異世界の聖剣は木刀でした……

第4話 出来たよ！ 聖剣！

　僕は先ずは10本の聖剣を造ったよ。一本造るのに1年かかったんだけど、ちゃんと造る事が出来たよ。

【封燐加斬（ふうりんかざん）】

【王権剣（おうごんけん）】

【愚恋剣（ぐれんけん）】

【頼晃剣（らいこうけん）】

【雌蛤剣（しこうけん）】

【銃侍剣（じゅうじけん）】

【源無兵奨剣（げんむひょうしょうけん）】

【闢篭剣（びゃくろうけん）】

【性乱剣（せいらんけん）】

【砲殴添付（ほうおうてんぷ）】

　そして、嬉しい事に僕がこの聖剣シリーズを造ってる時にマユの前世の記憶が黄泉（よみ）がえったんだ。

　ソレは7本目の性乱剣を造ってる時に突然だったよ。僕は19歳に成長してたよ。

　僕の補助をしてくれてたマユが固まったかと思ったら僕の顔を見て「貴方！！」って言って抱きついてきたんだ。

　そして、僕らは繋がったよ。正（まさ）しく性乱剣のお陰だね。マユがコソッと前世より凄かったって言ってくれたから、僕はもう1回戦を張り切ったんだ。

　そして、残り2本の聖剣について僕は悩んだ。そう、銘（めい）をどうするのか？

　10本は郭田正実（くるわたまちゃみ）先生の聖剣シリーズからそのまま頂いたけど、2本の銘が中々シックリ来るのを思いつかなかったんだ。

　仕方なく、次の2本にしたんだ。

【伝馬竜性剣（ぺがさすりゅうせいけん）】

【豊欲転性（ほうよくてんしょう）】

　コレで12本を造る事が出来たよ。全ての聖剣に魔漆を塗り込み、湿気対策、虫対策もバッチリだよ。保管庫の環境も直して、聖剣は箱に入れた状態にしたんだ。

　中には風の魔石を入れて常に微風が流れる様に工夫した箱だよ。

　こうして、新たな聖剣が出来上がり、フウマ子爵家は僕が領主となり、5人の息子、8人の娘にも恵まれて、孫子の代まで長く栄（さかえ）たんだよ！！

　愛（め）でたし愛（め）でたし