🔳┳プロフィール・蓮葉
《水妖》こと畔一族の代表。
畔について。住所。
🔳畔について
「対する畔は、山奥の水辺に棲む輩だ。
山住民族だと
川や沼にまつわる神話や怪談は、大半が畔由来らしい。ヌシとか河童とかな。
そんな人外の
「人外って、どういう意味ですか。
人ならぬ妖怪や魔物が、本当に存在すると?」
「うーん、そこはオレも半信半疑なんだがな。
ただ、《人間以外》は見たことないが、《人間以上》は何度かある。
畔が全員そうだからな。《半妖》程度はゴロゴロいる。
思うに、人間離れした能力の持ち主が迫害され、行きつく場所だったんだろ。
それが歴史の陰でひたすら《種の改良》を続け、現在に至ると」
「なるほど。面白い分析ですねえ」
「ま、畔のことは《歴史のある
覆面の戦闘員じゃなくて、
「確か、畔は女性しかいないんですよね?」
「そーゆーこと」
──【序幕】魚々島 洋 ―海と山と―
■全貌は不明
畔は徹底した秘密主義だ。情報、とくに組織や内情について外部に語ることを絶対にしない。
生活様式にほとんど進歩のない魚々島に対し、現代における畔は闇の
──【序幕】魚々島 洋、畔 蓮葉を調える
■恥は戦術
畔は恥を
──【序幕】魚々島 洋、畔 蓮葉を調える 其の二
■謎の写真
少女の手にあるのは一枚の写真だ。白黒だが、状況ははっきり見て取れる。背景は海と空。偉丈夫とぽっちゃりした少年が肩を組んでいる。男は笑顔だが、少年はぎこちないそれだ。
写真を裸の胸に押し当て、蓮葉は祈るように目を閉じた。
──【序幕】魚々島 洋 ─海と山と─ 其の二
🔳住居:廃スタンド
洋と蓮葉のアジト。
詳細は、魚々島 洋のプロフィール:住所を参照。
https://kakuyomu.jp/works/16817330651484634036/episodes/16817330651908509158
🔳蓮葉の謎
「蓮葉が畔の代表に推されたのは、なんでだ?
確かにありゃあ《最高傑作》だが、ブレーキの壊れた《失敗作》だよな。
それに勘当同然のあいつが、畔の代表に選ばれてるのもおかしな話だ」
白い陽の揺らぎが水面に広がる。洋は姥面の返答を待った。
「……蓮葉が、《最高傑作にして失敗作》だからさ。
《失敗作》故に、畔は蓮葉を放逐しようとした。
けれど《最高傑作》故に、惜しむ声も多かった。
どちらの言い分にも理があり、宗家は二つに割れた。
さっき坊の言った畔の根幹、それが蓮葉によって崩れ始めた」
「そりゃあ、畔の一大事だな」
「両派は折衷案として、蓮葉をもう一度だけ試すことにした。
あの子が《神風天覧試合》に選ばれたのは、そういう理由からさ。
──おまえさんに預けたことも含めてね」
──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀
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