日用品がずっと切れている
指先へ線路はずっと続いてたみたいに見えてそうじゃなかった
たどりつく前に世界は死んでるし不理解ばかりが生であるなら
免罪符みたいな顔で人間を運ぶレールに乗っておしまい
名を知らぬ駅の向こうに背負われたスクールバッグと残された夏
探してたなにものなんてどこへでもある顔をしてひとつも無いのに
ありあまる富を片手にマッチ売る子どもらの手を引いて昨日へ
一日が終われば明日がやってくる 使い古した明日をむかえる
くちびるにリップをたくさん塗ってみた 色同士が殺し合い犬死に
わたしではないからみんなかわいそう わたしみたいにかわいくなくて
勝ち逃げをゆるせるくらいこの夜から帰さないならそれでいいけど
背伸びして届いただけの生ならば宇宙の果ては知り得ないから
善悪の基準をぜんぶわかるほどちゃんとこどもじゃなくてゴメンね
おぼれても迷ってもまだじぶんの足で泳ぎきるからへいきだよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます