第三章 第19話 袋の中身
「それで、これらが今回の収穫というわけですか……」
校長先生が、
ここは職員室。
時計を見ると、午後五時半ちょい過ぎを指している。
俺たちが森から運んできた袋を、みんなで囲んでいるところだ。
細かい報告は後でするつもりでいたが、手の
「
袋の一つに、小さく切り込みが入っていて、そこから黄色っぽい粉が
「小麦粉ってもっと白いと思ったけど、光の加減かしら」
「元々の色はこんな感じなのよ。でもこれ、
「
俺は別の袋を
「それでこっちが、
「へー、結構大きな
と言うのは、
「ねえねえせんせー、ちょびっとだけ
「う、うん」
「いいんじゃない? 試してみたら?」
と、
「で、最後。この袋に入っているのは……
「まあ」
この人、肉をモリモリ食べるんだよね。
こんなにちっちゃいのに、一体どこに……。
「……何か失礼なこと考えてません?」
「い、いや、ははは」
「これですね、さっき保健室の体重計で
「重さもそうだが」
「何よりどうしてこんなにたくさんの食料を入手できたのか、それを知りたい」
鏡先生が言うことはもっともだ。
そして、俺も知りたい。
――何でこうなった?
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