この世は残酷だ

零斗は世の中の理不尽を全て神様のせいだ、と考え、その証明のために突っ走ってきたにもかかわらず、ラストで神様などおらず、自分のせいだと分かってしまったのが苦しかったです。
あるいは、神様の証明を囁いてきた『何か』が神様だったのでしょうか。
どちらにせよ、彼にとってこの世は残酷なものでしたね。
短編ですが、読み応えがありつつも読みやすくて面白かったです。