2022年12月23日 手術当日 後編
手術当日、前回の続きです。
手術後、元の病室に運んでもらいます。
途中の廊下で、少しだけ待機してくれていた家族と会話をしました。
(コロナ禍で家族も病室に入れないため)
病室に戻った私の状態はというと、管だらけです。
左手の甲からは点滴。今日は絶食・絶飲のため、水分と栄養補給です。
右手の甲からは緊急輸血するための、念のための針。結局使わなかったので、この針は翌日抜きました(地味に痛くて不便だったので、刺さないでほしかった!)。
お腹を開いたのに出血は200mlもなく、輸血の必要はなかったそうです。案外、血は出ないんですね。
右の指先には心電図のプローブを装着。洗濯ばさみのようなかたちです。
口は酸素マスク(夜には取れました)。
尿道にはカテーテル。動けないので、トイレに行かなくてすむように。
背中からは硬膜外麻酔のカテーテルが飛び出していて、テープでとめられています。
あとは大人用オムツ、傷が開かないための術後腹帯(腹巻みたいなもの)。
足は血栓予防のための弾性ストッキングをはかせてくれています。
血栓予防は念入りで、フットポンプという、足を間欠的に圧迫する医療機器も装着してくれていました。
術後しばらくは吐き気がしました。吐くほどではないと言ったのだけど、看護師さんが嘔吐用に容器を持ってきてくれました。
寝ながら頬にフィットするように、容器は三日月型に湾曲しています。
痛みは、レベルの最高が10だとしたら、5くらいです。
想像していたよりは痛くない、といっても眠れないくらいには痛い、という感じです。
(看護師さんに「痛みはMAXレベル10のうちどのくらい?」と毎日聞かれました)
下腹は切った中央ではなく、なぜか右側が痛かった。左はほとんど痛みがありません。
様子を見に来た医師(執刀医とも、せっかちな外来担当医とも別)に聞いたら、「右は元々筋腫が大きかった方なので、そちらがより痛くなるのではないか」と言っていました。
ですが、おそらく硬膜外麻酔が左に寄っていたのだと思います。
そう思った理由は、左はヒザ近くまで太ももの感覚がなかったのですが、右足は普通だったからです。
(そして後日、鎮痛剤を変えたら下腹全体が痛くなりました。左太ももの感覚も戻りました)
入院と、それまでの通院で感じたことは、ドクターって結構テキトーだなあ、ということ(苦笑)。
さて、ここで、吐き気や腹部の痛みとは別の思わぬ「敵」が出現します。
そうです。前回チラッと書いた……。
便 意 で す!!!!
ギャグではありません。本当に地獄のようにつらかったのです。
ものすごい便意! だけど動けません。
便意を我慢されたことはありませんか?
限界になると冷や汗も出てくるし、かなりツラいですよね!
看護師さんにトイレに行きたいと言ったけれど、当然NG。
「ここで、していいからね」と優しく言われますが……。
ここは6人部屋です。満室です。
音や臭いでご迷惑をかけたくありません。
ここで食事もするんですよ!
それに、オムツに排便することは相当な抵抗感があります。
やむを得ないのならいざしらず、本来、避けられた事態です。
手術前にきちんとトイレに行かなかったことを後悔しながら便意と闘い……。
4時間が経過。
……だんだん便意が薄らいできました。
――勝った!!!!!!
腹部の痛みなんて、どうでもよくなるほど嬉しかったです。本気で。
さて、熱は37度後半の微熱です。これは3日ほど続き、下がっていきます。
褥瘡(床ずれ)予防のために寝返りを打ってほしいと言われます。
頭をあげてはいけないと言われるのですが(そもそも自力で顔を上げられません。要は電動ベッドを起こすなということ)、寝返りはOKのようです。
お腹に力が入らないので、寝返りは難しい。
けれど私は、以前の入院で、寝返りの極意を体得していました。
それは、腕力です!
ベッドの柵に掴まって、力技で体を横に向けるのです。
あちこち繋がっている管に配慮しながらも、左右にコロコロと、一晩中続けました。
同じ姿勢でいるよりも、定期的に寝返りを打つほうが、痛みが和らいだのです。どうせお腹が痛くて夜は眠れません。
そして翌日。
お腹の傷口を見たら、手術直後よりも出血していました。
動きすぎよ、私……。
実は手術後すぐに、お腹の傷と硬膜外麻酔の部分を、看護師さんにスマートフォンで撮影してもらいました。
「なんだこの患者」と思われたでしょう(苦笑)。
そこで、「背中やお腹の傷」、傷は「手術当日と翌日の比較」写真を、Googleドキュメントに載せました。
ご興味がございましたら、↓のURLをどうぞ。
https://docs.google.com/document/d/1H3DXRxN0rDK3pYinybRbqulCL07BCKO_XzakUvv1kcA/edit?usp=sharing
(あまりGoogleドキュメントを使わないので……。ちゃんと開けるかな?💦)
次は手術翌日について書きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます