【幕間】幼なじみはお兄ちゃんを癒したい。 ~ほのかの場合~ 前編
※2thこえけんの「幼なじみ」番外編です!
今さら何で?!
ほのかと葛がこえけんチックに行動するとどうなるかを書いちゃいました。本編が進んでなくてごめんなさい(ノД`)・゜・。
シチュは、本編の序盤辺りです。なので優也とほのか、
今応募中の「Blue」が比較的シリアスな部分が多いので、こっちは黒マ猫でいこうと思います
|д゚)
でも何か……ほのかと明里って似てる気がしてきましたΣ(゚Д゚)
えっちいのは控えめに……控えめに……(自己暗示)( ̄▽ ̄)
●
ふう、やっと部屋に着いた。
ああ、外暑かったなあ。
シャツが汗で張りついちゃってるよ。
部屋の中がほんのりと涼しくって心地よい。
ほのかがつけたんだろう。
そう。
目の前でほのかが制服のまま、ベッドですやすやと寝ている。そういえば今日は登校日だって言ってたっけ。
めちゃめちゃ幸せそうに寝てるよ、この人。まあ、起こすのも可哀そうだから放っておくかな。
ほのかと葛が僕の部屋の合鍵を持っている事が分かってからは堂々と来るようになっってくれちゃって……実家にいた頃の僕の部屋と全く変わらなくなってしまった。
いや、違うか。
一人暮らしのこの部屋に二人の私物がめちゃめちゃ増えた。私服から始まって、食器、パジャマ、歯ブラシにお風呂セットが二人分、爆発的に増えていっている。
……そのうちに佳奈子さんのツテで安く借りることができたこの広い部屋に引っ越してきそうな気がして怖い。僕の荷物より二人の荷物が多いって……。
まあ、僕も結局甘やかしてしまうからいけないんだろうけど。小さい頃からの大切な、まるで家族のような妹分達の楽しそうな顔を見ると、僕だって嬉しいじゃないか。
……僕を追いだしたりしないでね?
しないよね?
ま、冗談はさておき、
早くシャワー浴びよ。
この暑さ。
連日、これだもんなあ。外での運動を控えましょう、どころか部屋の中での熱中症対策が呼びかけられる毎日。今年の夏はヤバい。
少し体を動かしたくなって午前中だけ、とか思ってサークルに行ったけど失敗だった。合宿だったの忘れてた。伊豆だったかな?
幸田や女子の先輩にめちゃめちゃ誘われたけど、武郎さんと佳奈子さんが8回目の新婚旅行中で、ほのかと
参加できないって言ったらテニスボールが四方八方から山ほど飛んできた。幸田なんてフォアハンドで僕の腹や尻にボールを打ち込んできたし……あいつは鬼か。
しかも『むっかつく! なら下半身だけ連れてくから置いてけ!』とか抜かしてくれた。何でやねん。
いや、僕は分離可能なロボじゃないから。
というか、ラケット握れないだろ。
●
……ふう、スッキリした。
ほのかを起こしたら可哀そう……なだけじゃなく、風呂場に突撃してきそうだから静かにサラッとシャワーだけだ。
ほのかと葛、僕が一人暮らしするようになってからは昔みたいに一緒に風呂に入りたがるようになった。いやいやいや、君たちはもう小学校低学年じゃないんだよ?
恐ろしい。
二人で風呂場に突撃してきた時はマジで心臓が止まるかと思った。それでビックリして、きゃああ! とか叫んで逃げだして慌てて着替えたら、二人にめちゃめちゃ説教されたし。
何が狙いですか。というか、二人してお兄ちゃんをからかうの、やめてもらえませんか……。
「ふああ~……あ、お兄ちゃんお帰りなさい。ん。ぎゅ」
「ん、じゃないから。当たり前のように、ちゅうをねだらない!」
「けちー。じゃ、ぎゅうして?」
けちじゃないから!
全く、油断も隙もない。
ハグして背中ポンポンくらいなら、まあいつもの事だしいいけどさ。お兄ちゃんは、可愛く両手を伸ばすしてくる甘えん坊の妹分に弱いのです。
「いい匂い……お兄ちゃん、ほのかにナイショでお風呂に入ったでしょ! 何で起こしてくれないのぉ?」
「ただいま。何で自分ちの風呂に入るのにほのかの許可が……?」
確かに、今やほのかと葛がこの部屋のヌシみたいになってる感はあるけども、風呂ぐらい自由に入らせてくれ。
「そしたら一緒に入って、ほのかが
「だから一緒には入らないってば! 小さい頃とは違うんだから」
起っきという言葉には触れない。エッチな話題に繋がっていって、ほのかのペースに持ってかれてしまう。
ふふふ、お兄ちゃんは同じ過ちを繰り返さないのだよ。
下手をするとこの前やらされたオシオキとかいうイジリをまた始めるかもしれないし、回避回避。「おっぱいパン」ゲームとか意味が分からん。目隠しで拘束とか……ぶるぶる。
「そうだねえ、お兄ちゃんはめちゃめちゃおっきくなったしね」
「……? ここ二年くらい身長伸びてないぞ?」
「お兄ちゃんが寝てる時、ほのかと葛はそんなゴリゴリさんを可愛い可愛いしてると我慢ができなくなっちゃうんだよ? ……えいやっ」
「何の話…………え? のわあ!」
ちょっと!
お腹に乗らないでえ?!
「よっし! マウント☆」
「いや、マウント☆、じゃないから! とってもエロい感じだからやめなさい! 太もも隠しなさい! 下着見えちゃうって!」
ふ、太ももの付け根まで丸見えだからあ!
「だいじょぶだいじょぶ! お楽しみはこれからだから、スパッツ履いてるよっ! ほらっ☆」
…………。
え?
スパッツ、履いてなくないか?
シャツごと
いや、え?
いやいやいやいや、丸見えだろ?!
…………待てよ?
これはアレなのか? 馬鹿者には見えないという、あの童話の流れなのか?
そっか。
僕はオタだけど馬鹿者ではないはず。多分。
おお、白い下着を覆うスパッツらしきものが見えてきたぞ。ヒヤヒヤさせてくれちゃって。
よしよし、ヒートアップしそうだったパトスが収まってきた。
あっぶな! お兄ちゃん、妹分のからかいなんかで興奮しませんからね。しないんだからねっ!
「……およ? あっ、暑いから脱いだんだった。えへへ☆」
「こらあああああ! スカート下ろしなさい! ダメ、絶対!」
まんま下着じゃないか!
えへへ、じゃないよ!
「うりうり☆うりうり☆」
「やめて! 擦りつけないで!
お尻が!
何かわからんふにふにが!
そしてやたら柔らかい感触があ!
や、ヤバい!
深呼吸!
落ち着け!
落ち着け、僕!
家族同然のほのかに興奮してたまるかっ!
すうううううう。
…………ふ、ううううう。
すうううううう。
…………ふ、ううううううううう。
心頭滅却すれば火もまた涼し。
火もまた……。
「お兄ちゃんの、硬い腹筋気持ちーの……あ、やあ、やんっ、やっやっやっやっ! ……はあ、はあ、はあっ!」
「エロい声出すなあ! それに近いってば!」
やめてえ!
耳元で囁かないでえ!
お胸さんの感触が?!
これが、女子のお胸さんの感触?!
おっぱいパンじゃない、本物のぉ!
いや、待って待って!
落ち着いて、僕ぅ!
アラート鳴ってる!
どんどん起っきしてきてるのぉ!
「…………あ。お兄ちゃんがツンってした☆」
ぎゃあああああああ!
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