【幕間】幼なじみはお兄ちゃんを癒したい。 ~ほのかの場合~ 中~後編m(__)m


「ふええええ! お兄ちゃんがほのかのお鼻、つまんだあ!」

「あああ、ごめん……痛かったか?! ごめんな?」


 あまりにも悪ふざけがすぎるので、ほのかのお鼻をぎゅむっとしたのだが、強すぎたか!


「つまむところが違うの! お胸の先っぽとか、おまたのオマメさんでやり直して……あうあ~、ほっへほっぺらえだめえ~」


 今度はほっぺただ!

 心配して損した……! 

 

 でも、今度お説教で機会があったら、もう少し優しくしよう。さっき見えたアレとかお胸の先っぽ、つまんでもいいものなん? こんな感じ? それともこんな……そんな訳あるかあっ!!


 ああああ、しまった!


 煩悩退散!

 煩悩退散!


 ひとよひとよにひとみごろ!

 いい箱1185作ろう鎌倉幕府、いい箱作ろうっ!


「お兄ちゃんの手つき、何かえっちい! お胸出す?」

「そ、そんな事はない! それに、簡単に出そうとするな!」

「あーやーしーいー。ほのかのお胸をちゃんと見て言える?」

「目じゃなくて?! 脱ぐのダメ、これゼッタイ!」

「むー」

「むー、じゃありません!」


 何なんだ、この脱力感。

 いや物理的には下がらせてくれないのだが。


 お兄ちゃんだって、男なんだぞ!

 だから煽るのはやめてほしいのお!


 ……もういっそ今日はお泊りやめて帰ってくれないかな。そうしたら、禁断のアダルト動画でこのムラムラをパトスに……。


「あーん」

「そう、あーんってしてもらうシチュもいいかも……って! 何でチャック下げてんの?! ほのかはダメえ!」

「え? すっごい腫れてて痛そうだから、ほのかが痛いの痛いの飛んでけって……」

「だまらっしゃい!」


 別のが飛んじゃうから!



 あああ、危なかった!

 頭が出てた!

 食べられちゃう寸前だった……!

 ほのかの熱い息が当たって気持ちよかった……ちっがーう!

 

「なあ、ほのか」

「はいっ!」


 いつもの無邪気な笑顔。

 癒されるなあ……頭撫でたい。


 いやいやいや!

 このままだとまたペースを持っていかれてしまう!


 そうだ!

 何か話題を別の方向に持っていくんだ!


「なあ、ほのかさんや」

「はいっ!」

「ぐっ……そ、そういえば今日、登校日だったんだろ? クラスのみんなは元気にしてた?」

「うん、元気だったよ! 久しぶりだから楽しかった!」

「そっか」


 うん、いい感じだ。

 お兄ちゃんはやればできる子なのです。


「あ、そういえば! 彼氏ができた子が結構いて、『彼氏にしてあげたら喜んでもらえそうな事』は何だろうってみんなでいっぱい話したの」

「へえ」


 そういえば昔、男子もそんな話で盛り上がってたなあ。彼女ができた事ないから寝たふりして聞いてたけど。ははは。

 

「お兄ちゃんは、彼女のほのかに何してほしい?」

「え?」


 ほのかが彼女だったらって事?


「うーん、ほのかが彼女だったらって、ピンと来な……」

「お兄ちゃんは、彼女なほのかが嬉しー?」


 うーむ?


 よくわからないけど、何かしてほしいとかいうよりは……僕はほのかとかずらに何かしてあげたい側だからなあ。


 こうして顔が見れるだけで元気が出る、大切な大切な妹分。僕の大切な、家族同然の幼なじみ達。今でもお兄ちゃん、優ちゃんって僕の事を変わらず慕ってくれる二人に、涙が出る。望む事などあるものか。


 あ、すみません。

 お兄ちゃんがお風呂の時はそっとしておいてください。


 それはさておき。

 僕、今すっごい良き笑顔な気がする。


 可愛いなあ、ほのか。

 

「ほのかがいてくれるだけでお兄ちゃんは嬉し……」

「兄ちゃんの、ほの、かっ……彼女っ……何してっ……」


 ぎゃあああああ?!

 めっちゃ涙目?!

 

「あー、あうあ?! そそそそ、そう! お兄ちゃんはほのかが彼女だったら何してほしいっかなあああ!」

「…………ぶー」

「あれ? 機嫌直ってない?!」


 

すみません次で幕間ラストの予定です|д゚)


立ち寄ってくださって本当に本当にありがとうございます!

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幼なじみはオシオキしたい。 〜幼なじみ姉妹が僕に仕掛ける、ちょっと不思議でえっちな罰ゲーム〜 マクスウェルの仔猫 @majikaru1124

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