第1章 湖③

 3日後――。


 今日は、車で2時間かかる場所へ移動。朝からの出発ということで、同行者はみんな寝ている。あまりに暇すぎるし、音楽を聴きながら俺も寝ようと思ったその時、隣の席のランはまだ起きていた。足をぶらぶらさせて退屈そう。


 初日以降はランとはビジネスの内容でしか関わっていなかった。しかし、LINEを交換するぐらい仲良くなれたため、俺もランのことが少し気になる。おれは自分に対してどう思っているのか少し探りを入れてみることにした。


 ワイヤレスイヤホンの片耳を差し出しながら、「音楽一緒聴く?」と言ってみた。ランは躊躇なく微笑みながらイヤホンを耳にした。男が使ってるイヤホン付けるの嫌じゃないんだ。。。ランは日本の曲もよく知っているようだ。好きなアーティストも被るとはね。

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心を開いて @zetsubo_1017

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