【幕間】幼なじみはお兄ちゃんを癒したい。 ~ほのかの場合~ 中~後編m(__)m
「ふええええ! お兄ちゃんがほのかのお鼻、つまんだあ!」
「あああ、ごめん……痛かったか?! ごめんな?」
あまりにも悪ふざけがすぎるので、ほのかのお鼻をぎゅむっとしたのだが、強すぎたか!
「つまむところが違うの! お胸の先っぽとか、おまたのオマメさんでやり直して……あうあ~、
今度はほっぺただ!
心配して損した……!
でも、今度お説教で機会があったら、もう少し優しくしよう。さっき見えたアレとかお胸の先っぽ、つまんでもいいものなん? こんな感じ? それともこんな……そんな訳あるかあっ!!
ああああ、しまった!
煩悩退散!
煩悩退散!
ひとよひとよにひとみごろ!
「お兄ちゃんの手つき、何かえっちい! お胸出す?」
「そ、そんな事はない! それに、簡単に出そうとするな!」
「あーやーしーいー。ほのかのお胸をちゃんと見て言える?」
「目じゃなくて?! 脱ぐのダメ、これゼッタイ!」
「むー」
「むー、じゃありません!」
何なんだ、この脱力感。
いや物理的には下がらせてくれないのだが。
お兄ちゃんだって、男なんだぞ!
だから煽るのはやめてほしいのお!
……もういっそ今日はお泊りやめて帰ってくれないかな。そうしたら、
「あーん」
「そう、あーんってしてもらうシチュもいいかも……って! 何でチャック下げてんの?! ほのかはダメえ!」
「え? すっごい腫れてて痛そうだから、ほのかが痛いの痛いの飛んでけって……」
「だまらっしゃい!」
別のが飛んじゃうから!
●
あああ、危なかった!
頭が出てた!
食べられちゃう寸前だった……!
ほのかの熱い息が当たって気持ちよかった……ちっがーう!
「なあ、ほのか」
「はいっ!」
いつもの無邪気な笑顔。
癒されるなあ……頭撫でたい。
いやいやいや!
このままだとまたペースを持っていかれてしまう!
そうだ!
何か話題を別の方向に持っていくんだ!
「なあ、ほのかさんや」
「はいっ!」
「ぐっ……そ、そういえば今日、登校日だったんだろ? クラスのみんなは元気にしてた?」
「うん、元気だったよ! 久しぶりだから楽しかった!」
「そっか」
うん、いい感じだ。
お兄ちゃんはやればできる子なのです。
「あ、そういえば! 彼氏ができた子が結構いて、『彼氏にしてあげたら喜んでもらえそうな事』は何だろうってみんなでいっぱい話したの」
「へえ」
そういえば昔、男子もそんな話で盛り上がってたなあ。彼女ができた事ないから寝たふりして聞いてたけど。ははは。
「お兄ちゃんは、彼女のほのかに何してほしい?」
「え?」
ほのかが彼女だったらって事?
「うーん、ほのかが彼女だったらって、ピンと来な……」
「お兄ちゃんは、彼女なほのかがどしたら嬉しー?」
うーむ?
よくわからないけど、何かしてほしいとかいうよりは……僕はほのかと
こうして顔が見れるだけで元気が出る、大切な大切な妹分。僕の大切な、家族同然の幼なじみ達。今でもお兄ちゃん、優ちゃんって僕の事を変わらず慕ってくれる二人に、涙が出る。望む事などあるものか。
あ、すみません。
お兄ちゃんがお風呂の時はそっとしておいてください。
それはさておき。
僕、今すっごい良き笑顔な気がする。
可愛いなあ、ほのか。
「ほのかがいてくれるだけでお兄ちゃんは嬉し……」
「兄ちゃんの、ほの、かっ……彼女っ……何してっ……」
ぎゃあああああ?!
めっちゃ涙目?!
「あー、あうあ?! そそそそ、そう! お兄ちゃんはほのかが彼女だったら何してほしいっかなあああ!」
「…………ぶー」
「あれ? 機嫌直ってない?!」
●
すみません次で幕間ラストの予定です|д゚)
立ち寄ってくださって本当に本当にありがとうございます!
幼なじみはオシオキしたい。 〜幼なじみ姉妹が僕に仕掛ける、ちょっと不思議でえっちな罰ゲーム〜 マクスウェルの仔猫 @majikaru1124
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