4.

 帰ってからすぐに寝て気がつけば元旦も過ぎ。そうして、段々と年明けだということも忘れ気がつけば日常に溶け込んでいく。

 ミナトは相変わらず昼まで寝ているし、まぁそれもいいかと放置しながら僕は買っておいた餅を焼きお雑煮を作る。

 食べてるうちに匂いに釣られたのかミナトが起きてくるので「食べる?」と聞くと、柔らかい声で「食べる」と返ってくるので餅を再び焼き、出汁に入れる。

 そうして、かろうじてお正月感を思い出しながらいつものようにこたつに入りながらゲームを始めるミナトとそれに釣られる僕。

 いつでもそうだ。昔から、こんな感じだったなと思い出し一人で笑う。

 そうして僕たちのお正月は終わっていくのだった。


 おしまい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雪降る除夜の二年参り るなち @L1n4r1A

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ