お正月の神いずる国に、ぶっちゃけ奇抜で愉快な事件が起こってゆく。

作品の冒頭から想像つかない奇想天外なドラマが始まってゆく。
森羅万象の神や仏が、お正月の年神さまに見守られる如く、自ら帳開けてうす明かり頼りに全国を彷徨い、一斉に脱出して出雲大社にたどり着くなど、誰が考えつこうか。

突然、人間界には神々が消え失せ闇夜がやってくる。しかも、原因は人間の悪行に対するストライキと聞き、思わず吹き出してしまう。
いや、正確には異なるのだろうか……。全国の神仏が申す方に道理があって然るべし。信仰心を持たずに、五円ばかり賽銭箱に放り投げ、身勝手な願い事まで求める初詣への悪ふざけに怒ったのだ。

幕の内にこんな愉快な物語を拝見するとは思いませんでした。今度、初詣の際には金持ち喧嘩せず十円玉にしておきます。