第43話 エピローグ
それから一週間後、俺はグリンダムへと戻っていたのだった。
俺はクレシーを倒してそのまま王都に戻ってしまったので、改めて冒険者ギルドでクレシーに勝利した事をみんなが喜んでいたのだった。
ソフィアやマリーヌが俺に言ってくれた。
「さすがわジャン様です。あんなにも一方的にクレシーを倒してしまうんですから。」
「ジャンさんに敵う人なんていませんよね。勇者クレシーさえ敵わないんですから。」
「ああ、ジャン本当によくやってくれた。ジャンがクレシーを倒した事でクレシーに打倒の流れが一気に起こったのじゃからのう。」
「ありがとうございます。」
「しかしジャン??一ついいかのう?」
「なんですか?団長??」
「連絡の一つも寄こさずになぜ姫様と一緒にホルキス王国に戻ってしまったのじゃ?ワシらに連絡の一つをくれてもよかったのではないか。」
「えっ?テリーゼ姫が連絡してくれるって言ってたんですけど。」
「ごめんなさい。レティシア、連絡をするのを忘れていました。」
「すいません団長。」
俺は団長に謝ったが団長はこう言ってきたのだった。
「いやまあそれじたいは別にどうでもいいんじゃが、特に何もなかったのじゃろうな?」
「あっいえ、クレシーの最期を見届けてましたんで何もなかったって事はないです。」
「いやそういう事ではなくてのう。そのー、姫様と何もなかったのじゃろうな?」
「えっ??テリーゼ姫とですか?」
俺が団長に答えようとすると、なぜかテリーゼ姫が俺の前にやってきたのだった。
そしてテリーゼ姫がなんと顔を近づけてきて、そのまま俺の口にキスをしてきたのだった。
テリーゼ姫の柔らかい唇が俺の唇と合わさったのだった。
俺は突然のテリーゼ姫の口づけに仰天してしまった。
テリーゼ姫が顔を真っ赤にしながら俺から口を遠ざけると団長に言ったのだった。
「大丈夫です。毎日ジャンさんと熱い口づけを交わして夜遅くまでジャンさんと愛を確かめあってただけですから。」
団長が驚いた様子で俺に言ったのだった。
「なんじゃと??」
「ジャンさんと愛の逃避行をしてました。ジャンさんとはあんなことやこんな事もしましたよね。」
そう言うとテリーゼ姫が俺に抱きついてきたのだった。
「テ、テリーゼ姫??」
テリーゼ姫の胸が俺の体に当たっていた。
さらにテリーゼ姫は顔を赤くしながら、再びテリーゼ姫が俺に唇にキスをしてきたのだった。
またしても俺とテリーゼ姫が口づけをしあっていた。
みんなが俺とテリーゼ姫の口づけを見て驚いているようだった。
それからしばらくしてテリーゼ姫は俺の唇からようやく離れると真っ赤な顔で俺に言った。
「ジャンさん、また愛を確かめあいましょう!!本当にジャンさんは素敵ですね。こんなにも早く勇者クレシーを倒してしまうなんて。やっぱり私にはジャンさんしかいません!!」
すると横からソフィアが俺の体を力強く引っ張ったのだった。
「ちょっと??姫様だからってジャン様にキスしたり抱きついたりしないでください!!ジャン様と結ばれるのは私なんだから。」
すると今度はソフィアが俺に抱きついてきたのだった。
「ねえ?ジャン様??」
今度はソフィアの胸が俺の体に当たっていたのだった。
そして今度はソフィアが唇を近づけてくるのだった。
すると今度はミリアさんに引っ張られたのだった。
「ソフィアさんもジャン君に抱きついたりキスしようとしないでくれる?ジャン君に抱きついたりキスしていいのは私だけよ。」
「ねっ?ジャン君?」
今度はミリアさんに抱きつかれたのだった。
ミリアさんの胸が俺の体に当たったのだった。
代わる代わる抱きつかれてはキスをされそうになったのだった。
するとなぜか団長が怒りに震えているのだった。
「ジャン!!いい加減にせいよ!!」
「だ、団長??」
団長が怒りに震えた様子で俺を睨みつけていたのだった。
「姫様をはじめみんなをたぶらかしおって!!」
「なんで団長が怒るんですか??」
「別に怒っておらんわ!!」
なぜか団長にすごい剣幕に怒っていたので、俺はたまらずギルドから逃げ出したのだった。
「こらジャン!!逃げるな!!」
そう言うと団長が追いかけてきたのだった。
「だからなんで団長が怒ってるんですか?」
「何も怒っておらんわ!!姫様と何をしておったのか正直に言わんか!!」
「だから何もしてませんって。」
「嘘をつけ!!」
テリーゼ姫やミリアやソフィアやマリーヌ達も俺を追いかけていったのだった。
「ジャンさん、待ってください。」
「ジャン君!!待って!!」
「ジャン様!!待ってください!!」
END
竜にまたがる無能と言われ追放されてしまったけど、実は俺はかなり優秀だったようで俺を追放した勇者達へのお返しを始める事にします。 @normalguest3000
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