たとえば、君が長髪だったとして

あきかん

長髪論考

 気取った題名を付けたものの、これから語るのは仮に狐さんが長髪男子だったとして私はそれを受け容れられるのか、というしょうもない話だ。

 そもそも狐さんは短髪、どう考えてもショートボブが精々の所だと思っているが、もしかりに狐さんが長髪だったとして、それはエロいのだろうかと妄想してみるが、そもそも息をしているだけでエロい狐さんに何を付け足そうが変わりないのではないかとも思うわけで、長髪が良いとか悪いとか言う以前に狐さんが狐さんであれば良いという身も蓋もない結論に至ってしまう。

 いやしかし、それでは話にならないので妄想を膨らませるわけだが、個人的な願望として、狐さんであるかどうかに関わらず、黒髪長髪男性には髪を後で結って欲しいと思う。結ってある髪がほどける時にはそれなりに来るものがあるので是非とも髪は結っていて欲しい。そのほどける場面というものが私の中には拷問やら戦闘中での出来事しか無いので、もう必然として狐さんには多少の傷を負って頂かなければならず、文字通りの傷もの欠損の類いになってしまうわけで、狐さん御本人の弁を借りればリョナは駄目だと言うことなので、これでは狐さんの長髪男性化は難しいのではないかと考えてしまう。

 ただしこれは私の性癖を狐さんに押し付けるという狐さんに対する極めて不誠実な態度であり、むしろ自分を推しに合わせるべきだ。そもそもが狐さんが男の子という事もかつては解釈違い、現実が解釈違いだった事を思えばどうということも無いだろう。なので、仮に狐さんが長髪だったとして、それをリョナ展開を避けつつ欲情できる形を模索すると、まずは乱れた前髪というのがグッドである。よく梳かれた黒い長髪のカーテンから透けて見える狐さんの顔は美しいのではないかと思わなくもない。乱れた髪が鎖骨辺りにかかるのもエロい。思いつくまま上げてみたが、この想像の産物であるところの狐さんは狐さんと言えるのかと悩んでしまう。

 私の長髪のイメージがBLEACHの卯ノ花烈隊長であり、どうしても攻めっぽさが出てしまうのが受け入れがたい。卯ノ花烈。初代剣八。戦闘狂のあの烈士が受けな訳がない。少なくともただでは攻められないだろう。狐さんはヘタレ攻め属性が付与されたので、無くはないかもしれないが、果たしてヘタレ攻め黒髪長髪男子は存在するのか想像出来ない。

 そもそもヘタレ攻めとは何ぞや、と思う。昨年想いを馳せていたのは狐さんのおちんぽを舐められるかどうかということだった。舐められるのか、自分。普通に女の子が好きな健全男性を自認していたが、狐さんのおちんぽは別モノ。いや、無理か。とあーだこーだと考えていた時に話題になっていたのがブリジットだった。男の娘の筆頭格の彼女のオス落ち二次創作が流れてきた。

 これか!狐さんのヘタレ攻めとはオス堕ちか。おちんぽの快楽に溺れる狐さん。天啓が降りてきた。これなら舐められる。

 というわけで狐さんのヘタレ攻め要素は何とか消化しきれたのが去年の事だ。しかし、肝心のキャラクターのデザイン。狐さんの長髪の髪型はどうあるべきか。黒髪長髪男性は黒髪ストレートこそ至高だと思っていたが、ここに来て黒髪長髪男性の女の子の可能性が見えてきた。

 話をブリジットに戻すが彼女の自認する性別は女性である。いわゆるトランスジェンダー。いやもっと思考を巡らせれば、かの名著『ジェンダートラブル』へと至るわけだが、狐さんの自認するところの男性という認識が間違っているのか、それとも自分に対する認識が間違っているのだろうか。

 私は女の子が好きであると自認しているが、ツイッターで好きだと明言した相手の四人は、思い返せば四人中二人が男だった。おかしい。これはおかしいぞ。と何度か思い悩むも、そもそも好きだと伝えた一人の偉大なる藤原埼玉先生においては、もはや彼は女の子ではないか、と。だいぶメス堕ちしている個体ではないかと思わなくもない。

 そもそも論として、藤原埼玉先生の思考を真似ようと始めたのが狐さんを気にしだした切っ掛けであったので、藤原埼玉先生が狐さんを美少女と言えばやはり狐さんは女の子なのだ。

 つまり好きだと明言した相手は実質女の子しかいなかったのだから、やはり私は女の子が好きで間違いないのだと確信するも、1つの疑念が生まれた。

 女の子とは何ぞや、と。女性とは何なのか。我々は身体的な特徴から、いや社会的な都合から身勝手に他人の性を女性だ男性だと区別しているわけだが、しかし逆説、こちらの事情を持ってこの単純な二分割を改変しても支障は無いだろうと確信する。これも一種のジェンダートラブルと言えなくもない。と納得し、私が人類を二つに分けるとして、狐さんとそれ以外という線引こそ納得できる。

 狐さん以外の人類を女の子と認識するべきか。女性専用車両やら女子トイレやら女風呂なるものが狐さん以外が使用して良いのか?有象無象の狐さん以外という性別の輩が狐さんの許可なく狐さん用のトイレやらを使う様を見るたびに僅かな怒りを覚えるが、そこはまあ右から左へと流すとして、狐さんこそ女の子であるという発想の転換もありなはずだ。

 しかし、女の子という言葉の意味を改めて考えなければならないだろう。仮に女の子が狐さんしかいないとしても、狐さんが女の子足り得るのかは別問題だ。

 端的に、狐さんは妊娠可能なのか。これについてはイエスと答えておこう。処女受胎。聖母マリアの逸話を思い出せば、狐さんが受胎可能であることは推測できる。たった一人の女の子であるところの狐さんが処女であるのならば、それはもう聖女と言っても差し支え無いだろう。ならば狐さんが処女受胎するのは必然。やはり狐さんは女の子である。

 ならばここで狐さんの髪型はどれが相応しいのだろうか。聖女であるところの狐さんには黒髪長髪のストレートが相応しいのではないかと邪推する。黒髪長髪ストレートの男性の女の子でオス堕ちヘタレ攻めの処女。何だそれは。わからない。想像出来ない。キャパオーバー。狐さんとは何なのか。まったく興味が尽きないが、ここが私の限界なのかもしれない。後は誰かに引き継いで狐さん問題はこれで終えようと思う。

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たとえば、君が長髪だったとして あきかん @Gomibako

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