職員室転移 第二部 登場人物中間紹介3

※第二部第二章終了時点まで物語が進んだ状態での紹介文です。

 そのため、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 カッコ内の年齢は年末時点でのものです。


八乙女やおとめ

 ・八乙女征志郎せいしろう():

   みどりの夫であり、涼介と京介の実父。

   N津市内でいわゆる町中華、大衆食堂「八龍はちりゅう」を経営している。

   少しだけ無口だが人の好い性格。

   昔は涼介か京介に店を継がせたいと思っていたこともあったが、

   今は自分の代で閉めても構わないと考えている。


 ・八乙女みどり():

   涼介と京介の実母であり、征志郎の妻。

   夫と共に「八龍」を切り盛りしている。


 ・八乙女涼介りょうすけ(36):

   本人たちは知らないが、両親共に黒家の「枝」である。

   涼介のように偶然、両親が三家に連なる者の場合、

   祇乎ぎおに対する親和性が非常に高い者が稀に生まれる。

   現在はエレディールにいる。


 ・八乙女京介きょうすけ(33):

   高校を突然中退し、ごく簡単な置手紙を残して失踪。

   以降ずっと音信不通のままだったが、

   大晦日の夜に突然、実家である「八龍はちりゅう」を訪れた。


朝霧あさぎり

 ・朝霧静子しずこ(54):

   彰吾しょうごの妻。暁とくるみの実母。

   かつては小学校教諭だったが、

   彰吾との結婚を機に退職し、専業主婦となった。

   彰吾の行方不明に心を痛め、床に伏せってしまうが、

   同じ境遇にあるかがみ千歳ちとせと意気投合し、

   銀条会のボランティアに参加できるまでに回復した。


 ・朝霧あきら(24):朝霧家長男

   彰吾と静子の息子。くるみの実兄。

   (株)銀河不動産N津支所の社員。

   F市の自宅から自動車通勤している。

   同じ会社で勤務する銀月ぎんげつ真夜まよを銀月家当主と知らず、

   軽口を叩き合う間柄になっている。

   鏡龍之介りゅうのすけの娘である志桜里しおりと出会い、

   心惹かれるようになり、交際に至る。

   今では家族ぐるみの付き合いといっていいほどになった。

   とても気のいい青年で、お人好し。


 ・朝霧くるみ(17):朝霧家長女

   彰吾と静子の娘。暁の実妹。

   ボクっ娘。暁のことは「おにい」呼び。

   県立富士翠緑すいりょく高校二年生。

   料理家政部に所属しているが、

   父親の失踪事件以降は休部している。

   昔からおさんどんや動植物の世話が大好きであり、

   家のインコの世話もよくしている。

   年の離れた兄である暁のことを頼りにしているが、

   ブラコンというほどではない。

   彰吾のことは尊敬しており、

   理想の父親だと思っている。


かがみ

 ・鏡龍之介りゅうのすけ(48):

   千歳の夫。志桜里の実父。

   現在エレディールにいる。


 ・鏡千歳ちとせ(43):

   龍之介の妻。志桜里の母親。

   家政士の資格を持っており、家政婦として働いている。

   その中で「こども茶寮~するが~」のことを知り、

   ボランティア活動に興味を持つ志桜里に紹介した。

   失踪事件で夫を失い、

   強い衝撃を受けるが事件の特殊性を理解し、

   志桜里に二日間だけ時間をくれと言って泣き暮らした。

   その後は内心はともかく、

   心を強く持って毎日を送ろうと決意。

   娘と朝霧暁の交際を喜び、彼の家族とも交流するように。


 ・鏡志桜里しおり(19):鏡家長女

   龍之介と千歳の一人娘。

   静岡葵大学の一年生。

   さらに、上野原玲や檜山讃羅良と同じ

   静岡三葉みつば学園出身である。

   しかし彼女たちとの面識は全くない。

   潔癖な性格。正義感は強い。

   母親に「こども茶寮~するが~」のボランティアを紹介され、

   通い始めるが、特にボランティアサークル等に

   加入している訳ではない。

   ライトノベルが好きであり、

   父親である龍之介に勧めたこともある。

   ショックを受けているのにも関わらず

   前を向こうとしている母親を見て感銘を受け、

   自分もめそめそしてばかりいられないと、

   頑張ることを決意した。

   こども茶寮~するが~で知り合った暁に好意を持ち、

   少しずつ仲が進展。

   いつしか暁の実家にも顔を出すようになり、

   くるみとも知り合う。

   新藤しんどう真波まなみという、高校時代からの親友がいる。


天方あまかた

 ・天方りく(38):

   聖斗と理世の父親。さくらの夫。

   沼津市内のIT企業(モデルは特になし)に勤める技術者。

   趣味は料理。特にオリジナルカレー作りにまっており、

   キッチンを時々スパイスまみれにしてさくらに睨まれている。


 ・天方さくら(36):

   聖斗と理世の母親。陸の妻。専業主婦。

   おっとりしているが芯は強く、

   困っている人を見かけると放っておけない。


 ・天方理世りせ(9):天方家長女

   陸とさくらの娘。天方聖斗の実妹。

   甘えん坊だがしっかりものでもある。

   兄が大好きで尊敬もしている。ブラコン気味。

   転移事件が起きる前は、

   秋月あきづき真帆まほのクラスに所属しており、

   短い期間ではあるが、

   転入してきた久我くが瑠奈るなはクラスメイトだった。

   事件後、在校生は近隣の学校に一旦移動させられ、

   理世は隣の三原小学校に編入された。

   こちらの世界テリウスに迷い込んだ

   ベーヴェルス母子おやこをさくらと共に救い、

   回復するまで甲斐甲斐しく世話をした。

   母子にとても懐いていた。


 ・天方聖斗せいと(12):天方家長男

   今岡小消失事件に巻き込まれ、

   エレディールに転移することに。

   当時下校した筈の彼と神代かみしろ朝陽あさひ

   なぜ学校に戻り、職員室に向かったのか、

   その理由はまだ明らかになっていない。


・ベーヴェルス家

 ・アルカサンドラ・ベーヴェルス(32):エレディール人

   今岡小学校消失事件に際して、

   入れ替わる形で日本に転移してきた女性。

   髪はレッドブラウンのボブスタイル。

   瞳は紺碧色。身長173cm。

   通称「サンドラ」。

   彼女と後述する息子のエルヴァリウスは、

   エレディール西方にある禁足地外縁部の地下都市ヴーム

   生活していた者たちの末裔まつえいである。

   転移後に地下に閉じ込められ、

   地上に這い出た彼らは天方さくらと理世に救われ、

   窮地を脱することが出来た。

   そのため二人とも天方家の三人には深い恩義を感じている。

   天方理世の誘拐未遂事件を受けて、

   これ以上天方家に迷惑をかけたくないと思った母子は、

   その夜中に置手紙を置いて天方家を出奔。

   着の身着のままで彷徨い、

   警察に追われながらも最終的には銀月ぎんげつ真夜まよに保護され、

   銀条会にかくまわれた。

   現在は銀条会の本拠地である京都の屋敷で暮らしている。

   地下都市ヴームでは彼女が住む区画スキュリスで、魔法ギーム教師セルコをしていた。


 ・エルヴァリウス・ベーヴェルス(16):エレディール人

   アルカサンドラの息子。

   髪はダークブラウンで母親のものより少し暗い色。

   身長182cm。通称「リウス」。

   母親と共に転移現象に巻き込まれ、

   今岡小校庭の地下に移動してきた。

   優しい心の持ち主で、

   地下から脱出する時に既に力尽き、

   動けないでいる母親を背負って地上まで上ったり、

   放浪中に体調を崩した母親を気遣い、

   健気に世話をしたりと、

   優しいだけでなく芯が強く、

   不撓ふとう不屈ふくつの精神をも兼ね備えている。

   ちなみにであるが、八乙女涼介はもちろん、

   サブリナたちはエレディール共通語のことを

   「ノアロ・ヴェルディス」と言うが、

   ベーヴェルス母子おやこ琉智名るちな

   「エレディエルディス」と言う。


・静岡葵大学の学生たち

 ・小田巻おだまきじん(22):大学四年生

   上野原玲の同級生。

   静岡葵大学教育学部学校教育国語科専修。

   身長189cm。上野原と並ぶとものすごい身長差になるので

   よく揶揄からかわれていた。

   本人たちは大して気にしていない。

   玲に恋心を寄せているのだが……

   彼の目の前に現れた白鳥しらとり摩子まこが、

   彼の心の多くを占めるようになりつつあるらしい。

   南雲なぐも花恋かれんが彼へと寄せる想いには、

   残念ながら気付いていない。


 ・南雲なぐも花恋かれん(22):大学四年生

   上野原玲の同級生。

   静岡葵大学教育学部学校教育家庭科専修。

   身長170cm。

   四人の中では常識人だと自負しており、

   基本的にツッコミ役。

   迅が好きなのだが、

   彼は玲が好きだとうすうす感づいていた。

   そして彼女に対する東郷慶太郎の気持ちには、

   こちらも残念ながら、まるで気付いていない。

   愛車はプジョーのスクーター、ジャンゴ125cc。

   色はチョコレート。愛称はスージー。

   スージーの由来は、

   花恋がチョコレートスムージーが好きだから。

   スムージーだと名前としては変なので「スージー」に。

   由来を知っている迅と慶太郎は、

   あえて「スムージー」と呼ぶ。

   

 ・東郷とうごう慶太郎けいたろう(23):大学四年生

   上野原玲の同級生。

   身長170cm。

   気弱だが芯は強いタイプ。

   物事を冷静に、俯瞰ふかんしてみることが得意。

   花恋のことが好きだが、

   彼女の気持ちにも迅の気持ちにも気づいており、

   その上で自分がどう振舞うべきか悩む。

   それでも、花恋への想いを捨てられずにいる。

   一年浪人しているので、

   迅たちよりも年は一つ上だが、

   しかし年上という雰囲気は全くなく、

   玲を含めた三人とも同い年の感覚で

   慶太郎と付き合っている。


上野原うえのはら

 ・上野原朔太郎さくたろう(50):

   上野原玲の実父。日向の夫。

   自身の姓名が長くて苦労したことから、

   自分の子どもには同じ苦労を味わわせたくないと考え、

   娘二人の名前を付けた。

   妻の日向とは、職場の同期であり、

   つまるところ職場結婚。

   静岡県東部にある電機メーカーの総務部長。


 ・上野原日向ひなた(50):

   朔太郎の妻であり、上野原玲の実母。

   優しい人柄であるが、

   娘二人に対して礼儀等厳しく躾けている。

   夫と同じ電機メーカーの総務部法務課で働いていたが、

   結婚後は総務部人事課へ異動。

   後に退職して、今は専業主婦。

   共働き時代に、銀条会のこども茶寮~するが~に

   娘たちを預けていたこともあり、

   今でも時間が許す時にはボランティアとして働いている。


 ・上野原りん(26):上野原家長女

   朔太郎と日向の娘。

   上野原玲の実姉。既婚者。

   隣のF市で小学校教諭を勤める。居住地もF市。

   夫は上野原晴比古はるひこ。職場結婚。

   上野原家には娘しか生まれなかったため、

   婿取りをした。

   夫の晴比古は男ばかりの三兄弟だったので、

   婿入りに関して幸いなことに両家で

   大きな問題にはならなかった。

   子どもはまだいない。


 ・上野原晴比古はるひこ(30):

   上野原凜の夫。旧姓かのう

   叶家の三男で、上野原家に婿入りした。

   F市在住。

   妻の凜と同様、F市で小学校教諭をしている。


 ・上野原れい(22):上野原家次女

   朔太郎と日向の娘。凜の実妹。

   今岡小学校で教育実習中に転移に巻き込まれ、

   エレディールへ。

   静岡葵大学教育学部学校教育国語科専修四年生。

   小田巻おだまきじん南雲なぐも花恋かれん東郷とうごう慶太郎けいたろうと、

   仲良しグループを形成していた。

   玲は中学受験で、

   S市内にある中高一貫校の女子だけの学校――

   私立静岡三葉学園の中等部、高等部に電車通学しており、

   檜山讃羅良とはその頃に知り合った。

   エレディールでは、八乙女涼介に対する淡い想いと、

   彼に絶対的な信頼を寄せる山吹やまぶき葉澄はずみの姿に

   気持ちを大きく揺さぶられている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る