一年後だぜっ
アメリゴ宇宙軍所属、空母、”エンタープライズ”だ。
「でかいっ」
「かたいっ」
「ふとましいっ」
「ですヮッ」
ここは宇宙戦闘機のコンペ会場。
金髪縦巻き、”ドゥー・リー・ル”の女性が大きな声を出した。
「重宇宙戦闘機、”
少しためる。
「
金髪の女性が大きなお腹に手をあてながら言った。
痩せぎすの男性に付きそわれ近くの椅子に座っている。
その後ろには、
両肩から二本の、大きく、太く、黒く、長いナニが突き出ている。
動力チューブが浮き出た血管のようだ。
「今度は、”ツインタワー”ッ、ですヮアアアア」
金髪縦巻き、”ドゥー・リー・ル”の女性がやけくそ気味に叫んだ。
そこに、黒髪黒い目の青年が歩いて来た。
「ふふっ、少し前まで
「操縦者の仕事はありませんか?」
「サ、サカイ、様っ」
「あらっ、サカイ君、東和は落ち着いたの?」
「歓迎するよ」
金髪縦巻き、”ドゥー・リー・ル”の女性と身重の女性、痩せぎすの男性が口々に言った。
「うん、もう大丈夫だろう」
一年間、シャルロッテの
後任は、東和に領地を移した、”リヒテ、フォーエン”女男爵と、近衛隊に三人の令息だ。
「お帰りなさい……ですヮ」
少し瞳に涙をためたレイカが言う。
「だだいま」
サカイが答えた。
これからも、大きくて四角い戦闘機を作り続けていくことだろう。
了
戦闘重機、益荒男(ますらお)、改め、撫子(なでしこ)。 touhu・kinugosi @touhukinugosi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます