とにかく軽妙な会話に全振りの作品だと感じました。
もちろん設定も作り込まれているしアクションもあるんですが、キャラ同士の関係性を楽しむのが一番。その点で素晴らしいバディ物です。
小説的な描写は最低限に抑えられているので脳内補完が必須です。でも作者さまの中には明確な絵コンテがあるのが窺えます。そこにたどり着けるかどうかで読者を選ぶかも。その辺りはシビアです。台本を越えた先の映像を想像して読んでいます。
いくつかの短編を経ての、この長編です。潔く削ぎ落とした短編の作風のままに雪崩れ込んだ今作で、何がどこまで描かれるのか。まだ途中の作品ですが、面白いことは間違いありません。
短編と長編が存在するシリーズものになります!
今まで読んだことがなく連番が振られているため、迷うことはないのですが、追っかけることは後でもできるためここから物語に入りました。
結果として、ここから入っても話のスジは簡単に頭に入ってきます!
パートナー的な要素があり、掛け合いを読むとここまで積み上げてきた物語があるという説得力が自然と伝わってきます!
また、『遺物』という設定も単純に使う強くなる、ではなく、そこに付加要素が存在することで今後出てくる『遺物』+そこに何の付加要素が存在してくるのか・・・というワクワク感も楽しめます!
ちょっとネタバレを回避したいので、ギクシャクしたレビューとなっているので、ナンバリング通り、またはこの作品から読み進めてみてはどうでしょうか!