第六章 第18話 エレディールの暦
午後の仕事が終わった、午後三時過ぎ。
そして、今日は三月二十九日。
もちろん俺たちの
エレディールでは、今の
こちらの
――「言語教室」で、暦法については
機会があったら、聞いてみよう。
まあともかく、エレディールでは一年を十二の
三十日
地球の公転周期が元になってるらしいところは、同じだな。
現時点で、日本は三月でこちらは十二月という
――となると、再びこの世界が地球である可能性が濃厚になる。
惑星の大気
見えてる星座も一緒。
ただなあ……分かってるさ。
それじゃあ
こいつの存在を説明できない限り、やっぱり地球だと断言できないんだよ……。
まあ、それはいいや。
今は暦法の話だ。
突然、
その期間を
さしずめ「五日間しかない星祭り月」ってところか。
星祭りについては宗教的な
簡単に言えばその五日間は、
で、大き目の町や都市で、
この辺じゃあ、ここザハドとか、リューグラム領都ピケという領主がいるところがそう。
広大な畑や牧草地が広がっていた隣町のイストークでは
――その星祭りに、俺たちも
ただ、二十三人全員が
ちなみに参加を辞退したのは校長先生。
相変わらず体調が思わしくないからだ。
で、
あとは、
特に
――一週間ほど前にあった、
天方君と二人の間に、俺の知る限り会話は
だからと言って芽衣は神代君と話すでもなく、単独で仕事に打ち込んでいるように見える。
神代君も同様で、天方君は言わずもがな。
要するに三人はバラバラってことだ。
今のところ、三人から何か相談されるようなこともないし、多分俺たちがしてやれるのは普段通り
芽衣については澪羽との関係もあるから、俺としては結構心配している。
天方君とのことが、もしかして澪羽との
その澪羽も、
食事の
子どもたちの関係がここに来てぎくしゃくしていることに、俺のみならず他の先生たちも心を痛めているのだけれど、幸いなのは彼ら四人が
それだけでも、少しは安心できる。
澪羽は、例の
精神感応でだと、澪羽は俺とはあんまり話してくれない……っていやいや、まあ普通に
それに、よく考えれば三十代
ここで多くを望むのは
そんなわけで、ザハドに向かう面々は明日のための準備に追われているところだ。
と言っても、忙しそうにしているのは
特に、まだ行ったことのない
今回から、訪問するのにいちいちお
その分、こっちが学校に帰る時のお土産もないんだろうが、
なので、余計に準備するものがないのだ。
ただ、星祭りの
来てみてのお楽しみ、というやつなのだろうが、
――そう言えば、今回の宿泊先は
理由ははっきり聞いてないけど、人数の関係じゃないだろうか。
代官屋敷はざっと見ても、二十人やそこらの客室くらい用意できそうではあっても、もしかしたら他の客もいるかも知れないし……何しろ祭りだからね。
それでも初訪問組はほとんど屋敷を希望しているから、
ま、
そうそう。
ずっと分からなかった「セラウィス・ユーレジア」という言葉の
前回会ったギルベール・シャルナド・ラマファールという人が、リューグラムさんの代わりにザハドを治めている人、つまりは
で、
結論として、代官様のお屋敷――
俺はもちろん代官屋敷ではなく、リィナのとこの宿屋に泊まるつもりだ。
根が
――さてと。
今日の
さり
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