第六章 第30話 星祭り 最終日 ―1―
新しき神々と世界――イナエスキム・エナリウス
――新しき神々の
――主神ミラドが運命を
――民の生活を支える技術は、魔法の神ロムスの名の下に生まれ、
――
――こうしてエレディールに生きとし生けるものは、輝かんばかりの
――人々は、かつての
――そして
◇
「みなさん、たくさん、ねる、する、した?」
ここは
さっき
俺たち山風亭
「寝たよ、寝た。とてもたくさん、寝た」
他の人たちも
実際、めちゃくちゃ寝まくったと言っていい。
何しろここ
暇な時間、俺はここぞとばかりに、ひたすら単語の収集と記録に
室内の
普段ほど忙しくないせいか、ペルやグリッドが積極的に協力してくれて助かった。
「あたし……ちょっと眠いかも」
この子は何してたんだろうな。
時々一人で出掛けたり、
ちなみにだが、こっちでの行動については完全に個人の
あんまり遠くに行かないとか、知らない人についていかないとか、まあ子どもにするような通り
芽衣も
まあこの二人は、これまでのちょっとした
それよりも、俺たち大人組の三人だ。
はっきり言うと、
特に、山吹先生が。
「
天方君が、ちょっとたどたどしいけど一生懸命にリィナと話している。
仮に彼の頑張りが、魔法の習得を
そんな天方君を優しく
若干どころじゃないな……あからさまだ。
言葉に
(はあ~~……)
(ねえねえ、どうかしたの?)
リィナから
もう当たり前になっていることだけど、リィナと話す時には最初に
もちろん、うちのメンバーたちには
ただ、子どもが
理由は分からないけど、リィナにあんまり負担をかけるわけにはいかない。
――エレディールでは、魔法を使うのに当たって「ギオ」と言うものを意識するらしい。
それがどんなものなのかは、リィナを含めて誰も知らないようだが、ともかくそのギオとやらは魔法の
リアラというのは「
見えない電話線が
(それがさ……何でか知らないけど――いや、心当たりはなくもないか――山吹先生に嫌われたみたいでさ)
(やまぶきせんせーって、はずみのこと?)
(うん……)
一度「線を繋げて」しまえば、
はっきり言って、
ただの思考と、伝えたい言葉の切り分けが慣れないと難しいけど、そこは使い続けていくしかないだろう。
それよりも、リィナ側の
それはもちろん、
どうやらここの社会では、精神感応の
実際、悪用が
確かに悪いことに使おうと思ったら、いくらでも出来そうだもんな……。
大体、面と向かって話すのに、わざわざ使う理由がない。
そんなわけで、積極的に精神感応でコミュニケーションを取ろうって俺の提案を聞いて、リィナはパニックになったのだ。
彼女にとっては、
使う
まあ、こっちの社会にはエレディール共通語でコミュニケート出来ない人なんていないんだから、未知の存在と精神感応で
無理もない。
(じじょうはわかんないけど、なかなおりしたほうがいいんじゃないの?)
(そりゃそうなんだけどさ)
俺は心の中でもう一度
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