2022年12月24日 手術後1日目

手術の翌日。

まだお腹の痛みが強く、まともに寝返りも打てないなか、尿道カテーテルを外されます。同時にオムツも外れます。

ここからは、自力でトイレに行かなければいけません。


昨日、開腹手術をしたばかりなのに! 


結構スパルタです。

自動ベッドで上半身を強制的に起こすことはできますが、それでもベッドから足をおろすのさえツラいです(涙)。


すぐに歩行させる理由は、内臓の癒着を防ぐため……という説もあるようですが、医師に聞いたところ、筋力を落とさないためとのことでした。癒着と運動はあまり関係ないらしい。


※ネットで調べると、癒着リスクを軽減するために早めに患者を歩かせる、と発言している医師もいて、私にはどちらが本当かわかりません。

私が医師に言われたのは、「シート状の癒着防止剤を使っているが、運動しようと何をしようと癒着するときはするので、なんとも言えない」とのことでした。


看護師さんと歩行練習です。

点滴スタンドに体重をかけながら押し、カメよりも遅く歩きます。


背中から直接入れてる痛み止めが効いていますが、歩くと痛みが増します。動きたくない……(泣)。

左の太ももは感覚がないままなので、カクンと足の力が抜けないように慎重に、一歩一歩確かめながら足を進めます。

看護師さんも、転倒を注意しているようでした。


病室からナースセンターまで往復することができたので、合格点をもらえます。

これで、1人でトイレに行けるようになります!


昨日は便意があったので、看護師さんと別れてから、迅速にトイレに向かいます(笑)。

ただ、便意はすでに消えていたし、少しもお腹に力を入れることができないので、排便するのに時間がかかりました。

でも出直すのはツラすぎるので、出るまでトイレに居座りました💦


盲腸(虫垂炎)などの手術のあと、医師や看護師さんに「オナラは出た?」と聞かれる、そんなドラマのシーンを見たり、実際に自分が聞かれた経験はありませんか?


あれは、腸閉塞になっていないか、きちんと腸が動いているか、確認しているのです。

ということで、私も聞かれましたが、腸は元気なようでした。

よかった!


オムツは取れたのですが、下着にナプキンをつけるように言われます。

そして、「大量の出血や血のカタマリが出たら教えてね」と。

(どんな状況? 怖いわっ)


この日のお昼から食事が出ました。早い!

ご飯こそ柔らかいのですが、おかずは普通です(刻んであるとか、そういうことはありません)。 

痛くて食欲がわかず、ひと口も食べられませんでした。

ああ、もったいない。残してごめんなさい。


夕食も同じです。

いろんな方に申し訳なさすぎて、ひと口食べたら吐き気がしたので、諦めました(そして吐き気止めの薬をのむ羽目に💦)。


食べたい理由はもう一つあって、半分以上食べたら点滴を抜けるよ、と言われていたのです。

結局抜いてもらえず、ションボリです。

点滴で栄養をもらっているから、お腹がいっぱいなのでは……(涙)。


夕方になると、背中のカテーテルを抜かれて、痛み止めをロキソプロフェンに変更しました。

背中からダイレクトのほうが効果が高かったようで、お腹の痛みが増します。焼けるような痛みが、腹部全体に広がりました。

痛みはMAX10として、いままで5だったのが、6~7に上がった感じです。


痛くないほうがいいので、硬膜外麻酔の継続を望みましたが、背中の穴から感染症を起こさないうちに、速やかに変更したほうがいいと言われて諦めました。


今日も痛くて、読書すらできません。

目を開けているのもツライので、ラジオ感覚で動画の音声を聴いて過ごしました。それは昨日も同じです。


この辺りは、入院前に予想していたとおりでした。

「自分ができる活動」を想定して、入院期間中に消化する作業を用意するといいと思います。


とはいえ、入院してまでスケジュールを詰め込まなくても、誰にも干渉されないせっかくの機会なので、ボ~ッと過ごすのも手だと思いますけども!


入院期間が長いほど、時間を無駄にした、と後悔しない準備はしたいものですよね。


この日も痛みであまり眠れませんでした。

例の力技で寝返りを打ちつつ(笑)、音声を聴いて、長い夜を過ごすのでした。


次回は、手術2日目~退院前日までを、一気にご報告します。

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