回想

コマは志保との思い出をつらつらと語り出す。


「大丈夫⁉ さっき魚屋のおじさんに殴られてたよね?」

 ほっとけにゃ。こんにゃん痛くにゃいにゃ。


「あ、また会ったね! ここら辺に住んでるの?」

 うるしゃい。ここは吾輩の縄張りにゃ。


「住むところがなかったら、うちに来る?」

 まあ暇つぶしに行ってやるにゃ。


「君の名前はコマ! よろしくね。今日から家族だよ!」

 吾輩には別の名が……。しょうがにゃいが、コマでいいにゃ。


「これ、ちゅーるって言うんだよ。美味しい?」

 うみゃ~、うみゃ~。


「コマ~、大学受かったよ!」

 良かったにゃあ、勉強頑張ってたもんにゃあ。


「一人暮らしするんだけど、コマと一緒にいたいからペット可の物件探すね!」

 吾輩も一緒にいれるの嬉しいにゃ。


「コマ、ただいま~。ごめんね、夜遅くまでバイトで」

 大丈夫にゃ。お疲れにゃ。


「私ね、困ってる猫を助ける、保護猫カフェっていうのをやりたんだ。コマも手伝ってくれる?」

 勿論だにゃ。


「志保はすごいにゃ。最初から優しくて、吾輩以外の猫の世話もして。それを仕事にもしてるんにゃ。大変にゃのに、いつも笑っている、本当に良い子だに

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