死刑囚やけど更生せんよw

アキナ

第1話 死刑囚やけど?

「おとうさん、おかあさん!トランプしようよ〜。いいの!やったー!じゃあクバるね。もう、おとうさんネてないでテツダってよ!エヘヘ。あのね。今日ね。家族みんなでピクニックに行く夢見たのそのときね。。」


!バン!


「うわ。クッサ!何だこの匂い!バケモノでも住んでんじゃねーか?」

生臭い香りが家中を漂う。

「やめろ草部。任務中だろ。。」

クチャ、クチャ、クチャ、クチャ、

どこからか奇妙な音がする。

「なんだこの音?」

「柳先輩。おそらくこの音、あのドアの向こうからする気がします」

「突入する。細心の注意を払うように」

ガチャ。

真っ暗な部屋に草部がライトを当てる

「まじかよ。こいつはひどい」

その場にいた皆が息を飲んだ。

「本部に連絡。こちら、柳。通報のあった摩豊市虚町二丁目の住宅にて消息不明だった家族を発見。子供は栄養失調のように見えるため保護。両親は。。。元の原型がなくなるほど分解されています」


20XX X月 X日

「そろそろ朝やろ。また退屈な一日が始まんな〜。。死にてぇ」

「起床!!!」

ベッドから出て、開かられたドアを通り一列にならんだ。

「点呼!!!」

01 02 03 「04」 05

俺たちは俗にゆう死刑囚だ。それぞれ番号で呼ばれてる。正直なところ俺は自分のホントウの名前がわかんねぇけどな。

「今日はお前らにお客がお見えだ。お前たち移動するぞ。」

いつもの看守が先導し小銃を抱えた看守5人が後ろを追う。

多目的室D。。久々に来たな。

誰だあれ。きっちりしたスーツ着て赤いネクタイを巻いてる。

「やぁ。04番くん」

(この子があのときの。だいぶ成長したな。あのときは本当にバケモノかと思ったが今となってはただの学生みたいだ)

「あんた誰っすか。見た目からして親族じゃないっすよね」

(馴れ馴れしくはなしてくんなよ。気持ちわりー)

「私は特殊部隊アレストの司令部に配属されている柳だ。君にはスカウトしに来たんだ。君には選択肢は二つある。ここで途方も無い時間を待ち死神が訪れるまで待つ、それか外界にでるかわりに私達の駒として生活するかだ」

(特殊部隊だと?怪しさしかねえだろ)

「何が目的なん。裏があるとしか見えねーんだよ」

「まぁ。はなから理解できるとは思っていなかったのでな。軽く説明しよう。今、この刑務所の外は平和が訪れてしまった。みなの頭から悪という概念が消えてしまったのさ。そこで私達は平和と悪の均衡を崩さないようにする方針を立てたんだよ。そこで君には皆の記憶に悪として生きてもらいたい」

「なんだそれ。。。おもしろそうじゃんw.俺が悪になるとかw興奮してきた〜w」

(俺の存在が世界に広まるやん!こんな機会二度とこんで!)

「わかったぜ協力してやるよ柳」

「それなら早めに行動を開始しよう。一度本部に戻ろう。他のメンバーとの顔合わせもある」

「何人いんだ?」

「君と同じ実行犯は君含め五人の予定だ。ちなみに君と同じ01〜05だぞ」

(チェ!。あいつらかよ)

俺は護送車に乗せられ13年ぶりに外にでた。窓もない車で何時間も移動する。

「なぁ。俺は最初何するんだ?やっぱ戦闘訓練か!」

「いやその必要はない。刑務所で訓練を受けていたろ。数値的には君たちは既にジンガイだ」

「ジンガイってひっでぇなw。まるで俺らがバケモノみたいに言いやがってww」

「それは済まなかった。ほら本部が見えてきたぞ。」

「うわでけぇー!。」

目の前に巨大な門が立っていた。ペンタゴンかよ。

開いた門を通ると既にアイツラは着いていた。

「おせーぞ04!」

「大声を出さないでもらっても03」

「まったく、05の言うとおりだ」

「んだと!ぜってぇ殺す!」

「.............」

(やっぱり、こいつらかよ)

「よく集まってくれた諸君。ここアレストの最高司令官を務めるハビエルだ。立ち話もなんだから案内しながら話そう。」

「おい。おっさん、なんでウチラなんだ。」

「聞いてなかったのか。それは君たちが犯罪の英才教育をしておりアイを知らないからである。」

(アイだと!それぐらい知ってるぞ。俺だって父さんや母さんが。。。あれ、俺の家族は?そういえば俺の記憶は刑務所での思い出しか無ぇ。俺にアイはなかったのか?)

気づいたら俺らは会議室のような場所にいた。

「座りなさい。さっそくだが君たちに任務を与える。そこで君たちが使えるかをテストする。なに簡単だよ五人で協力して目的のビルから秘密をぬきとり爆破してほしい。準備ができたら車庫にあつまれ。」

俺たちが五人以外は部屋から去る。

「03。鍵をかけてくれ。05は監視カメラを停止させてくれ。」

『あいよ・了解』

02が口を開ける

「みんなと協力できて私は嬉しいよ。私達は幼少期から一緒だった。いわば家族のようなものだ。そこでみんなに聞きたい、この件についてどう思う。」

「どう思うって。怪しいには怪しいけど自由の身だしな。」

「あんた本当に馬鹿だね!私達は自由なんかじゃない。」

「.................」

「俺は正直、よくわかってねぇ。ただ、余生を楽しみたいだけだからなw」

「みんなの意見はわかった。僕はこの件、どこか裏があると思われるがひとまずは協力しよう。最善を尽くせるようにいまいちど名前と技を共有しておこう。僕は02.主に銃を使う」

「うちは03.刃物大好き!」

「あんた。やっぱキチガイね。私は05.ハッキングを得意としてるわ」

「俺は04.対人戦だったらだれにも負けねぇ」

「.............」

「彼は01.爆弾のエキスパートだよ」

「みんな急いで支度しよう」

俺らはそれぞれ必要なものを持ち装甲車にのりこんだ。

「おい。02.作戦は?」

「01 03 04が建物内に入り、私と05は外から攻撃を仕掛ける。あくまでデータの回収が最優先だ。無闇な戦闘は最後とする。05がシステムをハッキングしている間は警備が薄くなる。その間に03と04は15階まで非常階段を使って上れ。データはおそらく15階の社長室にある。01は爆弾の設置を。社長を殺しデータを回収。その後01の爆弾でぶち壊す」

「02.お前はなにすんだよw」

「私はこのスナイパーライフルで敵を撃ち抜く。万が一の保険だと思え。質問はあるか?」

「簡単に言えば全員殺せばいいんだろ」

「はぁ。03.貴様は何を聞いていたのだ」

「wwwwwww」「...................」


「着いたぞ02.司令を」

「今、05がハッキングしてる。合図とともに右奥の非常階段まで走れ。

3 2 1 今だ!」

合図とともに電気がおちた。俺と03が猛ダッシュで階段まで向かう。

「階段到着、これより15階まで向かう。」

無我夢中で上り続ける。13.......14........15階!

「15に到着。つぎは?」

「社長は今社長室にいる。護衛もいないようだ。今がチャンスだ。突入しろ!」

!ドン! ドアを蹴飛ばす。

「なんだ!だ、誰なんだ貴様らは!連絡...繋がらないだと!」

「あぁ。惨めだなありゃー」

「あんたはここで死ぬw。大人しくデータをよこせw。そしたら楽に死なせてやるよw」

「わかった。渡す!頼むから撃たないでくれ!」

社長がパソコンを広げ俺たちのUSBを差し込む。

「このデータをとって何をしようと。。」

「さぁな。俺たちはただの駒だw。データありがとよ。03、殺していいぞ」

 「やめろ!やめてくれっ!」  グサ.......

「こちら04。データの回収および社長の抹殺成功。脱出する」

「屋上にヘリが停まってる。それで脱出しろ。」

「......いつでも........」

俺らはヘリに乗り込み脱出した。その瞬間

「そこのヘリコプター停まりなさい!」

「なんだって!自衛隊じゃねえか!」

「飛ばせ。おれらにはアイツがいる」

!バン!

音とともに自衛隊のヘリがビルに突っ込む。

「こちら02、ヘリは墜とした。01、爆発させろ」

「........はい.........」

ド〜〜〜〜〜〜〜ン!

ビルが爆炎とともに崩れる。

「任務完了...」


1話〜完〜


*この小説で描写される人物、出来事はフィクションです。存命か故人かを問わず、実在の人物といかに類似していたしても、全くの偶然です。









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