日用品がずっと切れている

指先へ線路はずっと続いてたみたいに見えてそうじゃなかった

たどりつく前に世界は死んでるし不理解ばかりが生であるなら

免罪符みたいな顔で人間を運ぶレールに乗っておしまい

名を知らぬ駅の向こうに背負われたスクールバッグと残された夏

探してたなにものなんてどこへでもある顔をしてひとつも無いのに

ありあまる富を片手にマッチ売る子どもらの手を引いて昨日へ

一日が終われば明日がやってくる 使い古した明日をむかえる

くちびるにリップをたくさん塗ってみた 色同士が殺し合い犬死に

わたしではないからみんなかわいそう わたしみたいにかわいくなくて

勝ち逃げをゆるせるくらいこの夜から帰さないならそれでいいけど

背伸びして届いただけの生ならば宇宙の果ては知り得ないから

善悪の基準をぜんぶわかるほどちゃんとこどもじゃなくてゴメンね

おぼれても迷ってもまだじぶんの足で泳ぎきるからへいきだよ

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