あっという間に読めます。文章量もさることながら、読ませる文章かつ、主軸が甘酸っぱく熟す前の恋物語なので野次馬根性がついつい出てしまいます。年齢的に初詣等のちょっとした特別な日は、過ごす人が一緒でも、普段とは違う一面を見たり、見せたい、と思ったりする心理がとても見事に描かれている作品です。ちょっとした特別な日をノスタルジックに思い出したい方にお勧めしたい作品でした!
仲のいい友達同士で過ごす初詣の一日。その中で主人公の少女は、恋心を抱く男の子と一緒に過ごすことになります。まだ、お互いの気持ちは熟していませんが、微かに現れる恋心を初々しく描いています。 だれでも一度は経験してきた幼いながらも大人だと思う時期。その時の思いが蘇るような物語です。
長く生きていれば純愛たるものを忘れてしまいがちである。ふと、若き頃を思い出す。恋心。同じ物を持っていたり、同じ色が好みだったり、たったそれだけの事がドキドキさせたものだ。初めて手を繋ぐ時の感覚は恥ずかしさで躊躇ったりした。そんな純愛を思い出させてくれる作品である。この作者の作品には癒される事が多い、それは、どの作品にも見られるようだ。作者の優しが溢れている「金色の鳩」是非皆様も癒されてください。
終止可愛らしい物語。日常というものがこんなに平凡で、穏やかだったのかということを思い出せるような、そんな優しいお話です。美月と星の淡い恋愛模様や、中学生独特のアオハルにきゅんきゅんします。読みやすい文体と、作者さまのお話の構成力が素晴らしいので、すぐに読み終わってしまいます。しかしながら、読み終えた後にほんのり胸の辺りがあたたかくなるような、そんな余韻が残る、素敵な短編小説です。興味のある方は、ぜひ読んでみてください!