人間を嫌い、むしろ滅ぼしたいとすら思っている「魔の者」。
だがある日彼らは人間の捨て子を拾う。
捨てられたその幼児は純粋無垢そのもので大変愛らしく、魔の者はその子供を育て始める。
血はつながらないけれど、魔の者とその子は家族になってゆく。
やがて小さな子供の純粋な心が、魔の者だけでなく人間をも救うこととなる――
幼児の言動がとにかくかわいいです!
いじらしくて胸が痛くなります。
前半で張られた伏線は後半できちんと回収されますし、クライマックスもしっかりと盛り上がります。
6万字未満という読みやすい中編小説ですので、ぜひのぞいてください!!