第4話 ちょっといい話

① 「美人は3日で飽きる」

と言われますが・・・。


  準決勝・決勝戦の観戦中、約2時間、私のすぐ後ろに美女が立っていました。

  どこの誰なのかわかりませんが、単純にそんな女性がすぐ後ろにいるというのは楽しいものです。「凶暴な日本拳法の戦い」の3分間が終わるたびに、後ろを振り返って興奮した心をカームダウンする。

  ボクシングの試合で、ラウンド毎に美女がラウンドを示す大きなプラカードを持ってリングを歩く、アメリカン・フットボールでハーフタイムにチアガールが躍る、といったことの意味が分かります。

  約2時間の間、飽きもせず、チラチラ眺めていましたが。

  マスクをされているので、どこまで美女なのかわかりませんが、日本人の女性は台湾の女性に比べて「人に見られている」という意識が強いのか、化粧も自然でうまいし、身なりにもかなり気を使っているように見えます。


  しかし、この日、なんといっても最高の美女は「女子決勝戦で勝った女子チーム」の面々でした。化粧もマスクもない、汗と涙でぐちゃぐちゃになった彼女たちの素の泣き顔こそ、最高の美人といえるでしょう。


② 応援

  今年3月に青学を卒業したキャプテンと同期の計三人が、わざわざ東京から?応援に来られていたようでした。私が会場を去る時にチラッと見かけたのですが、偉いもんだと思いました。

  私は鎌倉時代、自分の育てた作物を毎日見て回りましたが、彼らのようなことはしませんでした。

  そういう先輩(OB・OG)というのは、ほかの大学でもたくさんいらっしゃるのでしょうが、その意味では、大会を支える審判員なんていう方々も、自分の大学を超えて、大学日本拳法全体への愛(愛情・愛着)で貴重な休みの時間を大会のために使われているのでしょう。


  試合開始前に審判に拍手をするというのは、なんだか審判に阿る、ような気がして憚れるのですが、その意味では、極めて大切な役割の方々です。



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V.3.1 2022年 第67回全日本学生拳法選手権大会 観戦記 @MasatoHiraguri

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