page.16「師弟と原稿」

し。

 じゃあ、早速始めるぞ」

押忍おす!!」



 樂羽このはの部屋に戻り。

 執筆モードに突入する二人。

 


 同時並行で、一同に樂羽このはの現状も伝令。

 秀一しゅういち近恵このえを主軸に、式を執り行う手筈を整えて行く。



ずは、スマホでの下書き。

 これは、異論いな?」

「はっ!」

い返事だ。

 では、次に。

 そのためにやるべきは、『ユーザー辞書』登録だ」

「つまり、『月星つくしの名前などを、変換候補に出るように設定しろ』と?」

「そうだ」

「でも、それ、楽をしぎでは?

 用意された言葉に、果たして心なんて宿りますか?

 心き言葉で、聴衆の、お母さんの胸を打つことなど、可能でしょうか?」

「そもそもスピーチ原稿って時点で、用意されてるだろ。

 あと、それに関しては、君の音読の問題だ。

 どうしても気になるってんなら、清書の時に、りったけの思いを込めろ。

 それがいやなら、ぶっつけでもするか?」

「……分かりました。

 今ので、鈍ていた決意が定まりました」

い子だ」

「そうですよね……。

 やぱり、ライブ感て、大事ですよね……。

 生きた言葉を届けるには……ライブじゃないと、駄目ダメですよね?」

「……樂羽このはさん?」

「私……アドリブで勝負しますっ」

「悪い子っ!!」



 軽くチョップし、どうにか説得させ。

 次の指示を出す。



「次に、食事の件だが。

 カロリーメイ◯とかで凌げ」

「え〜!?

 そ、そんな、しょうな!?

 一人の時の一楽たからさんじゃあるまいしっ!」

やかましいわ。

 俺かて、その気になればお茶漬けか、チャーハンくらいは作れるわ」

「チャーハンなんて男性の料理の代名詞だし。

 一楽たからさんの場合、そのチャーハンさえ、レトルトじゃないですか」

「ええい、うるさい。

 関係い時に、関係ことで口を挟むな。

 てか、しゃあないだろ。

 君が立てこもってた所為せいで、時間が押してんだよ」

「……そうなたの、先生の身内、いては先生の所為せいですけどね」

さっき解決、陳謝したろ!?

 その件については、ちゃんと!」

「先生が当て擦て来たんじゃないですか」

「現状を伝えただけだろ。

 いから、従え。

 俺に師事をしたのは、君だ。

 俺の指示には、絶対服従だ」

「……ニート暴君」

なんか言ったか、ゴルァッ!!

 グダグダ管を巻くようなら、ここに縛り付けて写真撮影に不参加にさせて、『卒業式休んだ』みたいな感じで、上にだけ並べてやっぞ!?

 勿論もちろん、失敗した時の笑顔でなぁ!!」

「い、いやぁ!!

 それだけは、どうか、ご勘弁をぉっ!!」

「付け足せばなぁ!!

 今なら、同じく欠席者の、俺の親父までセットだぞ!?

 あの男の横に並ぶんだぞ!?

 さぞ、辛かろう、悔しかろう、屈辱で仕方しかたかろぉ!?」

「も、もといやぁぁぁっ!!

 分かりました、従います、私が悪かたです、ごめんなさいぃぃぃぃぃっ!!」

「よーし!

 じゃあ、これからは文句言うなよ!?」

「あ、いえ。

 時と場合によては、口を挟みます」

「お前、存外、しっかりちゃっかりしてんのな!?」

「当たり前です。

 これからの女性は、強くあらないと」

「なぁ普段のお前、古風な男の願望の7割をプロジェクションマッピングでもしたかのようなキャラでしかないんだが!?」

「そんなイメージ、こうしてくれますっ。

 一楽たからさんの壁みたいに、壊して差し上げますっ。

 ふんす、ふんすっ」

「ここで残り3割を、ヨジーを出すなぁ!!

 てか、なんっで持って来とんじゃ、おんどりゃぁ!!」

「そっ……その名前、出さないでくださいっ!

 ダークな私が……破壊衝動が、暴れ狂い、のたうち回りますっ!」

「おめーが!!

 自分で!!

 出したんだろうがぁっ!!」

「はぁ……はぁ……。

 もぉ……駄目ダメェ……。

 こんなの、私ぃっ……。

 耐えられない、よぉ……」

「CER◯ォォォォォッ!!

 エロォォォォォッ!!

 レーティングゥゥゥゥゥッ!!」



 禁断症状に陥る樂羽このは

 普段なら調理や家事で発散出来できるが。

 生憎あいにくこの場には、その道具も、必要もい。



 首をグラグラ揺らし、ふらつく足で、幽霊のように動きながら。

 ポスッと、一楽たからに抱き付き、その胸に顔を埋め、スリスリした。



「……微妙」

「求めてもいねぇのに、感想寄越すな」

仕方しかたいじゃないですか。

 ここには、めり込める壁も、忍び込める冷蔵庫も、潜り込める床も、のめり込める天井もいんですよ。

 コノファイブを結成、招集出来できないんです。

 だから、これは、不可抗力。

 妥協で、先生にして差し上げただけです。

 褒めてしいくらいです。

 えへん」

「……ほとんどの家に備わってないけどな。

 そんな設備。

 てか、床まで改造してたんかよ。

 あと、『コノファイブ』って、なんだ」

「説明しよう!

 壁で癒やされる『コノハグリーン』!

 冷蔵庫で冴え渡る『コノハブルー』!

 天井でテンアゲする『コノハレッド』!

 床でワクワクする『コノハイエロー』!

 料理でファイヤーする『コノハオレンジ』!

 この5人で形成されたのが、『お忍び戦隊コノファイブ』である!」

真面まともなの、オレンジだけじゃねぇか。

 いから、大人おとなしく埋まってろ」

「はーい……。

 うーん……でも、触り心地、包まれ心地……。

 んー……やぱ、柔軟性かなぁ。

 ……よし。今度から、プニらせよ」

「そしたら、狩人かりうどにタゲられるぞ?

 仲音なことさんってんだけどな」

「ジレンマ、痛し痒し、二律背反!!」

「だから、だぁってろって、本当ホント



 言われた通り、静かになる樂羽このは

 まるで寝ているかのようである。



「すぅ……。

 ……すぅ……。

 ……サイレント、サイレン……」



 ガチ寝。

 そして、まさかの、器用な寝言ボケ。



まったく……。

 とんだお弟子さんだ。

 てか散々さんざん、ディスっといて、このざまかよ。

 すっかり安心し切った、信頼し切った寝顔しやがって」



 無理もかろう。

 そう感じ、一楽たからは、怒らなかった。



 4時間にも及ぶ長距離ドライブでの疲労。

 自分を拒絶した、はじめの再来による恐怖。

 信じていた一楽たからの、突然の不在。

 夏休み返上でも一向に整わないスピーチ原稿と、それに伴う過度なストレス。

 これまでの、一楽たからに対する後ろめたさからの、自己嫌悪の念。

 急に言葉を取り戻した弊害とおぼしき、小生意気&毒舌&お喋り属性の発現での精神的負担。



 こんな小さい体では。

 どう考えても、キャパオーバーではないか。



「……仕方しかたぇな。

 今だけは、ゆっくり休んどけ。

 ただし、起きたら覚悟しとけよ」



 起こさないように、頭を撫でつつ。

 寝易い様ように、体の向きや角度を調整し。

 一楽たからは、みずからのスピーチ原稿の下書きを開始する。



「こ、樂羽このはちゃんの、純粋無垢な寝顔……。

 プライスレス……」

なにしてるの、一楽たからさん。

 そこは、姉さんをギュッする所でしょ?

 この、ヘタレ。

 私と代われ」

ずるいぞ、月星つくしちゃん。

 俺ですら、まだハグしたこともされたこといのに」

「ふっふーん。

 私は、るよ?

 っても、自撮り出来できないのがネックだけど」

「ひ、卑怯だぞ!?

 同性幼馴染の特権を、姉妹としての職権を、濫用しやがって!

 あと、ナルジロさんやっぱ許せねぇ」

「……なにをしているんだ?

 特に、秀一しゅういち

「ギャー!!

 こっ、近恵このえさんっ!!」

「秘技、身代わりの術っ!!」

「つ、月星つくしちゃぁん!

 俺を、人身御供するなぁ!?」

さとだ。

 来い、このれ者がっ!

 式を前にした新郎が、勝手に2回もなくなるでないわっ!!

 しかも、今回はタキシードでっ!!

 汚れや傷でも付けたら、どうするんだっ!!」

「ご、ごめんてば、近恵このえさんっ!!

 お願い、許してぇぇぇぇぇっ!!」

やかましいっ!!

 とっとと私のスマホにも、くだんの秘蔵お宝ショットを送れっ!」

「は、はいぃっ!!

 ただちにぃっ!!」



 ……なにやら、ドアの隙間の向こうが賑やいでいたが。

 一楽たからは、気にしないことにした。



 数分後。

 樂羽このはは、目覚めた。

 のだが。



し。

 見ての通り、俺の原稿は整った。

 土壇場に強いのは、秀一しゅういちと同じらしい」

「(コクッ、コクッ!)

 (グーッ!)」

「それじゃあいよいよ、君の原稿作りだ。

 準備はいか?」

「(ブンッ、ブンッ!)」



 何故なぜか、逆行していた。

 新規ボイス解放によるバフが、切れたらしい。

 あるいは、寝顔を見られた羞恥心で、ぶり返したか。



 これは、少し先が思いやられる。



 意志疎通という点なら、さほど問題はい。

 その辺りのノウハウは、この1ヶ月で身に付いた。

 メジャーに行った日本人選手が、おのずと英語を身に着けるのと同じ要領だろう。



 問題なのは、ではなく

 原稿が間に合ったとしても。

 顔見知りしかないとはいえ、それを人前で読めるか、である。



 本人も、それを危惧しているらしく。

 恥ずかしがりながら、目を逸らす。



 こうモヤモヤしていては、作業も進まない。

 仕方しかたいので、一楽たからは作戦変更する。



「ってもまぁ。

 起き抜けの頭では、浮かぶもんも浮かばん。

 ほれ。

 試しに、我が家の文章、読んでみろ。

 イメージが膨らむかもしれん」

「(パァァァァァ……)」

「いや。

 そういう、『やっぱすごい、優しい』みたいなの、いから。

 羨望の眼差しはいから。

 えず、音読してみろ」



 しっ、しっ、と手を払い、目を逸らす一楽たから

 すると、樂羽このはに軽く足を蹴られた。

 やや機嫌を損ねたらしい。

 そして、本来の彼女の部分も、少しは健在らしい。



 それはそうと。

 文章を軽く浚い、胸に手を当て深呼吸し。

 樂羽このはは、リハーサルを開始する。



「ご臨席の皆々様。

 本日はご多忙の中、二人を祝福するためにご参列頂き、誠にありがとうございます」



「本来この場には私の父が立つ予定でしたが。

 ならぬの都合により。

 急遽、新郎の兄、次男である私が、代読させて頂きたく存じます。

 未経験なので何分、拙い所は多々ございますが。

 お付き合い頂けたら幸いです」



ちなみに、『一身上』というのは本来、すべからくビジネスで使われる言葉です。

 よって、この場には相応ふさわしくありません。

 つまり、意図的な、ほんのジョークです。

 どうぞ、どうか、笑ってやってください」



ず、新郎の父、世城せぎ はじめ

 元はご当地ヒーローのエースで。

 脳梗塞を患ってからも、後妻であるあやさんと、海外旅行に行くなど。

 日々、家族で一番、パワフルに車椅子生活しております」



「続いて、新郎の母、世城せぎ 福子ふくこ

 現役の事務員で、『還暦過ぎてからも働いてくれ』と上司にせがまれるほどに日々、バリバリ働いております。

 最近では、日明たちもり家の皆さんについての長話や、同じく再婚相手の長南ちょうなんさんの惚気話に付き合わされ。

 耳タコぎて、糖分高めぎて、ほとほと妬いて、手を焼いております」



「続けて、新郎の兄、長男の世城せぎ 利一としかず

 は現在、社会勉強中なので、本日は不在です。

 詳しくは、日を改めて、うちの弟に聞いてください」



「最後に私。

 新郎の兄、次男の世城せぎ 一楽たから

 文学部卒で、過去に書店員、脚本家や小説家などをしているなど。

 幼少時より、生粋の本の虫で。

 その所為せいか、なけなしの文才を買われ、たった1時間で、この原稿を無茶振りされ。

 こうしてピンチヒッターを務めている現状です。

 すみません、嘘です、わけって自分から立候補しました。

 なお、今は無職ですが、ありがたいことに。

 以前、お世話になった企業様から新しいお仕事も頂けたので、ご安心ください」



世城せぎ家の紹介は、これくらいにして。

 他の紹介は、樂羽このはさんや、長南ちょうなんさんにお任せするとして。

 見ての通り我が家は、男系家族となっており。

 兼ねてより母は『娘が欲しかった』と、二言目には溢しておりました。

 そんな中、近恵このえさんと弟が結ばれ。

 娘の樂羽このはさん、月星つくしさんとも知り合え、つながれ。

 最も喜んでいるのは、誰を隠そう、私の母です。

 ただし特に、不徳に得をしているのは、樂羽このはさんに甲斐甲斐しくご厄介になっている、この私です」



「そんな風に、世城せぎ家に新たな輪、息吹を導いてくださり。

 家族一同、日明たちもり家の皆様には、深く感謝しております。

 この理がたれぬよう、より一層のご愛顧をたまわりますよう、よろしくお願い致します」



「では、お聞き苦しくはあったと思いますが。

 以上を持ちまして、世城せぎ家の家族紹介とさせて頂きます。

 ご清聴、ありがとうございました」



「では、最後になりますが。

 シュウ。

 近恵このえさん。

 樂羽このはさん。

 月星つくしさん。

 どうか、お幸せに」



 一度も噛まずに、止まらずに読めたことを、素直に称賛する一楽たから



 依然として、シナリオありきではあるものの。

 こうも人前で、ハキハキと話せるようになった。

 これだけで、父親に突っ掛かった意味はったというもの。



 一方、樂羽このはは渋い顔。

 スマホを掲げ、『一身上の都合』の辺りを指差し。

 そのまま、片足を上げた。

 どうやら、『スベってる』と言いたいらしい。



「そうだ。

 だからこそ、ウケるんだ」

「?」



 一楽たからは、解説をあきらめた。

 天然には通じまいと決め付けた。



 実際、きんに◯ばりに、ややスベっているのだが。

 自分のセンスを、一楽たからは微塵も疑わなかった。

 変な所で、自信過剰な男である。



 そんなこんなで、執筆、及び鬼特訓は続き。

 途中で音を上げかけたタイミングで、月星つくし灯頼ひよりが差し入れしてくれて。

 流石さすが一楽たからも、頂き物は無下むげには出来できず。

 そのまま二人で、ややハイペースに食し。

 再び推敲と、練習を重ねる。



 原稿が完成した所で、二人目の講師。  今をときめく大声優、介橋かいばし 風暖かのんこと仲音なことを召喚。

 またしてもスパルタとなるも、涙目になりながら、樂羽このはは乗り越える。



 そうしてる間に、日は暮れて。

 挨拶や、写真撮影も済ませ。

 いよいよ、式が始まり。



 案のじょう一楽たからの冗長なスピーチで一瞬、やや微妙な空気になりかけるも。

 それでも、「一時間で用意した」という背景が手伝い、ヒエッヒエにはならず。



 その後、京一きょういちが実にスマートに、イケメン感たっぷりに、自分や仲音なこと灯頼ひよりあやについて紹介し。

 結果、一楽たからのメンタルを削った。



「……え、終わり?

 あんな短めで、かったの?

 マジに一言じゃん。

 え、4人分合わせて、秒で終わったじゃん。

 めずらしく、母さんについて熱く語ったりもしてないじゃん」

「はっはっはっ。

 いやだなぁ、一楽たからくん。

 今日の主役は、秀一しゅういちくんと近恵このえさんじゃあないか。

 ぼくとて、そのくらいの空気は、読むさ」

流石さすがミナミさん。

 フクフク以外は、理想の長南ちょうなん

 うわぁ……ミナミさんにチェック頼めばかったぁ」

「安心したまえ、一楽たからくん。

 君のも充分、素晴らしかったよ。

 僕も思わず、心を洗われ、目頭が熱くなったよ。

 そしてなにより、みずからを犠牲にしてまで、先陣切って、ぼくためにステージを冷やしておく、気配り力。

 素晴らしいよ、一楽たからくん」

「ぐわぁぁぁぁぁっ!!」

「たっ……一楽たからくぅぅぅぅぅんっ!?

 ど、どうしたというんだいっ!?

 もしや、ハンターかい!?

 おのれ、エイリアンめぇぇぇぇぇぇっ!!」

「……長南ちょうなん

 それ、クリティカル。

 うち一楽たから、そこまで考えてない。

 さっきのは、ノー編集が真似マネいた悲劇の喜劇、ガチのスベリ」

「だよね。

 タカにぃに、そこまでの器用さ、気配り力はいし」

「あんたもよ、灯頼《ひより」



 仲音なことのツッコミが冴え渡り。

 場内で、い感じにバトンが渡り。



 そしていよいよ

 樂羽このはのターンが、やって来た。



 緊張に包まれる樂羽このは

 その背中を師匠、一楽たからが押す。



「……行ってらっしゃい」



 いつも通り、気の利いてもいない、なんでもない。

 けれど一周回って、安心する言葉。



「……はいっ」



 樂羽このはは、全員の注目を浴びつつ、マイクの前に立ち。

 用意した原稿を、読み上げんとする。



 その時だった。

 真っ暗だった後ろのスクリーンに、なにかが投射されたのは。



 ムービーだ。

 しかも、ただの映像なんかじゃない。

 何故なぜなら、そこに映っていたのは。



「親父……!!」



 苦虫を噛み潰したような表情と声で、恨み深き相手を睨む一楽たから

 


 ほとんどの人間が胸騒ぎを覚える中。

 宣言通り、実に目立つことになったはじめは。

 会場の混乱を、まるで楽しんでいるかのように、笑った。

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