2 だけども…
一月の後も僕は初心者みたいにおどおどしている
だけども太古の地層に埋もれてたはずの生命力が
再びよみがえってるのじゃないか
人はいくたびか生まれ変わるというが定かでない
けども僕は信じたい
とぼしい胞子を気前よく散らした僕がいたこと
サンタフェへ急いでたころの僕は鱗魚だった
未来の都市を確かに幻視したので
三畳紀には未練はなかった
海洋はギラギラと昼の陽をはねかえしていた
──信じてください
──だって僕が信じたがっているのだもの
僕がやわらかな新芽をはむ芋虫だったころ
君はうっとり首の赤いフラミンゴだったろう
世界はとっくに大亀たちの背に乗ることをやめていて
宙に浮く不如意を自らに課してたんだろう
そしてこの今 僕はホモ・ルーデンスとして
遊び人を気取って煙草をふかしている
だから数々の輪廻どおり煙のごとく
つかのましか ここにはとどまらない
🌙やわらかな億光年詩・・・🌛 海月 @medusaion
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