第五章 第28話 学校訪問 二日目 その8
子どもたちがワイワイと図書コーナーで騒いでいるのと、ほぼ同時刻。
グラウンドに設置された
――二人の男が難しい顔を突き合わせていた。
「ディーよ。どうじゃったよ、この二日間」
「
「……何じゃそのニーベルス様とか言う、他人行儀な呼び方は。普段通りじいさまと呼ばんか。お前がそのようにわしを呼ぶのは、大抵
ディーと呼ばれた男――ディアブラント・アドラス・リューグラム
「
しれっとした
「そのような
「
一つ
「私としては、
「ほう……ちなみにどのような疑問に対しての、じゃ?」
「分かっておられるくせに……彼らが何者かと言う事、そして今後彼らをどう
「
「じいさま」
「私は
「そんなつもりはないがのう」
「それならじいさま、
「ふむ。あれか」
ニーベルスはその豊かな
「あれは、そうじゃな……我々の
「恐らく、
「と言うと?」
「彼らの文明からは、
「わしが思うに、その『
「
「――ディアブラント様」
天幕の入り口で何やら呼ばれて話していたラーシュリウスが、突然会話に割り込んできた。
「お話し
「どっちだ?」
「ユーリスタフです」
「そうか」
短く答えると、ディアブラントはニーベルスに向き直った。
「じいさま」
「分かっておる。ローシュよ」
「は」
ニーベルスの後ろに立っていた男が答える。
「カメリオに行かせよ」
「は。
そう答えるや
「困ったものじゃのう」
「
「今はまだそれでよかろうが、まあよい。それよりお前のもう一つの答え合わせの結果についても聞かせてもらわんとな」
「分かりました。それで――」
――二人の
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