第2話 死刑囚やけど金遣いもw



ゴーーーン........ゴーーーン........

鐘の音色が教会を駆ける。

「よく集まった。お前らには悪いが新しい宿命だ。貝原君、説明してくれ。」

「わかりました。昨日の目黒区のビル爆破についてですが社長にあった切り傷などによる不審死、及び爆破前のセキュリティートラブル。そして会社データの消失。なにかしらの手引きがされているようですが政府は土地を整地するための解体作業としてヘリの衝突までもが隠蔽されています。これは憶測ですが政府の秘密組織アレストが動きを開始した疑いがあります。」

「なるほど。。僕達の宿命はなんですか先生?」

「簡単な話だ。どんな手を使ってでもアレストを潰しなさい。誰も俺たちが築き上げたヘイワは消えさせない。もう時間だ。行きなさい我が子達よ。君たちには偉大なる神が見守っておられる。」

「みんな行こう。僕達の家にネズミが入ったようだ。」

白いフードを被った五人が教会を立ち去る。

「いいのですか?あの子達はまだ未熟です!ナンバーズにはかないません!」

「いいんだよ。カレラも成長しなければならない。君の泣き叫ぶ声が楽しみだね。白崎くん....」



同時刻.....アレスト本部、東京都.......

「いっせーのーせ5!」

「03おまえ馬鹿だろwwあと指三本しかないぞww」

「おい先言えよ04!てめぇは黙ってないで指見せつけろ01あとうちは馬鹿じゃないぞ..」

「.................」

「算数もできないやつがなに言ってんだよww」

「まったくお前たちは...昨日の任務以来なにかしたか?」

「なんもwだって俺ら任務が娯楽だしw」

なにげない会話が繰り広がる部屋のドアが開く

「みんなおはよう。昨日はご苦労さま。ハビエル司令官からの報酬だよ」

「ありがとうございます。柳さんでしたよね。私、02と申します。こちらは皆で貯金いたします」

「かしこまった話し方は結構。これからは仲間なんだからね」

「おい、金はよこせよ。お前が勝手に管理するな。刺すぞ」

「この馬鹿に賛成w金に関しては俺も厳しいでw」「..........カネ...........」

「人気のアイス食べたーい!」

「お前ら...わかった。山分けにするが無駄遣いするなよ。」

呆れたようにつぶやく。

俺らは許可をもらいそれぞれの買い物に行った。

一人になった俺は日差しが強く差し込むなか途方にくれていた。

「なにすっかな。どいつもこいつも平和ボケしやがって。家族で外出.....ホントウの家族.....俺にないもの...なんで.....ほしいなーwww.......wwww...ww.....wwww...wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

人混みのなか俺は盛大に笑った

「ほしいじゃない。奪うんだwwこいつらの大切なものをw。」

(よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... よこせ... )

あ。あそこに泣いてる子供だ。迷子かな。

俺は子供の方へ向かった。(やめろ俺。その子には手を出すな。)

体が言うことを聞かない。俺なら子供の顔を片手で潰せてしまう。

一歩一歩前に進む。手が子供の頭部にふれそうになる。

そのとき。

「体が動く。。。子供は?人間は?」

誰もいない。まるで、廃墟になった街だ。

「おい04。なに突っ立てる。すでに4時間経ったぞ。帰宅時間だ」

「02!俺、会いたかった〜!」

「なっ!変なものでも食ったか?ほら吐け!」

おれはなにもなかったかのように車にのった。


「彼が04....君のライバルとなる存在だよデルタ君」


会議室にて

「刮目せよ!これがうちの新しい相棒。マチェットのボブ君!この輝きと模様、最高にイケてる」

03が自慢気に語る。目が逝ってる。やば

「やっぱあんたキチガイだわ。私はロールアイスいっぱい食べたの。ニンスタにあげよ」

05も笑顔になる。すこし太ったか?

「............ニトロ........いっぱい.......満足....」

目をつむってる。なんか怖い。

「僕は言いたくないがみんながそこまで聞きたいなら言ってやらんでも.....」

「興味ない。どうせ銃でしょ。それより04は!」

ショボン

「俺は、ゲーセン行ってた!」

(あれは幻覚だよな....みんなには内緒だ)

「みんな充実したね。明日は任務あるみたいだから。今日は解散にしよ!」

「おう・了・うむ・......」

この任務がきっかけで起きる災害を俺らはまだ知らない。

〜完〜






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死刑囚やけど更生せんよw アキナ @Akina0624

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ