第四章 第14話 ザハド訪問二日目 その1
カーン…………
がばっ。
私は急いで着替えて、
「
「おう、おはよう」
「おはよう、リィナ。今朝も
「
だって。
今日はりょーすきたちを連れて、町を
「まだ時間には早すぎるんじゃない?」
「そうなんだけどさ」
――
るぅなだけは
それに、るぅなはきっと――
「その人たちがうちに来るのは、いつなんだ?」
「えーとね、
そして、
……で、
「なら、いつも以上に腕を振るっておもてなししないとね」
「うん、私も頑張る!」
元々うちに泊まる予定はなかったところを、私が
――
だって、うちの
たとえ
「それにしてもなあ……リィナの
「ホントねえ、しかも
おっと。
これって私、
それともお
「う、うん」
私は
「それでリィナ、今日はあの人たちの案内をお前がするんだって?」
「うん、そうだよ」
「どこを案内してあげるの?」
よかった。
私は頭の中で考えていた計画を思い出しながら答えた。
「町の中心がいいみたい。だから
「今日は
「うん。あの子も休むって。何しろ言葉がちょっとでも通じるのが、私たちしかいないからね」
そういうわけで、私も今日はお休みなのだ。
昨日も休んじゃったけど、仕方ないよね。
「ふーん、言葉が通じない人たちか……
「私がいないと話できないよ」
「ほう。リィナはそんなにしゃべれるのか? あいさつとか出来るのか?」
「出来るよ! 『
「ふぅん? ココヌチャ、ねえ……やっぱり聞いたことないなあ」
「ま、その時は私に任せてよね!」
◇
「ココヌチャ!」
「ココヌチャ~」
午前十時。
俺たちが、サブリナたちとの待ち合わせ場所であるセラウィス・ユーレジアの門の前で待っていると、向こうから二人が元気に声を掛けてきた。
「おう、サリエーテ!」
「ちょっとせんせー」
「ん?」
「ココヌチャって……何?」
「え? あ、ああ。あれね」
そう言えば訂正してなかったな。
「何か
「私のせいじゃないですよ!?」
山吹先生が
「どーでもいいけど、直すなら今の内じゃない? 最初が肝心だよ」
「
「訂正するべきでしょうな」
あれ? 何で俺が責められてるの?
校長先生や
何となく変な空気が
「
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