プロローグ 2

『ヒト』以外の『イキモノ』たちは、事の発端となった『ヒト』を滅ぼせば、もとの『箱庭』に戻ると考え『ヒト』を滅ぼした。




 しかし、種族同士の争いは、『ヒト』が滅びたことにより、終結するどころかより激しさを増していく、




 ボスを長として『森』を支配し、『狩り』をして暮らす。始まりから変わらぬ、『動物』たちを祖先にもつ、『Tier』ティーア



 女王を頂とし、『王国』を築き、『調和』をとる。自然の体現者として『植物』が変化した、『精霊』たち『plante』プラント



 館長を代表とし、『博物館』に『記録』し管理してゆく。いのちが宿った『モノ』たち、『機械人』である『machina』マーキナ



 皮肉にも、『ヒト』によく似た『人型』ヒトガタをもつ、この三種族が残り、均衡することで、『箱庭』はつかの間の平穏を保つこととなる。




 だがもう、もとの『箱庭』を、争いの始まりを知る者はいなかった・・・



そんな中、だれの支配もうけぬ中間地点『広場』で『記憶喪失』の青年が保護される。


 彼は、どの種族の特徴も持っておらず、そのため連絡を受け、集まったそれぞれの種族『幹部』たちの前で、ただ一つ覚えていることを明かした。


 自分の種族は『人』ヒトであると・・・

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絶界の箱庭 松田一慶 @cyokona

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