重大な入試
増田朋美
重大な入試
その日は何故か昼間は暖かいけど、夜はやっぱり寒く、冬だなあと思われる日だった。そんな日は、暖かい食べ物でも食べて、のんびりしたいなあとおもわれる日だったが、そんな日に限られて、初出勤とか嫌な行事が始まるのだった。そのような日に限って、必ずなにかが起きてしまうのである。
その日は、浜島咲が今年初めてお琴教室に出勤する日だった。咲は久々に着物を着て、下村苑子さんのお琴教室へ向かった。お琴教室は、富士駅近くにある、コミュニティセンターにあった。
「こんにちは。」
と、咲が言うと、
「あけましておめでとうございます。咲さん、今日は新しいメンバーさんが見えるそうだから、しっかり指導をしてあげましょうね。」
と、苑子さんはいった。
「そうですか。仲間が増えるのは、嬉しいことですね。頑張りましょう。」
咲も苑子さんの話に応じた。
「12時から新しい方が来るそうよ。第一番は彼女だそうです。名前は馬場あかりさん。一週間前にうちのお琴教室に着たいと連絡があったわ。」
「馬場あかりさんか。どんな子なのか、楽しみだなあ。なんの曲をやりたいのか、仰ってました?」
咲がそういうと、
「はい。なんでも6段の調べをやりたいらしくて、それで来てくれたんですよ。」
と、苑子さんは言った。なるほど、それでいつも機嫌のわるい苑子さんが、今日はニコニコしているのか。古典箏曲をやりたい人がでると、苑子さんは機嫌が良くなるのは咲も知っている。逆に、沢井忠夫みたいな曲になると怒る。
「こんにちは。馬場と申しますが、下村苑子先生のお琴教室はこちらでよろしかったでしょうか?」
ちょっと緊張している様子で、一人の女性が部屋に入ってきた。頑張って着物を着てきてくれたようで、あかい色の、桜の花を散りばめた小紋着物を着ている。
「初めまして。私、馬場あかりと申します。こちらのお教室は、インターネットで探させていただきました。お琴は高校時代に少しやらせて頂いたんですけど、全然譜面も読めないので、もう一度やり直すつもりで、やらせてください。」
と、馬場さんはにこやかに言った。
「隨分かわいい着物じゃない。じゃあ、6段の調べをやってみてください。もし、可能であれば、尺八は私がフルートで吹きます。」
咲は、急いでそういうと、苑子さんが、
「ちょっと待ちなさい!」
といった。
「お琴教室、しかも古典箏曲をやるのに、化繊のお着物、ポリエステルのお着物で来るとは言語道断よ!」
「ちょっと待ってくださいよ、苑子さん。せっかく着物を着てくれたんだし、初めてなんだから、褒めてあげるべきでは?」
咲は苑子さんにそういったのであるが、
「いいえ、お琴の経験があるなら知っているはずよ。お琴をやるのであれば、羽二重の色無地を着て、帯は礼装用の帯をつけなさい。それが見つけられなかったら、もう来なくていいわ。ちなみに6段の調べをやりたいそうだけど、なんの楽譜を持ってきたの?見せなさい。」
苑子さんの顔は厳しかった。
「は、はい、この楽譜を持ってきました。」
馬場あかりさんは、そう言って一冊の楽譜を取り出した。確かに六段の調べと表紙に書いてあるのだが、それは咲の知っているオレンジ色の楽譜ではなくて、緑色の表紙で、縦書きで表記されている楽譜であった。咲にはわからなかったけど、苑子さんは、すぐにこれが何の楽譜であったか、わかってしまったようだ。
「はあ、生田流正派の楽譜を持ってきたのね。悪いけど、私達は山田流よ。こんな生田流の楽譜を持ってくるなんて、どういう神経しているのかしら?良くもまあ、こんな敵対している流派の楽譜を持ってきたものだわね!」
「苑子さん、そんな言い方しなくても、すみません。お琴には、山田流と生田流があるんです。これは確かに六段の調べだけど、生田流の楽譜なので苑子さんはびっくりしてしまったんでしょう。」
咲は急いで馬場あかりさんがびっくりしないようにそういったのであるが、
「浜島さんは余計な事言わないでいいの!山田流を習いたいんだったら、このくらい知っておくことは当然のことよ。そんなことも知らないで、正派の楽譜を持ってくるとは、この社中を乗っ取るつもりなのかしら!」
と、苑子さんは、きつく言った。
「ご、ご、ごめんなさい。そんな事、知りませんでした。今度こそ、ちゃんとした楽譜を持ってきますから、許してください。正しい楽譜として、何を持ってくればいいんですか?」
馬場あかりさんは、すぐに言うが、
「もちろん、必要なのは、博信堂の楽譜よ。それで山田流箏曲と書いてある楽譜を用意してきなさい。博信堂の楽譜は、緑と茶色の楽譜があるけど、できれば茶色の表紙がいいわ。早く持ってきてね!」
という苑子さんは、以前よりはまだ妥協してくれたようだ。以前の苑子さんであれば、出版社を教えてくれることだって、しなかったはずだ。それだけでも少し柔らかくなってくれたのかなと、咲は思う。
「わかりました。その博信堂の楽譜と、羽二重の色無地を用意すればいいんですね。」
馬場さんはそう言うけれど、咲はそれを見つけるためには、非常に苦労することを知っていた。それをするために、お手伝いが発生することも知っていた。
「ええ。そうです。それを次の稽古までにちゃんと用意してきなさい。そうでなければ、入門は認めませんよ!」
それが苑子さんの決め台詞だ。入門は認めない。そのせいで何人もの若い人たちが、苑子さんに入門したくて、それで断られてきているのである。
「頑張って、用意するようにしますので、どうかお琴を教えて下さい。私、生半可な気持ちで入門したいと言ったわけではありません。だから、お願いします。」
苑子さんにそう頭を下げる馬場あかりさんは、多分彼女が口にする通りなのだろう。生半可な気持ちでお琴を演奏したいのであれば、先程のようなセリフは言わないはずだ。そういう気持ちであれば、苑子さんのセリフを言われて、ムキになって帰ってしまうか、嫌になって二度と来ないだろう。
「必ず用意してくるのよ。それができないと、入門は認めませんからね。」
ある意味ではこれが本当のお琴教室に入門するための入学試験のようなものだった。でも、その試験をクリアするのは、非常に難しいものがあることを咲は知っている。
「苑子さん初めて入門する人に、そんな事を課したらなんだか可哀想ですよ。」
そういうことを咲が言っても、意思を変えないのが苑子さんだった。ある意味それが苑子さんの魅力なのかもしれなかった。
「それでは、よろしくおねがいしますね。次のお稽古は、えーとあなたの希望によれば、月に二回のお稽古だったわね。じゃあ、二週間後の金曜日でいいかしら。その時までに、ちゃんと用意しなければ、入門は認めませんよ!」
苑子さんは、そういうことを言った。
「わかりました。私、しっかり用意してきますから、どうかお琴を習わせてください。よろしくおねがいします。」
改めて頭を下げる馬場あかりさんに、咲は、この人は、本気でお琴を習いたいと思っていると感じ取った。そういう人であれば、ぜひ、お教室のメンバーに加えてあげたいところではあるのであるが、そのためのハードルは高すぎる。
「わかりました。必ず用意しなければ入門は認めませんからね。必ず用意しなさいよ!」
「わかりました。」
毅然とした態度でそういう馬場あかりさんに、咲は、自分でも感じたことのないような、お琴への思いを感じることができた。ありがとうございましたという、彼女に咲は、なにかあったら、ここに連絡をちょうだいと言って、彼女に自分の名刺を渡した。その名刺には、ラインで繋がれるようになっていた。それをしなければ、あかりさんの試験はクリアできない。
あかりさんが、ありがとうございましたと言って帰っていくと、その後数人のお弟子さんの相手をして咲のしごとは終わった。咲のしごとといえば、お琴のお稽古で尺八が必要な楽曲の尺八パートをフルートで吹くことだ。お琴には尺八がつきものである。例えば春の海なんかでも尺八は重要である。だから、決して需要のない仕事ではないけれど、時々、なんでこんな事と思われることもある。
「苑子さんありがとうございました。またよろしくおねがいします。」
と、咲は苑子さんに言って、その日は稽古場をあとにした。
まあ、その次の日は土曜日だから、お稽古場は開講していなかった。咲は、仕事に行かなくてもいいとおもったが、ちょっと、気がかりなことがあって、ゆっくりしていられなかった。咲が、朝起きて、ご飯を食べていると、彼女のスマートフォンがなった。
「あの、すみません。お手伝いの浜島さん。今朝一で呉服屋さんに居るんですけど、すぐ来てくれませんか!場所は、ショッピングモールの中の菅谷さん。」
電話の主は、明らかに、馬場あかりさんであった。
「わかったわ。じゃあ、呉服屋さんに一時間待つように言ってください。あたし、直ぐに説得できる人を連れて、そっちに行きますから。いいですか、落ち着いて過ごしてくださいよ。変なものを売りつけられるようだったら、もう少し待ってくれと言って、乗り越えてください。」
と、咲は言って、電話を切った。急いで焼いたばかりのパンを食べて、コーヒーで流し込み、急いでタクシーを呼び出した。咲は運転免許を持っていなかったので、タクシーを呼ぶ間、とてもじれったかった。タクシーの中で、咲は杉ちゃんに電話を掛ける。事情を話すと、杉ちゃんはよくあることだなと言って、カラカラと笑っていた。咲は、製鉄所へタクシーを直行させてもらった。
「ほら、お客さん、この着物いかがですか?お客さんは背も高いし、華やかな柄がとっても素敵だと思いますよ。色無地なんて、おばあさんが着るような着物はやめて、こちらの着物を買ったらいかがですか?ねえどうです?」
と、着物を着た女性が、馬場あかりさんに向かってそう言っている。あかりさんは、
「あたしは、色無地がほしいといいました。それに変わりはありません。」
と、小さい声で言った。
「ですが、色無地は、お年寄りが着るもので、若い人が着るものではありません。それにお琴教室でそう言われたってお客さんはおっしゃいますけどね。それはきっとお琴の先生が、間違えたのよ。お琴の先生が、対象年齢があってない着物を着るように指示を出したのよ。それに、このお着物は、15万よ。一般的な呉服屋さんの価格より、ずっと安いのよ。ねえ、どうですか。こちらの小紋、買ってくださいよ。雅楽器紋でいい柄よ。こんなふうに、琴柱をあしらった柄の着物なんて、見たことないでしょ。それに、この桜紋だって、桜は日本の国花として有名な植物だし。だから、お琴教室の先生だって喜ばれると思うんですけど。ねえどうですか?」
店員さんは、マシンガントークで馬場あかりさんに言った。こういうところでは、店員さんのほうが勝ってしまうのである。そういうふうに説得されると、気の弱い客であればそれに押されて契約してしまうのもわからないわけではない。だけど、そうやって押し付けてしまう商売は、してはいけないと思う。
「ほらあどうですか。落ち着いたのが良いとあなたはいいますが、それならこっちだってありますよ。どうですか。こちらの青い着物もお買い得ですよ。」
お買い得とか、そういう言葉も、呉服屋の口説き文句だけど、そういうものに煽られてしまっては行けないことだと思う。
「2つも買えるほど、余裕はありません。」
ということができたら、どんなに幸せなのだろうと思う。それさえ言わせないほど、店員は、マシンガントークで彼女をせめ続けるのだった。
「わかりました。色無地を買うのは、また今度にして、今回はこちらの御着物を買っていきます。」
と、馬場あかりさんは言った。すると店員はとろけるような笑顔になった。
「わかりました。じゃあこのお着物を包装しますから、しばらくお待ち下さい。それで、支払いはローンで大丈夫ですからね。月々五千円で、、、。」
店員に契約書を見せられて、彼女、馬場あかりさんは、それにサインしようとペンを持ったところ、
「ちょっと待った!」
とでかい男性の声がしたので、あかりさんは後ろを振り向く。
「ああ間に合った。契約してしまったら、弁護士を呼ばなくちゃいけないって、杉ちゃんが心配してたわ。」
と、浜島咲は、杉ちゃんと一緒に店の中にはいってきた。杉ちゃんの方は、専門家らしく、周りに売られている着物を一つ一つ鑑定していって、
「これは、化繊の着物だよな。化繊の着物に、15万という値段をつけてどうするつもりなんだ。そのくらいの値段を付けるんだったら、ちゃんと正絹の着物に値段を付けるべきだったのにな。着物の形をしていれば、何でもいいわけじゃないぜ。」
と、カラカラと笑った。そんな馬鹿なという響きがあった。
「だって本当だよ。これ、みんなポリエステルの着物だよ。だって紋意匠はないし、光沢も出てないじゃないかよ。こんな簡単なことぐらいわかりそうなもんだけど。」
「そうなんですか?」
と、あかりさんが思わず聞くと、
「ウン間違いなくポリエステルだよ。もし、証拠を見せてほしかったら、着物を誰かに着せてみろ。脱いだときすごい静電気が発生するから、すぐわかるはずだよ。もし、正絹であると言うんだったら、そういう事は起こらないし、それに、正絹だと自信があるなら、そうやって、立証できると思うけど。」
と、杉ちゃんが言った。
「でも、大事な商品ですから邪険に扱うことはできません。」
と店員が言うのであるが、
「だったら、正絹じゃないものを押し売りするのはやめろ!」
と杉ちゃんに言われて、店員は小さくなってしまった。
「あのねえ。着物を着るやつが少なくなって、なかなか売れないというのは、理解できると思うんだけどね。だけどさ、正絹じゃないものに勝手に高い値段をつけて、偽って販売するのはどうかと思うぜ。それはやっぱりさあ、お客を騙すということになるからな。それはしてはいけないよ。」
「一体何者なんですか。いきなりうちの商品に文句言うなんて見たことありませんよ。」
店員がそう言うと、
「だから、僕は影山杉三で商売は、和裁屋だ。着物を売るんじゃなくてその造り手だ。毎日着物の布と向き合って、着物を見ているから、だいたい着物のことはわかるんだ。もうさ、こんな変な売り方しないで、もっと正当に着物を売れたらいいのにねえ。」
杉ちゃんはでかい声でそういった。
「和裁屋さんだったんですか。すみませんでした。」
店員は更に小さくなった。
「じゃあ、こんなつまらない契約は破棄してさ。彼女を帰してやってくれ。お前さんも、こんな人を騙すような商売をしないで、もっと健全に着物に関われるといいのにね。馬場さん行こう。」
杉ちゃんに言われて。馬場あかりさんは、
「ありがとうございました。」
と言って、軽く頭を下げて、咲と一緒に呉服屋を出ていった。
「ああ良かったわ。もしかしたら、弁護士をよこさなければならないかなって杉ちゃんがいうから、本当にそうならないか、不安だったのよ。」
タクシーの中で、咲は、馬場あかりさんに言った。
「ほんと、契約しないで良かったね。」
と杉ちゃんもにこやかに笑った。
「お客さん、どこへ乗せて行けばいいんでしたっけ?」
とタクシーの運転手が間延びした顔で言うと、
「はい。増田呉服店まで乗せてって。」
と、杉ちゃんが言った。馬場あかりさんの顔がすぐ凍りついたが、
「大丈夫だよ。今度こそ、正絹の色無地をお前さんに売ってくれるところだよ。高くても5000円程度で買えるから、安心して。」
「そうよ。洋服と同じ値段で、着物が買えるのよ。」
と、杉ちゃんと咲が相次いでいった。
「お客さん着きましたよ。」
と、運転手が、車を小さな建物の前で止めた。その建物のドアには、小さな看板が設置されていて、増田呉服店と書いてあった。杉ちゃんは、運転手に手伝ってもらって、増田呉服店にはいった。ほら、来なさいよと、咲に連れられて、馬場あかりさんを店の中へ案内した。
確かに、ここでもたくさんの着物たちが、所狭しと置かれていた。でも、先程の着物屋さんと違ったのは、そこに書いてある値札の金額の違いだった。みんな、1000円とか2000円となっている。
「いらっしゃいませ。」
と、カールさんが三人を出迎えた。
「えーと、色無地の光絹の着物はないかな?」
と、杉ちゃんが言うと、
「お色はどうしますか?」
と、カールさんが聞いた。
「あなたの好きな色は?」
咲が、馬場あかりさんに聞くと、
「はい。えーと、ピンク。」
と、あかりさんが答えると、
「じゃあ、こちらの色無地なんかどうですかね。明るいピンクですとこのようなものがありますし、落ち着いたピンクのものもあります。」
とカールさんは、数枚の着物を出してきてくれた。どれも染め柄はまったくない色無地の着物で、テカテカと羽二重らしく光っているものである。
「じゃあ、こちらの赤いものにしようかな。」
あかりさんは、落ち着いた方を手に取った。
「わかりました。じゃあ、こちらの方は、1000円でいいです。」
カールさんがそういった。
「本当にいいんですか?」
あかりさんがそう言うと、カールさんは、
「はい。大丈夫です。うちは、リサイクル着物屋ですから、いつも薄利多売で、こういうふうに安くしないと売れないんです。」
とにこやかに笑っていった。
「そうだよねえ、なかなか着物も需要がなくて、着たい人もなかなか出ないよね。それなら、こうして手軽に買えたらいいよね。じゃあ、1000円支払って。」
杉ちゃんに言われて、あかりさんはカールさんに1000円支払った。カールさんはありがとうございますと言って1000円を受け取ると、領収書を書いてくれた。
「良かったですね。これで、入学試験は一つクリアすることができたわ。」
咲が色無地を受け取ったあかりさんにそう言うと、
「でも、もう一つ使命がある。博信堂の楽譜を手に入れなければ。」
とあかりさんは言った。
「そうですか。琴の事は詳しくありませんが、以前こちらに来たお客さんが、神保町の古本屋で手に入れたと言っていたことがありました。なんでも、神保町にお琴の楽譜を扱っている古本屋ができたそうなんです。よろしければそちらに行ってみてはいかがでしょう?」
カールさんがそう言うと、あかりさんは嬉しそうな顔で、ありがとうございますといった。
「苑子さんの社中の入試は、本当に大変だね。」
杉ちゃんがでかい声で言ったのであった。
重大な入試 増田朋美 @masubuchi4996
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