【Special Ep②】第31話 今日は、お兄ちゃんがオシオキですよ! 〜え? ぎゃああああああ!〜


 ふう、めちゃめちゃ美味しかったなあ。


 味がしみ込んだ鶏のから揚げにマヨネーズやレモン、ポン酢っていうのはよく食べてたけど、ワザと薄味にした唐揚げにレモン塩、ワサビ塩、にんにく醤油をつけて食べるのって新鮮だった。


 唐揚げで白ご飯が食べれないって言ってた友達もいたけど、僕は白ご飯に唐揚げの組み合わせ大好きだから、最高なのである。


 その他にも、甘みが感じられるフワフワキャベツの千切りにきゅうりとプチトマト。大根にかつお節がかかったサラダ。ネギがたっぷりと入った中華スープ。サーモンと玉ねぎのマリネ。炊き立てのご飯。


 毎週末の献立は僕が好きなものと食べたいって言ったものばっかりだけど、味は毎回僕の予想を遥かに超える。


「ほのかのご飯、どんどん美味しくなっていくな。驚きだよ」

「ホント?! えへへ、嬉しい! 嬉しい嬉しい!」


 並んで洗い物をしているほのかの姿。制服のシャツにピンクのエプロンをつけ、満面の笑みでぴょんぴょんと跳ねるほのかが愛らしい。



 ほのかの作るご飯は前から美味しかったけど、最近は葛と一緒に料理の勉強をしているようだ。『レシコピ』とか言ってたっけ。一度食べた料理を味も見た目も記憶から再現できるとか、どんな異能持ちだよ葛。


 でも葛、言ってたな。


『ほのかに私のスキルが吸収されていくっ!』


 とかアニメのキャラ並みに涙目で地団駄踏んでた。


 でも葛も、そのおかげで料理の腕前が上がったって嬉しそうに言ってたからなあ。小さい頃からまったくブレない仲の良さ。


 二人がケンカしている所よりも、ほのかが葛を、葛がほのかを庇うのを見てきた方が遥かに多い。その結果、関係ない方も武郎たけおさんや佳奈子さんに怒られる羽目になるんだけどね、ははは。




” お兄ちゃん、いつまでお皿拭いて……あ、またお花畑にいっちゃってる。お兄ちゃん、そんな優しい顔して……可愛いなあ ”




 僕も一緒に怒られたな。でも誰かが何をやらかしても、三人とも『自分が主犯です!』なんてやってるもんだからには佳奈子さんに全員お尻ぶっ叩かれて、三人で抱き合って泣いたっけ。




” 今日は……ほのかがオシオキされちゃうのです。ひあ! トロって来た! ど、どんな事されちゃうんだろ。展開によっては、オシオキに興奮したお兄ちゃんが我慢できなくなって…… ”



『はあはあ……、いいだろ? 一滴残らず注ぎ込んでやる、ぐふふ』

『え? 待ってえ! 生はダメなのおっ! お願……あああ!』

『ああ……とろとろのきゅうきゅうだぜ。はっほっはっほっ』

『かけ声え?! あ、奥! 行き止まりなのお! 壊れちゃう!』

『あ! くるくるくる! しゅばばびよーんって出しちゃうぜ!』

『ドリンクバー?! 中はダメええ(棒読み) あっあっあっ!』



” うひひ☆今日がサッカーチームの一人目の日かも……♪ ”



 あ、しまった!

 また考え事をしてた!


 ほのかは………………顔、赤っ!

 何でそんなにキラキラした目で見上げてるの?! 


「あ、あの……何か僕、また変なこと口走った?」

「んーん。ほのか、早くオシオキされたいなあ……」


 ぽすり。


 すりすりと僕の胸に頬ずりをするほのか。

 めちゃめちゃ可愛い。


 あ!

 待って、僕!


 まだ早いから、気が早いから!

 

 はい漢文!

 円周率!


 はい、どーどーどー。



「それで、お兄ちゃんはほのかにどんなオシオキをしてくれるの? えへへ! もう待ちきれないよう!」

「こらこら。ベッドの上で、お尻で飛び跳ねるのはやめなさい」


 白パンツが見え隠れしちゃってますから。

 いたた。


 どーどー。

 あ、セーフ。気づかれてないよね?


「先にお風呂入る? それとも、このまま制服で? きゃあ☆」

「うーん、このまま制服でも寝巻でもいいんだけど……」

「おおお! もしかしてほのか、縛られちゃったりする?」

「え?」


 ああ、いつも僕を縛ってるからか。悩んだけど、夢じゃないのにやりすぎかなって今回は諦めたんだよね。先は長いし、うん。


「例えばあ。制服のまま頭の上で手を、足はエムの字に縛られちゃったほのかのブラウスとスカートを、『お兄ちゃんがほのかの身体をいっぱい見てあげるからね?』ってゆっくりと脱がしていくの。そんでブラトップを強引にずらして『さあて、ほのかのお胸からオシオキしちゃおうか……ん? 何でぷっくりしちゃってるのかなあ?』『そんなえっちな言い方したら……あ、あああ!』『先っぽ、こりこりだね。サクランボみたいに美味しいよ。じゃあ下のサクランボもぷっくりしてるのかな?』『やだ! お兄ちゃん待って! 電気消して? お願い!』ってもがくほのかを無視して、お兄ちゃんはほのかのパンツを太ももまで脱がしちゃうの。で、『あれ? ほのか』『見ちゃヤダあ!』『こんなに大きくして。お口も開ききって涎がすごいなあ。ぺろり』『あああっ!』ってお兄ちゃんはほのかをちゅっちゅぺろぺろイジメていくの。んでね? いっぱいほのかをお口と手で粗相させた後に、『ほのか、そろそろコレがほしいかい?ぐふふ』ってゴリゴリさんをビヨーンって取り出すの。『ほのか、ほしい!』『んー? ご主人様には何て言うんだっけ?』『……! ご主人様、ほのかにそのおっきくてビックンビックンしたのを下さいっ』って何とかいっぱい足を開くの。でもね、お兄ちゃんはイジワルだから『おねだりが足りないなあ。またオシオキだね』『ふぐう?!』って上の方にゴリゴリさんを入れちゃうの。『ほらもっと舌を使って。ぐっへっへ、そうだよ、それそれ』『ふんむう! うう、うう!』って。んでんで、涙目のほのかの頭を両腕で掴んでゴンゴンしたお兄ちゃんが気もちくなって『ああ、ほのか! 今からいっぱい注ぎ込むから、全部飲』

「ちょっと待ってえええええええええ?! どっからそんな話を仕入れてきたの?! そんないかがわしいお話はメモリーカードからペイってしなさい! ペイって!!」

「えー。でも、お兄ちゃんだよ?」


 唇を尖らせたほのかの指が、僕の腰辺りを差す。


 ぎゃああああああ!


 だってめちゃめちゃ美少女の大好きな彼女がパンツと絶対領域をちらちら見せながら、僕の目の前でをしてエロい顔でエロ話してくるんだぞ?!


 お兄ちゃん、恥ずかしい。

 


 

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