量産型だから無敵

洗濯物を干した背なんて思い出すなよ生活みたいな顔をするなよ

いっぱしにあるような気がしてたんですか ふつうのひとの幸せとかが

放課後の教室にある空きかけのペットボトルみたいな虚しさ

どうせすぐ忘れちゃうんだろ 道端に落ちてる煙草の吸い殻みたいな

横断歩道を渡り続けていつの日か誤って轢かれる運命

おしまいの鐘が鳴ってる 季節はずれの肉まん食べたみたいな夕陽

破裂する前に唾棄した言葉のかけらを拾い集めてアートにしたよ

わかってるフリして聞いてない声もぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ

日常を忘れかけてる僕たちにチャイムなんて意味をなさない

君たちがぜんぶただしい 勉強をしろという大人の言葉を聞くな

できること、なんにもないから丁寧に爪を削って明日の準備

急に寒くなったからワンピースを買い足した われわれ少女は無敵

店長のオススメなんてクソッタレ それぜんぶ売れてないやつだから

生理不順でメチャクチャニキビ出る 最悪 全部潰した 最悪

才能が無に帰していく そんなにもいらなかったら僕にちょうだい

キラめきをみたい 世界を永遠に燃やし続けてしんでください

君の目がきれいなものであふれるように汚いものは掃除しておくね

コーヒーの味があんまりわからない 煙草に似ているのかもしれない

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