花となり散る事

 バッドエンドでなどで、終わらせる訳が無い。自論だが、小説と言う物は、少しの希望を混ぜなくては面白くないだろう。だから思うのだ。

 文字の世界は美しいと思うのだ。

 まるで小説は花の様だと。その様に思ってしまうのだ。



***



 花の様に生きる。それが出来ないのならば、花の様に、その名を散らして見せようじゃないか。

 私は、この名の元、静かに、そして艶やかに、この名を散らして見せてやろう。そう決意したのは、新春であった。

 ひとひらの花弁が散り、花は枯れた。


 枯れた花は実った。そよそよと風が吹く頃、鮮やかに世を染めた。春。また花は咲き、誰かの心を揺らす。その時が来たら、私は美しく舞うまでだ。

 そうだ君、読者の君はこう思ってくれ。



 花の様に生きるより、花の様に散る方が、その方が、幾分か美しいと。

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花に生きる 花楠彾生 @kananr

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