるって言ってたよね。面白いでしょ。この世界は全てその原子の組み合わせで出来ているんだよ。それはもう教えてもらっているのかな。理論上は百七十三種類あると考えられているけど、まだ百十八番目の原子までしか見付かっていないんだ。あと五十五種類は何処にあるんだろうね。わくわくするよね」


 随分早口になってしまった。でも、これで掴みは大丈夫だ、と思った。でも美紗紀はきょとんとした顔でこちらを見ている。硬直しているようだ。なぜだ?

 こんな時に刀根ならどうするだろう。ふと刀根の言葉を思い出した。〈あんたは相手が望んでいるかどうか関係なく話をするから駄目なのよ〉刀根はそう言っていた。


「美紗紀ちゃんは何に興味があるの?」


 その言葉で美紗紀の硬直が解けた。


「さっきお客さんたちが話していた永久記憶メモリです。それは水に落としたり燃えたりしても大丈夫なんですか」

「大丈夫だけど、永久に何かを残したいの?」


 美紗紀は頷いて、カウンターの隅に飾られた母親だと思われる女性の写真を見た。目元が美紗紀にそっくりな優しそうな女性だった。


「お母さんの写真。あれしかないの。携帯でいっぱい撮ってたんだけど、交通事故の時に車と一緒に燃えてしまったの。もう画像や動画をなくしたくないんです。だから、そのメモリを売ってください」


 写真の横で黙ってグラスを拭いていた博が、手前にある小指ほどの人形を見詰めている。娘の話を止めないのは博もそれを望んでいるということなのだろうか。いま手元には新型石英メモリはない。残っていた試作品を、大賀がどうしてもと言うので此処に来る前にロボットに提供したばかりだった。


「いま僕は持っていないけど、十月になればそのメモリを搭載したスマホが発売されるよ」

「本当に?」


 美紗紀は満面の笑みになって、カウンター越しの博に甘えた声を出した。


「お店のバイト代で買っていいでしょ?」


 博が黙って頷く。美紗紀はちゃんとした言葉が欲しかったのか、博が「いいよ」と言うまで、「買うよ?」とか「いいの?」とか、しつこく繰り返していた。微笑ましくなって見ていたけれど、あることに気付いて戦慄した。


 美紗紀があのスマートフォンを買うことになるのは、……だったのだ。


 それなら猶のこと、彼女を助けなければならないのではないか。

 増渕は立ち上がって、「お願いがあります」とカウンターに駆け寄った。


「僕の研究に協力してもらえませんか」


 何の考えもなく勢いで飛び出した言葉だった。それなのに美紗紀と博は顔を見合わせて、「いいですよ」と声を揃えた。そうか、あれこれ考えるよりも勢いが大事な時もあるのか。


 慌てて博に名刺を差し出した。美紗紀が横から覗き込んで「増渕さんね」と確認する。受け取った名刺を繁々と見て博が訊いてきた。 


「何をすればいいのですか」

「ロボットの開発でデータを集めています」


 美紗紀が「ロボット? すごい」と目を輝かせた。


 博が美紗紀にちらりと目をやって微笑んだ。勢いに任せて二人の都合を訊き、きょう店が終わってから秋葉原駅に来てもらう約束を取り付けた。


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