闇と光と

 世の中には、二種類の人間がいる。人の幸福を願い、人の成功を自分のことのように喜び、強調し助け合う人間と、人の不幸を願い、人の成功を妬み、他人から奪うことを喜びとする人間と。

 または、闇の住人と、光の住人と呼び変えてもいい。彼らの境界線は、絶対的なものだろうか? 否、そうではないだろう。

 または、心の闇と光と呼び変えてもいい。

 心の闇は、果たしてどこからやってくるのだろうか。憎しみ、怒り、嫉妬、敵意、悪意……その入り口から、絶望ナイトは始まる。

 人の心の闇こそが、まずはホラーの第一のテーマなのだ。つまりは、人間こそ最大の恐怖なのだと。

 ウォーキングデットのゾンビなど、取るに足らないものだと、彼は教えてくれるだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

絶望ナイトの怪談エッセイ 黒木 夜羽 @kirimaiyoru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ