2022年12月23日 手術当日 前編

12月23日。とうとう手術です!

気持ちが不安定なのか、夕べから深く眠れずに何度も目を覚ましました。


朝6時30分にシャワー。清潔大事! とのこと(任意ではなく、強制)。

手術前にシャワーを浴びることができるとは思いませんでした。


(手術直前のポッコリお腹は写しているので、退院後にお腹が落ち着いた状態になってから、ビフォーアフター写真を載せます)


8時ころ執刀医による検診。

簡単に子宮やその他の内臓の動きをチェックされ、予定通り手術することに。


8時半ころ、手術中に待機してくれる家族と少し会話。

コロナのせいか待合室がないので、家族は車などで待機するよう言われていました。

(平日に仕事を休まされるわ、病院から追い出されるわ、不憫です……)


昨夜の下剤がきいて、早朝に排便をしていたのですが、若干、残便感がありました。

そこでトイレを覗いたのですが、満室でした。


ここは患者が集まる病棟です。

みなさん身体が思うように動かないので、トイレの滞在時間が長い。


私は「満室なら、まあいいか」と、そのまま手術を受けることにしました。

この判断で、後に地獄を見ることを知らずに……キャー😱


教訓:手術前は、納得いくまで踏ん張っておくこと!!!


9時に手術スタート。早いです。

1番手! といいますか、この日は私しか手術をしないそうです。


7階の病棟から、看護師さんに案内されて、階段で6階の手術室へ。

手術室に入ると、6人の医療スタッフの方。皆さん優しい対応です。


手術室に移動する間に看護師さんと、

「希望すれば、摘出した子宮を見ることができると聞いたのですが」

「できますよ。子宮は検査にまわすため、別の場所に運びますし。先生に伝えておきますね」

なんて会話をしました。


まず、手術台に寝ころんで、硬膜外麻酔を受けます。

硬膜外麻酔とは、太い針を硬膜外腔まで進め、この針を通してカテーテルを入れる。

針を抜いてカテーテルを残し、このカテーテルから脊髄の近くの硬膜の周囲に麻酔薬を注入する方法です。

これで痛みの刺激が脳に伝達されるまえにブロックし、痛みが緩和されるのです。


私は、この麻酔がものすごく怖かった。

すぐ近くにある脊髄は、神経の束です。万が一ここになにかあったら……。


現に約100人に1人程度、硬膜外腔にカテーテルを入れるときに硬膜を傷つける可能性があると説明を受けています。

100人に1人って、それなりに確率高いですよね。

脊髄ではありませんが、やっぱり怖い!


担当の麻酔科医さんは、若い女性でした。

年齢は関係ないと思うものの、大学病院なので、ちょっぴり大丈夫かなと心配に……。


(若手の練習台になってしまうかも、というこの気持ち、わかっていただけるでしょうか💦 誰もが初めは新人なので、致し方ないことなのですけども)


実はこの心配、的中します!


横向きになり、「赤ちゃんのように背中を丸めてください」と言われます。

局所麻酔のあとに、太い針を刺され、カテーテルを入れ終わります。

「針抜きますね」など、どの段階なのか教えてもらえるのです。


そして、テープでカテーテルを固定する最終段階で、「あっ、抜けちゃった」と麻酔科医さんの焦った声が。


まさか……まさか……。


私は「なにが抜けたのですか?」と聞きました。

背後で施術をしてもらっているので、私からは見えないのです。


しばらく間があった後、

「すみません、管(カテーテル)が抜けました」

と麻酔科医さんの声がします。


私は思わず、「最悪です……」と言ってしまいました。

硬膜外麻酔、メッチャ怖いと伝えたじゃないですか!


すると、傍にいたベテランっぽい男性医師が「やり直せばいいよ」と軽く言っています。


「お菓子落としちゃった!」

「大丈夫、3秒ルールだよ」

くらいの軽さです。


その言葉、私は一生忘れませんからね!


2回目の硬膜外麻酔は上手くいったようです。ほっ。

時計を見ると、9時30分すぎでした。


次は全身麻酔。口にマスクを当てるものです。

数を数えていたのですが、20も数えないうちに意識がなくなりました。


手術は3時間ほど、長くても4時間と聞いていました。

次目覚める時には、13時前くらいかな……


と思っていたら。


気づいたら14時30分でした。

5時間30分もかかっているじゃないですか!


長引いた理由は、麻酔のやり直しだけではなくて、取る予定のなかった卵巣も摘出することになったこと。

子宮に癒着していて、残すために癒着部分を切ると出血してしまうので、摘出したほうが安全だったそうです。


卵巣を取っていいですか? と家族に許可を得るための時間も含まれていて、5時間以上かかったようです。


ここも、物申したい。

お腹を開いたまま家族に許可を取っているので、内臓が空気に触れる時間が長くなります。

すると、癒着リスクが高くなるようです。


あらゆる意味で、家族ナシで進めていただきたかった!


という細々とした不満はありつつも、手術は無事に終わりました。

よかった。ありがとうございます。


目覚めた状態で寝たまま、ベッドごと手術室から病室に運ばれます。

意外に意識がクリアだな、と思いました。

もっとボンヤリするかと思いました。


それに覚悟していた痛みも、それほどでもありません。

怖かったけど、二度もされたけど(根に持つw)、硬膜外麻酔はすごく効きがいいです。


6年前に受けた腹腔鏡手術の直後のほうが、痛かった記憶があります。

腹腔鏡手術のときは、硬膜外麻酔を使わなかったのです。


また、手術室の前で、切除した私の子宮を見せてもらいました。

ジップロックっぽい袋越しに、触ることもできました。

もう温かみはなかった。


重さは800g弱だったようです。

いままでありがとう子宮ちゃん。

1度も出産で使ってあげられなくて、ごめんね……。


長くなりましたので、いったん切ります。

手術当日、後編に続きます。


(次は、傷写真を載せます。お楽しみに?

 リンク先に写真を貼るので、いきなり見えちゃうことはありません☆)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る