ファントム・オブ・フェアリーテイル
指すほうへきみのようなる背を見たりあゝと吐息を漏らせど、夢
とうきょうの雨をあつめて濾過しては少しずつナイトキャップへかける
おぼれても泳いでいくわ電気ブランの海は早み夜は短し
前借りした月日のほどにきみがすき、ヒールでなくてもあいにいく
親でないひとをころした墓々に花 きみはなんにも知らぬみどりご
たんぽぽの綿毛のような言葉でもたんぽぽは徒花にならない
夏じゃないからさよならはエモくない君は救世主だから死なない
いつ乾くかは知らぬ顔のネイルオイル 朝には保湿されててえらい
映り込む瞳の向こうにぼんやりと洗濯物のにおいが鳴って
首が変 写真を撮られ慣れなくてピースサインが強張る貴族
使い切るやる気パワーは時間経過で元通りになるからすき
わたしではないけどわたしじゃだめだってFAQには書いてないです
首筋に針がいっぱいあてられて呪いで寝れたらどんなにいいか
光熱費上がっていくよね絵本には書いてなかったことをしないで
うつくしい君でないからやさしさは満員電車でぺちゃんこになり
もう使わないはずだったラブレターの海(遺書)にある簡潔さ
わたしにはあなただけです 秋晴れよりもはるかに濃い空の色
重課金したから引けたSSR引けなくても幸せだった
考察をしないブログに綴られた自由律俳句のような日本語
わからせる気と意味のない歌だから雑な伝承に凝縮されて
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