まさかそんな展開になるとは、と最後まで驚きながら読ませて頂きました。世界絶望系少女とか、運転手に恨みがあったとか、読みながら色々と予想はするものの、おお、そう来るのかと完全に予想を覆されて終始楽しめましたね。
事故によって中止になった修学旅行。この不穏な出だしが最高です。しかも、その事故が友人の行動に寄って引き起こされたかもしれないとう疑念。完璧な滑り出しで、ぐいぐい読ませます。奇妙な言動の友人に対して抱いていく不信感。心の機微が非常に良く演出されています。途中、大きく物語が動きます。おそらくこれは誰も予想できないでしょう。読まなければ、この異様さは伝わりません。ぜひ、ご一読を!