第三章 第08話 追跡
カーン…………
今日はカウ・ゲーゼの五日目(
本当ならいつまでも
ていうか、楽しみ過ぎてあんまり眠れてない。
「
私は手早く着替えると、
まだ
「急がなくちゃ」
自分でもさすがにお
「何をそんなに急いでるの? リィナ」
「
「そう。とにかく危ないことはやめてね」
「もぐもぐ、分かってる」
危なくないと思う……多分。
「それじゃ行ってきまーす」
お母さんの返事も聞かず、私はシーラとの待ち合わせ場所に急いだ。
――――――
――――
――
カーン……キン…………
待ち合わせ場所の
「
「んーん、
「よーし、じゃ行こうか」
そうして、私とシーラは連れ立って歩く。
目的地は――――
◇
「ひ、久しぶりにこんなところまで来たけど、結構距離あるんだね……」
「なあに、だらしない。もうバテたの?」
「まだ、だいじょぶよ。シーラは
「そりゃあしょっちゅう来てるからね」
さっき
「そろそろだね。ほら、あそこ」
シーラの
「じゃあ、あっちの
「そうね」
私たちは森の入り口から二十
◇
それから私たちは、
そして……。
「あ」
「来た、来たね」
カラカラと
降りてきたのは……そう、うちの
――エリィナさん、と言っていた。
エリィナさんが
その間毎日、
このお客さんは、そんな生活をもうずっと続けているのだ。
一度、
ただ、
……気になるじゃない?
そこで今日、休みの日を利用して
ま、分かったから別に何だって話でもないんだけどね。
「話通り、森に入っていった……」
「ねえリィナ。あの馬車ってここでずっと待ってるのかな?」
「分かんないけど、とりあえず見つからないようにこの辺から森に入ろう。シーラ、道とか分かる?」
「まあそこは任せて」
私一人じゃ森に入れないから、ドルシラにも手伝ってもらっているってわけ。
「ちゃんとあたしについてきてよ、リィナ」
「
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