第3話 唯一、輝いていたように見えた中学時代




 進学した日本大学付属の私立中では成績もトップクラスで部活動にも励み、私の人生の中で一番輝いていたかもしれません。 中学3年のときに不意にその少年犯罪のことを思い出したのです。


 本当に少し調べるだけでした。図書館である本を手に取ると、急に視界が真っ暗になったような気がしました。その本に書かれている発達障害への偏見は想像も絶するほど悪意と憎悪に満ちていました。


 その日から私の人生は変わりました。毎日のように図書館や本屋に行って欠かさず本をチェックしました。ネットの方も調べました。だんだん生きていく気力も減っていきました。

 発達障害への偏見、誹謗中傷を調べて心はボロボロでした。今でも、発達障害への偏見を目撃すると息切れがし、とても悲しくなります。

 あの頃はまだヘイトスピーチという言葉さえなく、私が悩んでいることもおかしい、と周囲から指摘されていました。


 読んで確認するたびにフラッシュバックに何度も襲われ、里親に言われた誹謗中傷の恐怖を思い出しました。今度は偏見や誹謗中傷を言われても傷つかないように先に知っておけば、きっとまた傷つかずには済む。

 そんな思いから調べ始めて高校に入学した直後、限界に達しました。


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