その後
「ねぇ、何でコマさんと志保さんは、お別れしないといけなかったのかな。ずっと一緒にいたらいいのに」
「……そんなに単純なものではない」
「何で?」
「コマは普通の猫ではない。妖だ。遅かれ早かれ別れは来る」
「何で今じゃないとダメだったの? もっと先でも良いんじゃないの!」
「あ奴の決めたことだ。お前が口出しすることではない」
「白夜様、あの時、コマさんの拘束をわざと緩めましたよね」
「さあ、知らんな」
それから、年に一回、保護猫くるり宛に、旅先から絵葉書が届くようになった。その絵葉書には、肉球が押されていた。
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