『今昔物語』「巻27第2話 川原院融左大臣霊宇陀院見給語」において、宇多上皇が離宮としていた川原院院に行幸した際、昔、邸宅を所有者していた源融の幽霊がでてきて、自分の家だと言ったので、上皇はおまえの息子から屋敷を買ったのだと一喝したところ、以後、幽霊は現れなくなったと言います。
この説話をして、国立歴史民俗博物館・常光徹氏監修の絵本『日本妖怪大図鑑』の解説で、かつて神(氏神)であった者が(子孫に)祀られなくなくなると、妖怪になると述べられ、また黄昏刻など、時間限定で、同じ場所に現れるとも述べられていました。
その神社は旧村社だったのでしょうか。廃神社としたときに、地域の神社をまとめて祀っている旧国幣社・旧県社の神官さんが御霊を、ご自身の住まう神社に持ち帰るはずですが、御霊が残ってしまったのですね。
作者からの返信
ど田舎には、放置された神社がたくさんあるんです。いつの間にか忘れ去られてしまうのは、なんだか悲しいですよね……。
イタズラくらいで済んでよかったのかもしれません。悪い神様になってもおかしくないと思います。
。゚(゚´Д`゚)゚。
読んでいただいて、ありがとうございます!
近くに古い神社があって、ちょっと行ってみたら不思議な世界に迷い込んでしまった……というのは、ファンタジーにもなれば、恐ろしい怪談にもなりますね。
しかも神様が絡むと、けっこうシャレになりません……ただの悪戯だったのなら、本当によかったです。
作者からの返信
今回はイタズラされてだけで帰してもらえたけど、永遠に帰ることができない話も多いですもんね……。
神様は善悪がない感じで怖いです((((;゚Д゚))))
読んでいただいて、ありがとうございます!