職員室転移 第二部 登場人物中間紹介4

※第二部第二章終了時点まで物語が進んだ状態での紹介文です。

 そのため、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 カッコ内の年齢は年末時点でのものです。


犬養いぬかい

 ・犬養しげる(61):犬養家現当主

   作中未登場。

   宗久の実父。萌乃の夫。莉緒の義父。

   警察を退職後は、九条兼忠が経営する

   民間警備会社の役員に天下った。

   現在息子の宗久が所属する派閥の長である少司しょうじたかしは、

   警察官僚時代の彼の部下であり、現在も緊密に繋がっている。


 ・犬養萌乃もえの():

   作中未登場。

   茂の妻。宗久の実母。莉緒の義母。

   理由は不明だが、莉緒が姪であるころから嫌い抜いており、

   茂の意向で彼女が養子となると、

   それまで以上につらく当たるようになった。


 ・犬養宗久むねひさ(33):警視

   犬養家の長男。

   茂と萌乃の息子であり、現在は莉緒の義兄。

   警察官僚であり、現在はS県警察本部警備部外事課課長。

   莉緒に歪んだ愛情を抱いており、八乙女涼介のことを

   彼女を奪った不倶戴天ふぐたいてんかたきと思っている。

   結婚前からずっと、涼介に嫌がらせをしかけていたのだが、

   莉緒が上手にカバーすることで、

   今一つ涼介には伝わっていなかった。


 ・犬養莉緖りお(31):犬養家の長女

   旧姓八乙女。つまり涼介の元妻。

   過去に茂の実弟一家が交通事故で死亡、

   高校一年生の莉緒だけが生き残った。

   茂は、将来政略結婚させるつもりでに莉緒を引き取った。

   義母となった萌乃は、莉緒に辛く当たった。

   そしてかつての従兄いとこであり義兄となった宗久は

   彼女に異常な執着心を見せ、

   とにかく管理したがったのだった。

   その後、大学を卒業して行方をくらませた彼女は

   山梨県で静かに暮らすが、

   バイト先の男に騙されて山中に置き去りにされた。

   辛うじて麓まで下りた彼女を助けたのが、

   たまたま同県に出張に来ていた八乙女涼介だった。

   涼介との結婚後、彼女への執着を止められない宗久は、

   糸柳智生を使い、涼介の実家「八龍」を盾に取りながら

   彼女に涼介と離婚するよういた。

   宗久の脅迫に屈した莉緒は、

   涼介には「好きな人が出来た」と告げ、

   一方的に離婚することを決意したのだった。

   今岡小消失事件後、莉緒が「八龍」に身を寄せていたことを

   再び宗久に突き止められてしまい、改めて糸柳智生を介して

   犬養家に戻るよう強要されていた。


九条くじょう

  九条家は、藤原北家の嫡流の一つである公家であり、

  本作に登場する九条家もその血を引いている。

  過去、西暦1507年の「すれ違い」の時、

  第十六代当主九条稙通たねみちらに

  琉智名るちなが伝えた「巫女みこ託宣たくせん」をただ一人信用し、

  後世に伝えるよう取り計らった。

  後述する兼忠かねただは傍流ではあるが、

  彼が当主を務める現在の九条家にも伝えられており、

  エレディール人を祖に持たない日本人として唯一、

  すれ違いや合一について、

  ある程度正確な知識を持っている一族である。


 ・九条兼忠かねただ(69):九条家現当主

   衆議院議員。現在七期目の大御所。

   詠従えいじゅう研究所の前所長。


 ・九条豹牙ひょうが(39):

   九条兼忠の三男。

   彼だけがめかけの子どもであるが、

   能力と野心については兄弟で頭一つも二つも

   抜きんでて優れているらしい。

   現在の詠従研究所所長。


少司しょうじ

 ・少司たかし(52):警視監

   宗久が所属する派閥の長であり、

   宗久が頭の上がらない人物。

   宗久の父親である茂のかつての部下であり、

   現在も繋がりを保っている。

   宗久に見どころを感じていて、

   九条家や白鳥しらとりうららとの企みに引き込む。


・その他

 ・水無瀬みなせ蛍子けいこ(56):

   朝霧静子しずこの実姉。

   暁やくるみの伯母おば

   暁とくるみがいない日中、

   妹である静子の面倒をみるために

   朝霧家に通うことになった。


 ・深谷みたに紅緒べにお(14):

   白銀しろがねひとみの同級生。

   今岡中学校二年生。

   瞳とは幼稚園の頃から一緒で、仲が良い。

   こども茶寮~するが~の手伝いをたまにしている。


 ・九曜くよう崇史たかふみ(38):

   (株)銀河不動産沼津支所所長。

   フリーペーパー「シルバーレイン」の編集長でもある。

   不動産業務の時には「所長」、

   フリーペーパー絡みの時には「編集長」と

   社員に呼ばせている。

   銀月真夜の素性についてはもちろん把握しているが、

   銀月家とも白銀家とも特に血縁関係にはない。

   真夜のことは普通に「銀月さん」と呼んでいる。

   童顔であることを気にしており、

   威厳を持たせるために口ひげを生やしている。

   特に偉ぶるようなところはなく、

   社員からは良い上司とされているが、

   飄々ひょうひょうとした物腰のためか

   今一つつかみ切れない人物だとも思われている。

   以前は九曜と名乗っていたようだが……。


 ・桜森さくらもり望奈もな(36):

   (株)銀河不動産沼津支所の事務員の一人。

   既婚者。クリアピンクのフレームの眼鏡をかけている。

   小学一年生の息子がいる。

   名は桜森大那だいな

   彼女と後述の南まどかは、

   ごく稀に訪れる個人客等の相手もする客付け・・・でもあり、

   フリーペーパー作りにも携わる。


 ・みなみまどか(29):

   (株)銀河不動産沼津支所の事務員の一人。

   未婚者。

   彼女と前述の桜森望奈は、

   銀月真夜の事情については全く知らない。


 ・小田巻おだまき八雲やくも(40):オダマキ探偵社社長

   自身のことは「ボス」と呼ばせている。未婚。

   ソフト帽に丸型サングラス、そして黒いスーツと言う、

   とある映画の探偵の恰好を好んでしている。

   甥の小田巻じん白鳥しらとり摩子まこに惹かれている様子を見て、

   一抹の不安を覚えている。

   迅の母親の姉弟の中で、一番年下の弟。


 ・高丸たかまる寛人ひろと(23):

   O市にあるオダマキ探偵社の調査員。独身。


 ・風祭かざまつり沙夕さゆ(20):

   オダマキ探偵社の調査員見習い兼事務員。


 ・堂本どうもと三郎さぶろう():

   赤穂家のある地域の自治会長。

   慶太郎に、地域の話を聞ける家を紹介した。

   実際は、赤瀬川家の「草」である。


 ・吉岡よしおかみのり():

   銀条会にボランティアで来ている主婦。噂好き。


 ・沢渡さわたり敦子あつこ():

   銀条会にボランティアで来ている主婦。噂好き。


 ・まき六花りっか(8):

   三原小学校の二年生。

   三原小学校は、今岡小の西にある。

   後述の宮脇みやわき寧緒ねおとは

   こども茶寮~するが~で知り合い、

   どうやら馬が合う様子である。

   朝霧暁にとても懐いている。


 ・宮脇みやわき寧緒ねお(8):

   東野小学校二年生。

   東野小学校は、今岡小から南東にある。

   切り口上のような独特の言葉遣いをしており、

   前述の牧六花とは馬が合い、

   こども茶寮~するが~では一緒にいることが多い。

   朝霧暁にとても懐いている。


 ・伊勢いせ雛菊ひなぎく(6):

   サンマリア幼稚園年長組。

   とても無口でこども茶寮~するが~に

   参加している時にもほとんど口を開かないが、

   朝霧暁にはとても懐いていて

   しょっちゅうしがみついている。


 ・木崎きざき弥太郎やたろう():

   静岡県警N津署の署長。

   所轄内で起きた今岡小学校消失事件では

   てんやわんやだった。


 ・来島くるしまゆたか():

   ベーヴェルス母子があけた穴に落ちてしまった巡査。


 ・須藤すどう剛二ごうじ():

   今岡小の行程にあいた穴の中の調査のために、

   特別に編成された調査隊の隊長。


 ・糸柳いとやぎ智生ともき(40):糸柳総合調査社社長

   元々とある興信所に勤めていたが、

   不祥事を起こして解雇されたところを

   ある事件で関わりのあった犬養宗久に拾われた。

   以来、彼の手足となって宗久が警察としては動きづらい状況を

   カバーするように動くようになった。

   現在、表向きは一匹狼の探偵である。

   拾われた経緯もあって、

   宗久にいいように使われている。

   特に裏の仕事・・・・が必要な時にはよく駆り出される。


 ・五味村ごみむら文江ふみえ():

   天方あまかた家の近所に住む主婦。

   ゆがんだ妄想と被害者意識から

   天方家やベーヴェルス母子おやこに嫌がらせをし、

   母子が警察に追われる切っ掛けを作った人物。

   さらに自分の甥をけしかけ、天方理世りせさらわせて

   天方家をかき回してやろうとしたが、

   偶然通りかかった銀月真夜のお蔭で事なきを得る。

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