第三章 第05話 ピケへ――1
ヘルマイア・オズワルコスは、
「……すまないが、もう一度言ってくれるか?」
「はっ」
部下はオズワルコスの
「
「……ぬう」
「捕縛された者たちは、既に
部下がちらりと視線を上げると、オズワルコスは眉根を寄せ、
その
部下はそれが、
そうして
「その二人は確かに
「はっ。どうやら
「邪魔?」
「『
「ああ分かった、なるほど……」
オズワルコスは部下に最後まで発言させず、得心したように言葉を挟んだ。
「確か、ヴァルクス家の
「単純に
「いや、
「何か、お心当たりが?」
そのまま思考の海に沈んでいきそうな様子を見て、部下は問い掛けた。
オズワルコスは
「君は
「
「そうだ。
「つまり、我々が『カガミ・リュウノスケ』と
「同様に把握済みと考えていいだろう。私の
こめかみを再び揉みだすオズワルコス。
そのままうろうろと
「カガミとの
「はい」
「――ピケだ。ヴァルクス家の本拠地であるオーゼリアに到着する前に、ピケで二人を何としても始末せよ。我が
「お任せください」
「もうひとつ。
「存じております。
「
「かしこまりました」
――配下が出て行った
「何とも
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