取り返しのつかないことをしてしまった。人生に後悔はつきものであり、己の選択を呪った経験は誰にでもあるだろう。だけどこれは、……かなりキツイ。物語に登場するのは「お金を払って異世界に行ける店」。この店が取り扱っているのは、人間の尊厳を著しく損なうハイリスクな商品。――だと私は思う。後半の「※」と「*」の絶望は、SF作家が隠し持つ切れ味鋭い刃物のよう。必読です。あっ、誰かが店に入ろうとしている。やめたほうがいいですよ、この店。「※※※****」どうやらもう、手遅れらしい。