第六章 第26話 星祭り 第三日目 ―1―
――神々が
――建物は
――
――
――それはギードスの長男であるミラドでした。
――ミラドは主神の
◇
今日は確か、星祭りとやらの三日目。
合計で十八名がザハドに行っているため、この学校には現在たったの五名しか残っていない。
これほど少ない人数しかいない状態は、こちらに転移して以降初めてのことだ。
特に
私さえしっかりと健康状態を
そんな私の定位置は、情けないことにすっかりこの保健室のベッドになってしまっている。
管理職に
数えきれないほどの難問が
常に余裕があったわけではない。
それでも、どれほど困難に見えても、解決までの道筋は
それが今は……
――それにしても……「星祭り」か。
何とも
どんなことが五日もの間に
出来ることなら、行きたかった。
行って――あの人に会い、言葉を交わしたかった。
あの人は言った。
――共に悩み、歩む同志を作れ、と。
同志。
ここで、自分の
仮にその答えが得られたとして、他人のそれが私と同じかどうか、どうやって判断すればいいのか。
だから、
必要なのは一緒に悩んで、一緒に進むべき道を探してくれる誰かなのだ。
それが出来そうな、人物。
順当に考えるなら、教頭である
彼女が
学校現場では常に私をサポートしてくれていたし、こちらの世界に転移してからもそれは変わっていない。
彼女なら、答えを導き出せるだろうか。
年齢で言えば、他にも
しかし、「同志」という言葉を聞いて私の
――
教員としてのキャリアで言えば、
あと数年
良くも悪くも、だ。
もちろん、
八乙女さんは、
特別子どもに対して甘いとか、人気取りをしているなどと言うようなことはないのに、どういうわけか
それは、このエレディールとやらに来てから、特に
加えて、同僚たちとの関係性も悪くない。
進んで敵を作るタイプではなく、バランスを重視して振る舞っているように見える。
一部に彼を敵視する存在があることも承知しているが、そこは業務に差し支えない限りにおいては、私が口を出す領分でない。
――同志と聞いて私が思い浮かべたのは、そんな男なのだ。
我ながら意外な感じもすれば、何となく納得している自分もいる。
それに……彼は私の
心配してくれている人は他にもいるだろうが、
そして、彼も同じように言ったのだ。
相談すればどうか、と。
決して特別な答えではないのに、妙に
……きっと私は、彼のことを信頼しているのだろう。
部下としてと言うより、人間として。
――決めた。
八乙女さんがザハドから戻り
あの日、宿屋の一室で語られた事実。
私のスマホにある、その時の録音データも聞かせよう。
私から打ち明けられた時の彼を想像すると、この重荷を
しかし、これはいつかは皆に知らせなければならない重大な事実でもある。
彼には申し訳ないが、私と一緒に解決のための
――ノックの音がした。
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